05年12月15日 横浜国際(日産スタジアム)
サプリサ(CONCACAF・コスタリカ=白)0ー3リバプール(UEFA・イングランド=赤)
(トヨタ杯世界クラブ選手権準決勝) 4万3902人
ホーム側ゴール裏サイド2階席で観戦
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/7e/75185026abfcf69a6ef41ab9861391ee.jpg) | 日産スタジアム・東ゲート |
欧州王者リバプールが危なげない試合運びで3-0とサプリサを下し、決勝に進出した。前半3分にクラウチのゴールで先制したリバプールは、同32分にジェラードのスーパーゴールで加点。後半13分には再びクラウチがゴールを決め、試合を決定づけた。波乱もなく順当に勝ち上がった欧州王者と南米王者が18日の決勝で対戦する。
2大会連続3度目のW杯出場を決めているコスタリカ代表がズラリと揃ったサプリサ。面白い試合を期待してスタジアムに足を運んだが、終わってみればリバプールの凄さ・強さだけが印象に残った試合だった。
前半3分の早過ぎるクラウチのゴールが、試合の行方を早々と決定づけた。
サプリサのDFが自陣でクリアしきれずにいるボールをリバプールが奪い、左サイドのリーセからクロスが上がる。中央でシセが右足で落とす。ハーフバウンドとなったボールを2メートルを越す長身のクラウチが巧みにボレーシュート。難しい体勢ながら見事にコントロールされたシュートは、ゴール右スミに突き刺さった。サプリサGKは一歩も動けなかった。
「あらら、もう入っちゃったよ」
「え、もう攻めないかな」
そんな心配は杞憂だった。
リバプールのパスが、ダイレクト、ワンタッチで素早く綺麗に回っていく。スペースに出されたボールにいち早く追いつくのはリバプールの選手。左サイドのリーセはほとんどフリーとなり、チャンスをつくる。パスは足もとへピタ。トラップもピタ。スペースへ出すボールもぎりぎりのところで通す。一方で相手を引きつけるフリーランニングで常にフリーの選手をつくる。いやはや、凄いサッカーだ。こりゃ次元が違うね。
そしてもっと凄いプレーが32分にスタンドを熱狂させた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/e6/eecab7df0c51ddee362d8d39496eb0aa.jpg) | キックオフ。スタンドはちょっと寂しい | リバプール自陣のクリアからクラウチが頭で後ろへすらす。フリーでいたリーセが狙いを定めてクロス。ボールはファーサイドでフリーで待ちかまえていたジェラードのもとへと飛んでいく。ペナルティライン付近にいたジェラードはやや下がりながらそのままダイレクトでボレーを放つ。日本の選手ならいったんトラップするか、シュートしてもまず入らないボールだ。それが見事にニアサイドを抜いてゴールネットを揺らした。
リプレイが何度も大型ビジョンに映し出され、そのたびに「お~」という歓声が起きる。まさにスーパーゴール。このゴールを見れただけでも、カテゴリー3の9000円は惜しくない。
前半のサプリサのチャンスはたった1度。カウンターでタテパスが通りフリーでシュートを放ったが枠を外してしまった。
アウエー側のゴール裏からはリバプールの歌が聞こえる。これは当然だが、ホーム側からも聞こえてくる。リバプールのグッズを身にまとった人も多い。4万人以上が入った(3万ちょっとかなと思った。ホントにそんなに入ったの?)にしては静かな静かなスタジアムは、リバプールの好プレーのたびに歓声があがり、さながらリバプールのホームと化していた。
そして後半13分。自陣からのたった2本のパスで決定的な3点目が入る。
リバプール自陣からジェラードが前線のシセにパス。シセは中央へ走り込んでくるクラウチへ流す。サプリサDFと交錯しながらもクラウチが抜け出し、冷静にゴール右へ決めた。
終盤、ようやくサプリサが攻め込んできた。なんとか1点を、という思いだったが、どうしてもゴールを割ることはできなかった。決定機は2度ほどあったのだが。
GKはドゥデクではなく12番だったが、それでも無失点。記録はまだまだ続くのか。サンパウロとの1戦が楽しみだ。
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