お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



 週初めに軽く彼岸花を巡るライドを楽しんだ。つらくなければ自転車乗っていいというお墨付き(と勝手に思っている)をもらったのでね(^_^;
 
 まずは藤沢の小出川へ。群生地は慶應大学の湘南藤沢キャンパスの近く。23日に「第16回小出川彼岸花まつり」が開催され、スタンプラリーなどが行われたようだ。大黒橋から寒川町青少年広場までの約3キロに渡り、川沿いを真っ赤に染めていた。自転車で走れるところもあるが、人が多いのでほぼ押し歩きですな。しかし、歩くと3キロはけっこう長いよね。少し歩いた後で川から離れてワープし、戻ってきて新道橋付近をウロウロして終わり(^_^; でもこれで十分堪能できた。黄金色の稲とのコントラストがいいなぁ。


大黒橋








 ランチは近くの人気店「味処まるたか」で海鮮でもと思い開店の午前11時に行ったが、痛恨の定休日。調べもしない自分が悪いね。うなぎの「一幸」は空いている感じだったが予約してないし高いしでパス。で、その先に中華屋さんを見つけたので入ってみた。昭和レトロな感じだけど店内は清潔。こういう店は大好きだねぇ。回鍋肉定食(900円)で満腹じゃ。





 さて、その翌日は日向薬師。前日はほぼ平坦だが、この日は厚木・荻野から東丹沢、つつじの丘公園などを経由したので上り多め。もちろんトルクはかけず、のんびり回して上った。まあ、頑張ろうが手を抜こうが、そんなに登坂スピードは変わらないけどね。

 彼岸花は日向薬師の麓の里山やあぜ道に群生している。こちらは緑とのコントラストが美しい。訪問したのは26日だったが、伊勢原市観光協会によると25日には見ごろは過ぎたもよう。







 この日のランチは清川村の「キッチン BooFooWoo (ブーフーウー)」。清川カントリークラブの先のジェラートのお店があった場所に今年4月に開店したお店で、7月に発見したがその時は開店前で寄れなかった。月曜日が定休日というのをちゃんと調べ、この日の火曜に訪問した。いやぁ、前日の昭和から、この日は一気に時代が進んだね。ログハウス風のしゃれた感じで、真新しいバイクラックもあった。料理人もヒゲの大将から綺麗なおねいさんに変わったぞ。注文したのは清川の恵水(めぐみ)ポークの生姜焼き(1100円)。豚バラは前日と同じだが、味はギトギトからあっさりに。肉も多めでこの日も満腹じゃ(^o^)






 小出川ライドが53キロでグロス平均速度11.3キロ、日向薬師ライドが63キロでグロス平均速度12.4キロ。のんびりし過ぎだったね(^_^;

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※高瀬隼子(1988年愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。著書に「犬のかたちをしているもの」「水たまりで息をする」など。本作で第167回芥川賞受賞)



●「おいしいごはん」は人それぞれ

 食品などのラベルパッケージ会社の支店営業部という小さな職場での出来事を「食」を絡ませて描く。仕事はそこそこできるが出世に興味のない二谷さん、皆が守りたくなるような存在で料理上手な芦川さん、仕事ができてがんばり屋の押尾さんの3人の同僚の奇妙な恋愛関係を中心に展開されていく。

 時々、誰が主語なのか分からなくなり、ちょっととまどう。ただ表現の仕方は独特で面白い。少し思考を巡らせ、その図を想像すると腑に落ちる。

 主要登場人物の芦川さん、押尾さんの女性2人の性格は一貫しているのだが、男性の二谷さんがあやふやというか、「あれ、こんな事しちゃうんだ」ととらえどころがない。まあ、こういうのが現実では普通の姿なのかもしれず、実は共感できたりする。芥川賞の選考でも「一面的にいい、悪いではない、人間の中の多面性がよく描かれている」と評価された。

 「おいしいごはん」とタイトルにあるがレシピの類は出てこない。食事やスイーツを作るのは芦川さんだけ。押尾さんはみんなで食べるのは嫌と断言し、二谷さんはご飯を食べるのが面倒とさえ言う。しかし「うまいな」と思うものはある。「おいしいごはん」は人それぞれだ。

 冒頭に出てくる、昭和を感じる支店長の「そば食べたい。みんなで食いにいくぞ」という号令シーンですっと物語に入り、居酒屋で押尾さんが「それじゃあ、二谷さん、私と一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」と言うシーンに心をつかまれ、3人の関係が気になって最後まで読み進めたが、終盤で描かれる職場でのシーンはあまり現実的でない気がしたかな。芦川さんの本音をのぞいてみたい。

 

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 BRM923岡山400大山は無念のDNSとなりました。


キューシートを自分用に作り替え準備したけど…


 今月初めごろから何となく調子が悪く動悸もするので、もしやと思って病院で診察を受けると不整脈(心房細動)と診断されました。8年前に手術(カテーテルアブレーション)して完治したはずだったのですが、再発したようです。近くまた手術をするのですが、これで4度目です。まいったなぁ。

 今回は生まれ故郷岡山での初ブルベ、そして何と言っても記念開催だっただけに言葉に表せないほど悔しさがあります。あと1週間もってくれれば良かったのに。

 当面は高負荷を避け、近場を軽くサイクリング程度になるでしょう。BRM1028向かい風600もDNSかな。あ〜ぁ、今年もSRはならなかったよ。

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 サイクリング界の真夏の風物詩、直江津集合に2年連続2度目の参加。初日の8月25日は神奈川県央の自宅から甲府、八ヶ岳、白樺湖と回り上田で宿泊。当日26日の2日目は千曲川サイクリングロードを走り、坂中峠を越える最短ルートで午後1時前には直江津・船見公園の人魚像前に到着した。自宅から直江津までトータル340キロのコースだった。

 さてと、集合時間は午後6時なので時間はたっぷりある。昨年は雨が降るなどして走れなかった久比岐自転車道を予定通り走ってみよう。目指すは25キロ先の道の駅「マリンドリーム能生(のう)」だ。のんびり走ってメシ食っても4時間もあれば楽に帰って来られるぞ(^o^)

 船見公園に近い水族館の駐車場は満車。昨年はひっそりしていた直江津海水浴場も今年は大勢の人で賑わっており、風景ががらりと変わっていた。

 久比岐自転車道は船見公園から海岸線沿いに4キロほど西に走ったところが起点で、ここ上越市虫生岩戸から糸魚川市中宿までは全長約32キロ。起点の少し先にトイレと自販機があるのは嬉しい。


久比岐自転車道の上越側起点


 起点からは国道8号の海側の歩道を走る。山側は鉄道が走っていた。ブルーラインが引かれ、少し幅が広いとはいえ、これが自転車道? まさかこのまま糸魚川まで続くんかい? と頭の中はちょいとクエスチョンマーク。


地下道入口に看板。グリーンラインも引かれており、これが自転車道で間違いないらしい


 このまま歩道を走るのも何だし、自転車道やめて車道を走ろうかなと思いながら約4キロほど進むと、ブルーラインが反対車線へといざなう。ちょうど信号の所。仰せの通り、押しボタンを押して反対車線へ渡る。相変わらず歩道を走るのだが、やがて国道沿いを離れ山裾へ少し上るようにして本格的な自転車道が始まった。いぇ〜い、待ってたぜ。そして現れたトンネル。えぇ!?、自転車と歩行者のためにトンネル掘ったのか! すげぇなと素直に感動したのだが、後で知ったところによると、この自転車道は旧国鉄北陸本線の線路跡地を利用して作ったのだそうだ。だろうねぇ。トンネルはこの後、いくつも現れる。レンガ作りに歴史を感じる。いや、それより涼しくて気持ち良かったぞ(^o^)。自転車で通ってみると狭い感じがするが、ここをSLが走っていたんだ。へぇ〜。一気に久比岐自転車道の評価がハネ上がる。

 ちなみに「久比岐」は、新潟県上越地域(上越市、糸魚川市、妙高市)の古い呼び方だそうだ。


レンガ作りのトンネル。入口には長さと通過時間が書かれている



真っ直ぐなトンネル。出口が見える


 最初のトンネルを抜けたところで松本〜糸魚川と走って来た幹事のかんなさんらとスライド。「後ほど船見公園で」と手を振って別れたが……。

 自転車道は山裾の小高い所を進む。右手下に国道8号。そしてその先には真一文字の水平線。日本海が広がる。これが北陸本線の車窓の風景だったんだ。現在の日本海ひすいラインはもっと山側を走っているため、自転車だけが楽しめる、とっておきの風景とでも言えるのかな。

【注】これ以降、空の色が怪しいものは道の駅からの帰路に撮影したものです。進行の都合上、時系列を逆にして並べています。往路は好天でした


糸魚川まで24キロ地点



不動滝



休憩所



糸魚川へ入る



糸魚川市街へ



道の駅能生手前のトンネル



道の駅能生手前。左は海の資料館にある越山丸(元実習船)


 道の駅能生までは起点から23キロ弱。分岐には道標が路面ペイントされており、国道をまたぐ人道陸橋で楽々入ることができる。ここまで信号は国道を横切るものを含めたったふたつ。車と併走する道は1ミリもなく、安全で気持ちの良い自転車道が続いた。このままなら糸魚川まで行ってみたいね。


右手が道の駅能生。手前の人道橋から行ける



道の駅能生



道の駅能生から望む日本海


 さて、今回の旅の最大の目的は実はベニズワイガニなのだ。カニ大好きの娘たちや孫たちを喜ばせよう(^o^) ということで早速「かにや横丁」へ。ここは日本海側最大級のベニズワイガニ直売所らしい。「最大級」って便利な言葉だねぇ(^_^; 値段もそんなに変わらず、どのお店がいいか全く分からないが、何となく繁盛して元気のよさそうなお店がいいかな。えっと、娘たち家族と、我が家にも送っとくか(^o^) 頼むと、おばちゃんが豪快におまけしてくれた。ええんかい! 嬉しいけど(^o^) いつまでも使えるポイントカードもらったので来年も来なくちゃ。



かにや横丁とベニズワイガニ


 カニも無事にゲットし、ようやく遅いお昼。ここで食べるために空きっ腹を我慢して走ってきたのだ。ちと高いが(2300円)海鮮丼に舌鼓(^o^) あ〜、余は満足じゃ。


海鮮丼


 満腹になり道の駅をぶらぶらしていたら、久比岐凜(くびき・りん)ちゃん発見。久比岐自転車道のPRキャラクターだそうだ。身長172センチで僕よりでかいけど。


久比岐凜ちゃん



受注発注のジャージもある


 最後にスイカジュース(550円は高いなぁ)で喉を潤し、午後4時前に道の駅能生を出発した。自転車道をのんびり走っても5時半までには船見公園に楽に着ける……はずだった。

 今回は参加者がLINEのチャットルームで走行状況などを報告することになっており、これが大きな楽しみや励みとなっている。ここまでに続々とゴール報告も届けられていた。今年は50人前後が参加し、船見公園は大盛況になるに違いない。

 ところが、集合時間まであと1時間となった頃に「直江津にゲリラ豪雨直撃」という情報が飛び込んできた。すでにゴールしていた人は宿泊するホテルや公園近くの水族館で待機、ゴール直前を走っている人もコンビなどで身動きが取れないでいるらしい。

 自転車道から直江津方面を見ると真っ白に煙っている。ホントかよ、ここにきて降るかよ。誰が雨雲連れてきた?

 やがて公園まで10キロぐらいとなったところで雨がポツリときた。慌ててトンネルに避難とすぐに雷が鳴り出し、一気にザーーッと土砂降りとなった。まいったなぁ…。時刻は5時過ぎ。ブルベではないので完全にやむのを待つことにしてトンネル内で雨宿りすることにした。


船見公園まであと10キロ地点。左手奥の直江津方面は真っ白




トンネルで雨宿り


 雨がやんだのは集合時間を過ぎた午後6時ごろ。トンネルで小一時間過ごしたことになった。直江津ではもう少し早く上がったらしく、集合写真がLINEにアップされてきた。ゴールしたのに集合写真に加われず。なんという無念。せめて撤収時間の6時45分までに行って参加者たちに会いたいと思い、小雨の中を急いで向かう。


雨が上がり虹がかかった



雨が上がり走り出す


 しかし悲劇はこれで終わりではなかった。船見公園まで残り5キロとなったところで痛恨のパンク。撤収時間まであと20分。もう間に合わない。天は我を完全に見捨てたね(T_T)


ここでパンクするかよ(T_T)


 チューブ交換をしていたら、散歩しているおじさんが寄ってきて話しかけてきた。地元の人かと思ったが、学生の乗ったバスを運転し、ここまで来たという。直江津に宿の空きがなくこの近くに宿泊しているそうだ。こっちはあせってるのに、もう、とか思いながら応じていたが、74歳と知りその元気さにびっくり。なんとなく会話が弾んでしまったよ。64歳なんてまだまだ若造だ。

 真っ暗な船見公園に着いたのは午後7時過ぎ。当然ながら誰もいない。まさかこんなトホホな結末が待っていようとは。人生何が起きるか分からんね。来年の目標は「集合写真に何としても間に合うこと」だ。


悔しいので合成(^_^;


 今年の宿は翌日の帰りの利便性を考え、直江津ではなく新幹線停車駅の上越妙高にした。パンク修理中からまたポツポツと降り出したこともあって、ザッとこないうちにと打ち上げ会場に顔を出すことも諦め、そのままホテルを目指した。というかα1通過が開始前の7時半前だった。10キロが遠かったなぁ。

 翌日は輪行であっという間に帰宅。新幹線って速いねぇ。


さらば


 そしてその夜にはカニが届く。翌日には洗濯物も。これで今年の直江津集合は終了。走行距離は2日間で約400キロでした。


カニ来たよ!


 さてと、来年はどんなルートにしようかな♪

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 5歳の孫息子から素敵なお便りが届く。

 少し考えてから、あぁ敬老の日かと気がついた。

 宝物箱に入れておこう♪

 僕の父方のじーちゃんは寡黙で怖い人だったけど、遊びに行くと、自転車を漕ぎ、でこぼこで草木が生い茂った細い土手道(当時、今は舗装され道幅も広くなって車も走れる)を走って、神社の前にある近所では唯一の雑貨屋までお菓子を買いに行ってくれた。距離は1キロちょっとだったが、子供ごころに「すげーなじーちゃん」と思ったものだ。もう半世紀以上前の話。

 その孫が今やじーちゃんとなり、同じように自転車で孫のために買い出しに出かけている。歴史は繰り返す。好物は箱根・大湧谷の黒たまご。往復140キロ、1000メートル超えのヒルクライム付きなのでほぼ1日仕事ですな。あぁ、この前は2日がかりで新潟まで行ってカニを発注してきたかな。でもまだ「すげーなじーちゃん」とは思ってないだろうね。

 いつか一緒に走れたらいいな♪

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 久しぶりに激坂の和田峠でも行ってみようかなと思ったが、相変わらず暑く体調もイマイチだったのであっさりと諦め、甲州街道の町田街道入口交差点を左へ曲がって大垂水峠へ。初めて上った時は長くてきつかった印象があるが、今ではあれ、もう着いちゃった? という感じになってしまった。高尾側からの方が少しは楽なのかな。


標高392メートルの大垂水峠


 相模湖へ向かって下っているとちょうどお昼どきになったので、出発前に検索した藤野のお店へ。藤野駅を過ぎた先を左へ入って弁天橋まで下り、相模川を渡った後、ぐいっと上った先にある「ふじの食堂 ありんこ」へ向かう。厚さ2センチの超厚切りとんかつ定食(1500円)が売りなのだが、完食する自信がなかったので普通の厚さのカツカレー(1200円)を注文。ちょうどよい量だった(^o^) 古民家というほど古くないが、かなりな築年数の民家を改装した感じで、昨年、リニューアルしたようだ。お客さんは平日とあってか地元の方がほとんどで、カツ丼(900円)が人気のもよう。バイクラックもあるので止めやすい(もうちょっと壁との距離を取って欲しいけどね)。いいお店を見つけたぞ♪ 自宅から50キロと距離もほどよい。


ふじの食堂 ありんこ



カツカレー(1200円)


 満腹となった後はお気に入りの藤野芸術の道へ。シュタイナー学園の先の天神峠までは10%近いキツい坂が続く。


天神峠近くにあるアート「FLORA-FAUNA」


 その先は芸術の道方面へと曲がらず、道なりに山の中のアップダウンを進み続ける。多分初めて走る道かな。しかし県道35号に突き当たって左へ曲がり、やがて見覚えのある広々とした道に出たところで、ここが奥牧野であることが分かった。突き当たりを右へ行くとお馴染みの天神トンネルだった。逆方向から天神トンネルを抜け、上野原へは何度か走ったことがあった。しかし、途中で子猫ちゃんに出会ったのはびっくり。いや、お互いにびっくり。「何でこんなとこにおるんやねん!」。彼(彼女?)は一目散に逃げてったけどね。

 ここからはやまなみ温泉から愛ちゃんキムチ方面へ。山のはちみつでソフトクリームでもと思ったが、残念ながらお休み(T_T) この後はドーナツ坂の裏牧馬峠へ。標識には勾配12%とあるが、手元のサイコンでは14%とか表示されてる。結局、短いけど和田峠並みの激坂を上ったことになったよ。


裏牧馬峠は勾配12%



牧馬峠


 この日の走行距離は103キロ、獲得標高は1482メートル。最後に勾配11%の三増峠を経由したので結構上ったようだね。

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 ブルベを翌週に控えた11日、装備チェックも兼ね、着替え以外はブルベ装備のFELT FR5で道志みちを行く。標高約680メートルの道の駅道志往復の123キロ。獲得標高は1562メートル。


道の駅道志


 暑さのせいか本調子ではなく、緩い上りも結構辛い。標高400メートルを越えてようやく涼しくなってきた感じがするが、気温は30度近い。

 ずっと鳥の鳴くような「キュル」という音が聞こえていて、やがて鳥の鳴き声ではなく左ペダルを踏み込んだ時に鳴るということが判明。何だろうと悩んでいたが、シューズがクランクに着けたケイデンスセンサーのゴムと接触していたらしいことに気がついた。ケイデンスはあまり気にしていないので外すと音は鳴り止んだ。ケイデンスセンサーこれまでもたびたび電波が切れていたので、特に問題はないかな。

 お昼は道の駅の裏にある「きく家」でわらじソースカツ丼。靴を脱いで上がる、古民家風のお店だがそんなに古い感じはせず、静かで落ち着く。バイクラックもある。トイレも洋式で綺麗。水はセルフで飲み放題。自転車は店内から見えると何拍子もそろっている。

 ちょっと営業形態を変えたのかな。昨年来た時は月〜水がお休みで木〜日が営業日だったが、不定休になったみたい。そのため月曜のこの日も営業していてくれて助かった。メニューはカツ丼とうな重、平日のみ担々麺がある。

 カツ丼は1枚、2枚、3枚と選べる。前回は1枚で満足したが、今回は2枚を注文。ふたが閉まってないのを見て不安が走ったが、案の定、最後の方はちょっときつかった。1.5枚があればいいのになぁ。あ、ちょっと値上げしたみたいね。2枚で1000円になってた。ちなみに1枚は700円、3枚1400円、うな重2000円、担々麺900円。


道志にある「きく家」



お店の前にバイクラック。店内から見えるので安心



カツがはみ出してるよ



カツ2枚がで〜ん



道志川をはさみ奧に見えるのが道の駅道志


 帰りのダウンヒルは向かい風であんまり楽しめず。おまけに下界はまだまだ暑い。早く涼しくなって欲しいねぇ。

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※綿矢りさ(1984年京都府生まれ。2001年「インストール」で文藝賞を受賞しデビュー。早稲田大学在学中の04年「蹴りたい背中」で史上最年少19歳で芥川賞受賞。12年「かわいそうだね?」で大江健三郎賞、20年「生のみ生のままで」で島清恋愛文学賞。ほかに「夢を与える」「勝手にふるえてろ」「ひらいて」「憤死」「私をくいとめて」「意識のリボン」「オーラの発表会」など)



●綿矢ワールドにはまりそう

 妻の親友の家に招かれた僕。だが突然僕の行動をめぐってミニ裁判が始まり…。表題作「嫌いなら呼ぶなよ」(「文藝」掲載)をはじめ、心に潜む“明るすぎる闇”に迫る「眼帯のミニーマウス」(「すばる」掲載)「神田タ」(「文藝」掲載)「老は害で若も輩(ろうはがいでじゃくもやから)」(書き下ろし)の全4作を収録。

 表現が斬新過ぎて(爆)。還暦を過ぎた身には理解不能な単語もあり、スマホ片手に調べながら読み進んだが面白い。独特の毒を含んだ物語で、綿矢ワールドにはまりそうだ。表題作よりは「眼帯のミニーマウス」「神田タ」の方が面白く読めたかな。他の作品にも手を出してみよう。

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 直江津集合の2日目。初日は自宅を8月25日金曜日の午前2時半に出発し、八ヶ岳を越え230キロを走って上田に宿泊。集合当日の8月26日土曜日は午前6時半ごろに直江津へ向けてスタートした。

 いつかはじっくり観光したい上田城で真田幸村に朝のご挨拶を済ませ、千曲川を渡って左岸のサイクリングロードへ入る。7月の長野遠征で知った「Japan Alps Cycling Road」のコースに従って行ってみると、ちゃんと川沿いに道は繋がっていて、国道18号に1度も出ることなく無事に上田道と川の駅おとぎの里に出ることが出来た。といっても時刻は午前7時前後でお店は開いてないけどね。


上田城跡公園



千曲川サイクリングロード。奧に見えるのは国道18号の橋


 千曲川サイクリングロードは7月の長野遠征で長野〜上田間を初めて往復。コースはすでに手の内だ(^o^) 川中島古戦場までは35キロで国道18号よりは5キロほど長くなるが、車を全く気にすることなく走れるのは最高。信号もたった1つでストレスもない。ただ、今回は絶妙のタイミングで踏切に引っかかったけどね(^_^;


千曲川サイクリングロード(上田市)



千曲川サイクリングロード(千曲市女沢公園近く)



千曲川サイクリングロード(戸倉上山田温泉近く。この手前の大正橋に唯一の信号)



しなの鉄道線踏切


 気持ち良く川沿い平坦の35キロを走り、午前8時前に川中島古戦場に到着。今年2度目の訪問だ(^o^)



川中島古戦場


 しばらく休んだ後、長野市街地へと向かう。土曜日の朝だが車の通行量が意外と多い。7月の長野遠征で行けなかった善光寺だが、今回はしっかりルートを確認し、表参道から仲見世通りへと緩い坂を上っていく。仲見世通りは押し歩き。おやきとか食べたかったが、まだお店が開いていなかった。残念。


善光寺表参道



善光寺。まだ9時前だが観光客は結構いたねぇ


 善光寺の手前で右へ曲がり、東側を上っていくと右手に公園が広がっていた。美術館もあるようでここも朝から何だかにぎやかだった。

 さて、そろそろ坂中峠への登坂が始まる。実は暑さに備え、昨日からPEKOさんの反射ベストのでっかいバックポケットにはロックアイスを入れて走っている。袋入り500グラムがちょうど良く、背中が冷えて気持ちいい。溶けるとボトルに入れればいいので補給水がわりにもなる。この時も登坂前に背中に入れようとしたが、善光寺の先にあったローソンには1キロしか置いてなかった。1キロは重いんだよね。この後、いくつかのコンビニで確認すると500グラムはセブンにしか置いていないみたい。仕方ないのでグラス入りの小さいやつを買ったが、背中にうまく密着しないので効果はいまいち。まぁ、ないよりはマシかな。で、少し先にセブンがあったりして(^_^;

 昨年も上った坂中峠。その時は予想していなかった峠だったので悪戦苦闘したが、今年は心の準備ができており坂のプロフィルも分かるので落ち着いて上れた。昨年より速いかどうかは別にしてね。でも、トンネルがピークではなく、上り基調のトンネルを抜けてもしばらく上ることはすっかり忘れていた。


坂中トンネル



坂中峠下りの絶景



ひまわり畑


 坂中峠を越えればあとは下るだけと思い込んでいたが、まったくそんなことはなく国道18号へ入ってからはじわじわと上り始めた。きつい坂ではないが、向かい風もあって精神的にこたえる。やっと下り始めたのは黒姫付近で、野尻湖、新潟県境を過ぎ新井付近まで続く。これで直江津に着いたも同然だ(^o^)

 この下りに入る前後から新井までの国道18号だが、補給個所がほとんどない。コンビニは反対車線に1軒見かけた程度。食事処も反対車線ばかり。自販機もほとんどなく、やっと見つけてもリサイクルボックスがない。これは7月にブルベを走ったときに身にしみて感じたので、水分は十分に補給して下りに望んだ。だが、それでもあまりの暑さですぐにお湯になったりして今回も苦労させられた。


信濃町へ入る



野尻湖入口のナウマンゾウ



新潟入り

 
 道の駅あらいで冷えた飲料を補給して生き返ったが、その後も日陰がなく、風もなく、直射日光が容赦なく襲ってくる道を走り続け、もーヘロヘロ。ゴールまであと10キロとなった上越妙高駅でも大休憩。誰もいない船見公園の人魚像には午後1時前にやっとたどり着いた。1年ぶりの再会だ。今年も無事にやって来られたよ。良かった良かった(^o^) 上田からここまでは111キロ、獲得標高は704メートル。自宅からだとトータル340キロのコースだった。



上越妙高駅前の上杉謙信像



ゴールの船見公園人魚像



目の前は日本海


 さて、集合時間は午後6時。まだたっぷり時間はある。じゃ、お昼を食べに久比岐自転車道を走って25キロ先の道の駅能生まで行ってみようかなということで、海岸線を西へ向かって走り出す。とんでもない結末が待っているとも知らずに……。(エピローグへ続く)

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 5日はニューバイク「TREK DOMANE」で初のロングライド。お気に入りのケープ真鶴まで往復の130キロ。

 行きは向かい風と暑さでヘロヘロ。真鶴旧道も麓の根府川駅で大休憩する始末。おまけにランチに当てにしていた真鶴魚座がまさかの夏休み中(そのため隣接の海女食堂は大入りで断念)、ケープ真鶴のレストランは定休日(久しぶりに行ったら様子が変わってたけどね)、山側のラーメン屋「味の大西真鶴店」は臨時休業。おいおい君たち、それはないだろう(T_T) 結局、ランチはコンビニおにぎりと柏木牧場のフレッシュミルク・ソフトクリームとあいなった次第。


小田原・石橋付近。彼方に真鶴半島



崖の上にあるJR東海道線の根府川駅。改札から見えるのは駿河湾



真鶴・魚座は夏休み



ケープ真鶴。左手に見える島は初島か



真鶴時間を楽しむブランコ



味の大西真鶴店



なんと臨時休業



柏木牧場のフレッシュミルク・ソフトクリーム


 さて、DOMANEの乗り心地はというと、全てが軽い! 走りやすい! もぅ最高やねん! Di2も軽くタッチするだけでギアは決まるし、もちろんトリム操作しなくていいから楽チン。ポジションも今乗っているFELTにぴったり合わせ、サドルもお気に入りのSMPに替えたので違和感はまったくない。どこまでも走れそう^_^  あ、もちろん折れない心と丈夫な胃腸、睡魔に打ち勝つ術があればの話ですがね。

 これでブルベを走れば楽だろうなぁ。でももうちょっと慣れてからかな。輪行で傷つけたくないしね(^_^;

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 2年連続2度目の出走となった、サイクリング界の真夏の風物詩「直江津集合」。今年は50人以上が参加表明。それぞれのコース、やり方で集合時間の8月26日午後6時までに直江津・船見公園の人魚像前にゴールすることを目指した。ただ、今回は台風7号の影響で国道18号旧道の群馬県側の路肩が崩落。碓氷峠が通行止めとなったことで苦労した参加者もいたようだった。

 さて、二転三転したコース選びも「甲州街道〜白樺湖〜上田(泊)〜長野〜直江津」で決定。直江津の土曜の雨マークも消えた25日金曜の午前2時半過ぎに自宅を出発した。

 甲州街道(国道20号)へは相模湖手前から入ったが、藤野の先でいったん外れて旧甲州道へ。上野原付近を通過中に夜明けを迎えた。


上野原の旧甲州街道で夜明け


 上野原高校入口で甲州街道に復帰。この先は迂回ルートもないのでひたすら国道を進んで行く。鳥沢付近などは宿場町らしい町並みが残っていて「街道」を感じさせるいい雰囲気なのだが、いかんせん全体的に道幅が狭く、迫ってくる大型トラックに気を遣いながらのライドは疲れる。この日もまだ早朝とはいえ、トラックが次々と後方からやってきた。

 朝から強い日差しが容赦なく襲いかかってきたが、笹子までは意外と日陰が多く、まずまずのペースで進んで行く。猿橋通過が午前6時前、約80キロ地点の笹子トンネル手前には午前7時過ぎに到着した。


猿橋(大月市)



笹子トンネル手前。左へ行けば笹子峠(行かないよ(^_^;)


 で、迷いもなくトンネル突破を決断(^_^; もう上りは勘弁。先は長いし、脚は八ヶ岳に残しておこう。

 ところがヘルメットに付けていた尾灯が点かない。電池切れか。ちゃんと出発前に確認しとけよな>自分。自転車に付けた尾灯2つ、PEKOさんの反射ベスト、おにぎりリフレクターに命を託し、車の通行が切れたタイミングで3キロの路肩のない狭〜いトンネルに突入。中盤までの上りは死に物狂いで回す。反対車線は車が連なり途切れる様子もなかったが、こちらの車線はバックミラーを何度も確認したが車の姿はない。おぉ、もしかして超幸運な瞬間だったのか。やがて道は下り出し、ちょっとひと安心。ここで車が1台だけ追い越していく。そして真っ暗な中に光りが見え始めた。待ちに待った出口だ。長〜い恐怖のトンネルを抜け、もうひとつ小さなトンネルもクリア。終わってみれば後方からの車はたった1台という「神時間」だった。この笹子トンネル突破の事を考えると夜も眠れなかったのだが、拍子抜けするほどあっさりとした結果となった。案ずるより産むが易し。これで6度目の突破成功(^o^) いや、失敗は許されないのだが…。

 そのまま国道20号を走り続けると大型トラックに悩まされることになるので柏尾交差点を右へ折れ、旧甲州街道へ迂回した。その途中でDBKジャージ発見。気づいた時が遅く、気持ち良く下っている最中でもあったのでストップできなかった。まあ、いずれ信号で追いつかれるからいいかなと思っていたが、現れる様子がない。あれ? 直江津組じゃないのかな。いや、そうだった。しかもこの方、ここから大弛峠を越え、ダートを下って直江津までやって来た健脚の持ち主だったのだ。後でこの事を知ったときは仰天したなぁ。

 勝沼から韮崎は昨年に韮崎でDNFした野辺山600のブルベルートを走ったのだが、左折となる個所がこの日は逆の右折となり、なかにはどうやっても曲がれそうもない交差点があったりして苦労させられた。また甲府市街地の通過が午前8時台と通勤通学のラッシュ時間と重なり、もう大騒ぎ。暑さも加わり、いやになったよ(T_T)

 甲府城跡の舞鶴城公園には寄れたが、武田信玄像が甲府駅前にあるとは知らずスルーしたのは痛恨だった。甲府城にしても武田氏滅亡後に建てられたようだしね。


笛吹川(笛吹市)



舞鶴城公園(甲府市)


 石和温泉付近からはJR中央線に沿うように走った。甲府から竜王、塩崎、韮崎と過ぎると、ようやく待望の七里岩ライン(県道17号)が始まる。八ヶ岳の噴火による岩屑流(がんせつりゅう)が、西と東に流れる釜無川と塩川によって浸食されてできた台地で、比高40~150メートルもの断崖地形が連続し、総長が約30キロにも及ぶことから「七里岩」の呼称が定着したという。


七里岩ラインの起点(韮崎市)


 いきなりきつい勾配でぐいっと台地の上に上り、あとはアップダウンを繰り返しながらとりあえずのピークとなる標高1100メートル付近の長野・富士見町まで上って行く。最初の傾斜が落ち着いたところにあるのが武田勝頼が築城したという新府城跡。武田氏最後の城で、わずか68日で灰燼に帰した悲運の城ともいわれる。春には桃の花が咲く桃源郷となるが、今は右手に八ヶ岳の絶景が広がっている。


八ヶ岳を臨む(韮崎市)


 6年前にブルベ長坂300を走った時は、折り返しの長坂までの18キロに1時間ほどかかり「長いなぁ」と感じたが、今回は「あれ、もう着いた?」と短く感じられた。だが時間はやはり1時間ほどかかっている。なぜだろう。年取ったか。


長坂駅手前。左はJR中央線、正面は八ヶ岳(北杜市)


 137キロ地点の長坂駅到着は午前11時過ぎ。予定通りお昼時にたどり着くことが出来たので、駅前の「丸政」で山賊そばをいただく。山賊焼きとは鶏もも肉を揚げた信州の郷土料理だそうだ。ところがまだお昼前だと言うのにお店は大盛況。カウンターだけの小さな店で6、7人しか座れないのだが、入った時点で空きは1席のみ。さらにおばちゃんワンオペで大忙しの様子。こんな静かな所なのにと、ちょっと驚いた。でも注文の品はそれほど待つことなく出てきたけどね。ボリュームたっぷりの山賊焼きはジューシーで美味しく、しっかり腹ごしらえできた。大盛りは無料なのでジャージ姿を見たおばちゃんが何度も「大盛り?」と聞いてきた。いや、白髪のじーさんなので普通で十分(^_^;


長坂駅。道が丸政



山賊そば(590円)


 日陰のあるベンチや綺麗なトイレが駅前にあったのでちょっと長めの休憩をとり、リスタートして七里岩ラインに戻る。

 ここからは絶景の連続だった。右手に八ヶ岳、左手には南アルプス。たまらなく雄大な風景を独り占めして走り続ける。上り甲斐があるねぇ(^o^) あおばブルベは長坂で折り返しちゃダメだよ。長坂から先へ行かなくちゃ。特に長野に入ってからはサイコーだよ(^o^)


七里岩ライン(山梨・小淵沢)。海抜822メートル



七里岩ライン(山梨・小淵沢)。右手は八ヶ岳



七里岩ライン(山梨・小淵沢)。左手は南アルプス


 小淵沢付近で一瞬、八ヶ岳高原ラインを走る。何だか見覚えがあると思ったら、14年前の神奈川ブルベ座間600で通っていた。午後3時スタートで伊豆半島を1周した後、本栖湖を経由して八ヶ岳〜野辺山〜十石峠〜秩父と走るという、とんでもないコース。その途中で国道20号の下蔦木から国道141号の野辺山手前まで延々と上った。特に国道20号から入った途端に激坂が始まったのは死ぬほど辛かった。そんな思い出のある道だが、今回はすぐに七里岩ラインに戻り八ヶ岳エコーラインを目指す。


八ヶ岳高原ライン



七里岩ライン(山梨・小淵沢)。遙かに南アルプス



白樺湖まで36キロ



七里岩ライン(長野・富士見町)から臨む八ヶ岳



七里岩ライン(長野・富士見町)から臨む南アルプス


 八ヶ岳エコーラインの序盤は地獄だった。広域農道なのである程度覚悟はしていたが、ひたすら真っ直ぐに上って行く道は精神的にもこたえる。「非人道的な坂」と呼ぶことにしようと上りながら思いついた。こういう坂は嫌いだ。


八ヶ岳エコーラインに入る


 ところが、である。原村に入り標高1100メートルまで上ったところで道はなんと平坦になったのだ。それも延々と続く平坦。1100メートルと言えば道志の山伏峠だよ。その標高で平坦が続くなんて、信じられん。感動ものだ。エコーライン見直したよ。


長野・茅野の八ヶ岳エコーライン。平坦な道が続く


 しかし、たてしな自由農園原村店を過ぎる付近から道は下って行く。せっかく1100メートルまで上ったというのにもったい。どんどんどんどん下り、ビーナスライン(国道299号)を越えても下り、940メートルまで標高を落とす。そして出たのが大門街道(国道152号)。これから標高1416メートルの白樺湖まで約9キロの登坂だ。自宅から約175キロ。200キロブルベならゴール目指して平坦区間なのに、やっと本日のメインイベント開始とはねぇ。


大門街道(茅野市)。標高1000メートル


 時刻は午後2時前後で、一番暑い時間帯。標高1000メートルを越えていてもそれは同じ。猛暑が延々と続く今年は「夏でも涼しい避暑地 長野県の白樺湖」なんて宣伝文句は通らない。確かに日陰は涼しいが、日差しを浴びる個所は猛烈な暑さ。頭もぼ〜っとしてきた。脚を回すのもつらい。動悸も激しくなってきた。熱中症か。残り5キロぐらいまでは頑張ったが、もう限界。耐えられず木陰に座り込んだ。しばらく休んでまた走り出したが1キロと持たず、また木陰で休憩。残りは4キロ。歩くと1時間かかるが、ぶっ倒れるよりはましだ。歩こうか。そう決断し、歩き出すと道がなんとなく平坦から下りになってきた。この程度なら乗れるかと自転車に跨がり漕いでみる。すると、傾斜がこれまでよりは緩くなり、日陰も増えてきた。行けるかなと、そのまま乗り続ける。結局、何度が止まりはしたが、きつい勾配はなくなり、直射日光を浴びる個所も減ったことで乗り続けることができた。9キロの上りだったが、終盤2キロがほぼ平坦だったのは嬉しい誤算だった。普通は最後2キロはきついものだが、こういう峠もあるんだね。白樺湖には午後3時半ぐらいに何とかたどり着いた。

 しかし、暑い暑いと思っていたが、この後、下るにつれて感じた暑さと気持ち悪さはそれ以上だったので、実はこれでもマシな方だった。

 登坂終盤で「音無(おとなし)の滝」を発見。信玄ゆかりの地で、「うるさい」と信玄がどなると瀬音がなくなったことから音無川というそうだ。偉大なり、信玄。


国定公園白樺湖(茅野市)。ピークはもうちょっと先



大門街道(茅野市)。標高1400メートル



音無の滝(茅野市)



白樺湖(茅野市)



白樺湖(茅野市)


 湖畔にサイクリングロードがあったので少し走ってみた後、待望のダウンヒルは白樺湖の先の二股を国道152号方面の左に行き、ひっそりとある大門峠を越えてから。ここから標高460メートルの上田までは41キロ。よっしゃ、1時間で行けるぞ! と威勢良く下り始めたがそんなはずはなく、下り切って市街地へ入ってからは渋滞で進まず、いつもは通り過ぎる海野宿に寄ったりしたので上田のホテルに着いたのは午後6時前。この日の走行距離は229.5キロ、獲得標高は2750メートル、所要時間は15時間25分でグロス平均時速は14.9キロ。ブルベならアウトですな。

 下りの途中で「ブランシュたかやま」への入口を通過した。スキヤーオンリーのスキー場で、家族でゲレンデの目の前のログハウスに宿泊して何度か訪れた懐かしい場所。「まさかここに自転車で来る日がこようとは」リストに新たな1ページが加わったよ。

 海野宿は午後5時を回っての訪問だったので店はすでに閉まっており、人影もない。それがかえっていい雰囲気を醸し出してくれていた。

 これまで2度泊まった上田の東横インだが、2度とも自転車の部屋持ち込みはNG。外の少しだけ屋根のある鍵のかかるスペースに置いていたが、この日は「綺麗なロードバイクですから、お願い」と言うとOKとなった。余計な手間が省け、準備もできるのでありがたいね。でも、MTBだとやっぱりダメみたいよ。


大門峠(長和町)



上田まで41キロ



「ブランシュたかやま」への入口



海野宿(東御市)



上田駅前の真田幸村像



ホテル到着


 さて、直江津まではあと110キロ。明日は余計な寄り道はせず最短ルートを走る予定。(後編へ続く)

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 ニューバイクが納車され、シェイクダウンで江の島往復(^o^)

 Di2ってガーミンとペアリングすると、リモートスイッチを押すだけでスクロールできるんだねぇ。こりゃ便利。冬とか助かる。ライトもペアリングするとオンオフやモードが切り替えられるって凄いわ。


境川でひまわり畑発見



江の島を臨む



はるかに富士山


 まあ、これで画期的に速くなるというわけでもないけどね。エンジンは一緒ですから…(^_^;

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