お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



<J1:横浜F・マリノス1-2東京ヴェルディ>◇6月29日◇第21節◇日産スタジアム

 町田ゼルビア戦に続き、ホームで勝たねばならぬ試合にまた負けた。これで夕食に崎陽軒のお赤飯弁当を食べた試合は2連敗。奮発してるのになぁ…。


いつものようにグラベルロードで日産スタジアムへ



16年ぶりのクラシコ



キッズパークでもクラシコ



崎陽軒のお赤飯弁当(1050円)



ホームゴール裏



アウエーゴール裏


 1失点目は見事なボレーだから仕方ないと思ったが、クリア仕切れなかったボールが山見大登が待ち構えるところにこぼれ、寄せも甘かった。ゴールネットを揺らした瞬間、スタジアムが一瞬静まりかえり、ワンテンポ遅れてアウエー側から大歓声が響き渡った。巨大スタジアムゆえの現象かな。その10分後に2失点目。これも右サイドへスルーパスを通され、あっさりとクロスを許したことで決定機を作られた。ただねぇ、走り込んだのは山見だけで、それもシュートミスだったけどね。上島の足に当たったのが不運だったとも言えるけど、まあ、ゴール前へ放り込まれれば何かが起きるということだねぇ。

 散々な前半で、後半もこのままの調子なら途中で帰るかと思い始めた。ところが、追加タイムでオフサイドにはなったがエドゥアルドがゴールネットを揺らしたあたりからチームは目が覚めたのか、その直後にこぼれ球を宮市亮が豪快に蹴り込んで1点差に迫り、一気に希望が見えてきた。


宮市ゴール!


 そして後半は一方的なマリノスペース。これを前半からやっていればねぇ。しかし、狙いすました喜田拓也の右足シュートは枠をとらえきれず、ヤン・マテウスは決定機を決められない。植中朝日もどフリーのヘディングシュートを外す。クロスの精度も悪すぎた。最後は3バックにしてFW5枚並べて仕掛けたが結局、守りを固めたヴェルディの前にスコアは動かずリーグ戦は2連勝の後、2連敗。今ひとつ波に乗れないチーム状態では試合後のブーイングも仕方ないところだね。上位を狙うチームなんだから結果が必要なんだよ。というか、降格の心配が出てきたぞ。


後半にスコアは動かず2連敗


 ヴェルディの前線3枚はよく走ったね、と思ったら先発の山見大登、山田剛綺は控え組、山田楓喜は休養明けと前試合から総取っ替えしたらしい。なるほど、それで後半にその3枚を主力に戻したのか。いずれにせよ、マリノスの最終ラインを追い回したあのハードワークがヴェルディの勝因といっていいだろう。総走行距離はマリノスの113.472キロに対して、ヴェルディは122.857キロ。総スプリント回数は100回に対し128回。走り負けだね。悔しいね。

 にしても観客数2万6134人はクラシコとしては寂しい数字…。

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※青山美智子(1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務の後、出版社で雑誌編集者をしながら執筆活動に入る。2017年「木曜日にはココアを」で小説家デビュー。同作は第1回未来屋小説大賞受賞、第1回宮崎本大賞受賞。21年「猫のお告げの中で」で第13回天竜文学賞受賞。同年「お探し物は図書館で」が本屋大賞第2位。22年「赤と青のエスキース」が本屋大賞第2位。23年「月の立つ林で」が本屋大賞第5位)



●誰でもええかっこしたいよねぇ

 小さな公園の隅っこにポツンとある、乗るだけのカバのアニマルライド。塗料は剥げまくり、大きな瞳の黒目もところどころ白くなって何だか涙目。なのに口はふにゃっと笑っていてなにやらけなげ。実はこのカバは人呼んで「リカバリー・カバヒコ」。自分の治したいところと同じところを触ると回復(リカバリー)するという。22年〜23年『小説宝石』掲載を書籍化。本屋大賞ノミネート。第7回未来屋小説大賞第2位。

 誰でもええかっこしたいよねぇ。そんな思いが逆にどんどん深みに入り、「病状」は悪化して抜け出せなくなる。でもそれを救ったのは人の温かい言葉。そして何でも聞いてくれる「カバヒコ」。

 登場人物が交差しながらの5つの物語。どれも魅力的ないい作品だけど、最終話が秀逸。涙がじんわり出た。

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 野比で発見した巨大ブランコ。実はその周辺にもオブジェがあったことを後で知った。その全貌を探るべく、17日に三浦1周へ(^o^)

 まずはいつもは素通りする戦艦三笠にご挨拶。すると何だか妙なものが目に飛び込んだ。「東郷平八郎フォトスタンド」というらしく、「自転車にまたがる東郷元帥の写真を撮ると、横須賀近代化の歴史と現代の自転車とのコラボレーションする画像が映ります」とある。ちょっと何言ってるかわからないんだけど(^_^; で、どうやって停めるんだ? と一瞬思ったが、分かりやすい図解の説明があった。なるほどね。うまく考えたもんだ。


三笠公園の「東郷平八郎フォトスタンド」


 走水を過ぎ、横須賀美術館が近づくと歩道を歩く人の数が増えてきた。いつもは閑散としてるのにねぇ。「鈴木敏夫とジブリ展」が翌日18日までとあって駐車場も満車。少し先の観音崎の駐車場も満車と大賑わいだった。


横須賀美術館



横須賀美術館のあじさい


 下北浦海岸通りに入ると、彼方の海岸が突然、ピンクに染まっているじゃないか。あそこか! 野比海岸の「#ジハングン ヨコスカ」に違いないぞ。あれは「最大約100メートル! カラフルな堤防壁面」なのか。


あれが#ジハングン ヨコスカだ


 水仙のマイルストーンよりずっと手前を遊歩道の方へ入ると、あったあった、ピンクの自販機。これは「『#ジハングン』の由来! リアルとフェイクの自動販売機の『群れ』」なんだそうだ。しかしねぇ、ひとつだけあるリアル自販機のお値段は普通。ハッピードリンクショップ並みにしてほしいところだが、それだとイメージが崩れるか。


リアルとフェイクの自動販売機の「群れ」


 その先にあるのが「カラーリングがカワイイ! 『ヨコスカ』の箱文字アート」。だいたい箱文字はアルファベットだと思うが、カタカナもいいね。


「ヨコスカ」の箱文字アート



「ヨコスカ」の箱文字アート。この先に巨大ブランコ



「ヨコスカ」の箱文字アート


 そして前回、驚かされた「高さ6メートル! 巨大アートブランコ」。近づいてみたが、やっぱり高い方の座板は胸付近にあり、どうやっても乗れそうもない。


巨大アートブランコ


 「覗けば海! どこにも行けない心くすぐる扉アート」は「海映え」しそう。


扉アート


 この「#ジハングン」は自然の景色とアート的構造物を掛け合わせて楽しむ「インスタ映えスポット」。18年に福岡・糸島で誕生。22年任期満了となるまで5年間で延べ150万人が訪れ、何もない駐車場に人を集める観光地に変えたコンテンツだという。さて、今年4月1日から展開された「ヨコスカ」はどうなるか。ちなみにこの日は数人しかいなかったけどね…。

 しまった。ほかに「ピンクに生まれ変わるパーゴラ」「イニシャルを探したい♡アルファベット階段」なんてのもあったのか。またまた行かなくちゃ。

 この日の走行距離は132キロ、獲得標高は902メートル。三浦港と油壺をはしょったので「準三浦1周」でした(^_^;

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※内舘牧子(1948年秋田市生まれ、東京育ち。13年半のOL生活を経て、88年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)など。武蔵野美術大学客員教授、ノースアジア大学客員教授、元横綱審議委員、東北大学相撲部総監督。著書に「終わった人」「今度生まれたら」など)



●老害というより老獪

 昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾!

 双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(クインテット)は絶好調。「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。

 前半はちょっと「う〜ん」と首をひねるような感じだったけど、中盤からはどんどん引き込まれ、最後は涙ぐんだ。さすが内舘牧子さん。うまいね。

 「遊びをせんとや生まれけむ。戯れせんとや生まれけむ」。「残された日が少ないからこそ、人間は遊ばないとダメなんです」。その通り!(^o^) しかし、戸山福太郎は老害というより老獪(ろうかい)だね。それでいて憎めない。

 24年5月5日から伊東四朗さん主演でNHKでテレビドラマ化。序盤は原作に忠実だったけど、途中から違う方向へ。

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<J1:横浜F・マリノス1-3町田ゼルビア>◇第18節◇6月15日◇日産スタジアム

 天皇杯で筑波大に敗れた後、町田ゼルビア・黒田剛監督の判定や学生のアフタータックル、言葉遣い、マナーを批判したコメントが騒動となり、SNSでは賛否両論が飛び交った。その3日後、町田をホームに迎えての試合。絶対に負けられない試合に宮市亮の左45度「デルピエロ・ゾーン」からの鮮やかな右足シュートが決まって先制したものの、セットプレー、速攻、そして直接FKとバラエティに富んだ形から失点し1-3の逆転負け。リーグ戦は2連敗でここ5試合では1勝しか挙げられず、試合数が少ないとはいえ下位に沈んだままだ。


日産スタジアムへ



今日は町田ゼルビア戦



ホームゴール裏



アウエーゴール裏



本日はブラック基調のスペシャルユニホーム



宮市先制ゴール!


 スタンドからは町田の激しい当たりにブーイングも出たが、天皇杯の騒動を意識し過ぎじゃないかな。いつもの球際の攻防となんら替わることがなかった気がする。それより、町田の強さが光った。足は最後まで止まらなかったし、速攻では常に人数で上回っていた。特に米国遠征帰りのU-23代表MF平河悠は巧かった。突破力、スルーパス、クロスは脅威。2点目の起点となったスルーパスは素晴らしかった。敵ながらあっぱれ。首位をキープしているのもうなずける内容だった。ただね。試合後の「ゼルビアは悪ではない。我々が正義」という黒田監督のコメントはどうかと思う。スポーツにそんな言葉は似合わない。

 終盤に天野純がゴールネットを揺らし、「よっっしゃ、あと1点」と一気に盛り上がったが、VARからのオンフィールドレビューの末、植中朝日のファウルでノーゴール。万事休した。


天野ゴール! と思いきや



ファウルでノーゴール



敗れる


 全体的にミスの多い試合で、特に目立ったのは喜田拓也。どうしたんだろう。渡辺、永戸も精彩を欠いていた。ACLのダメージは大きいのか。さらに腑に落ちなかったのは交代枠を3つも残したこと。明らかに足が止まっているのにキューウェル監督は動かなかった。なぜだ?


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 開成町のあじさい祭りに今年も行って来たよ♪

 開催は6月8〜16日で、「午後から晴れて夏!」という予報の13日に、グラベルロードのJARIで西へ向かって走り出した。午前中は曇り空で涼しさも感じる、絶好のサイクリング日和だった。

 まずは震生湖の手前から渋沢丘陵のアップダウンをこなし、窪塚の富士見塚へ。富士山は見えないかなと思ったが、残雪期の雄姿をど〜んと見せてくれていた。


窪塚の富士見塚



はるかに富士山



富士山アップ(^o^)


 急勾配を下り、松田駅、十文字橋を経由してあじさいの里へ。東京ドーム約3.6個分の広大な水田地帯の中に、あじさいが5000株。開成ブルー、アナベル、カシワバ、ダンスパーティー、城ヶ崎。どれも今がまさに見ごろ(^o^) のんびりと自転車を押し歩きながら、今年もかたつむりになって鑑賞した。


あじさい祭りゲート



あじさいの里
















 ランチは昨年に続き開成町のご当地グルメ「郷弁」(さとべん)。普段は予約販売(5食以上)のようだけど、あじさい祭りの際は会場内で提供してくれる。ところがお昼前だというのにテーブルの上にあるのはたった2つ。選択肢がほぼない中、「富士美亭」の足柄牛のメンチカツ弁当(1200円)が残っていて助かった。

 あじさいと水田をぼんやりと見ながら完食。まずまずだったねと思いながらゴミを捨てに行くと、なんとお弁当が大量に入荷しているではないか。あぁ、タッチの差だったか。「え〜、こんなにあるよ」と思わず声を出したら、おばちゃんが明るい声で「もうひとつどう?」とか「また来年きてね」とか。あはは、生きてたら来年もきっと来るよ(^_^;


郷弁販売所



足柄牛のメンチカツ弁当


 帰りは県道を外れ「おおいゆめの里」を経由し、東名中井PAをかすめる最近のお気に入りアップダウンルート。いい腹ごなしになった。走行距離は116.1キロ、獲得標高は1136メートル。で、晴れたのは帰宅直前。青空バックのあじさいは撮れなかったけど、気持ちのいいライドだった(^o^)

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<J2:ファジアーノ岡山1-1鹿児島ユナイテッドFC>◇第19節◇6月9日◇シティライトスタジアム


 お墓参りに帰省したので、ファジアーノ岡山戦を生観戦。本拠シティライトスタジアムでは21年3月14日のSC相模原戦以来、アウエーだと22年3月のGIONスタジアムでのFC町田ゼルビア戦以来。とにかく久しぶり。

 DAZNではほぼ毎試合見てるけど、やはり生で見ると選手を覚えるね。岩渕弘人、ルカオ、柳貴博はいい動きをしてた。

 残念ながら結果は1-1のドロー。後半10分にGKスベンド・ブローダーセンのまさかのキックミスから、ンドカ・チャールスに難なくループを決められ、前半からいい形で攻め込んでいた岡山が先制を許す。この日のブローダーセンは全体的にキックの精度を欠いていたように思う。その15分後に岩渕が決めて同点としたが、下位相手に勝ち越し点を奪えず勝ち点は1を積み上げただけ。この節を終了して6位と何とかプレーオフ圏は死守したが、自動昇格の2位V・ファーレン長崎とは8差と苦しい戦いが続く。勝ち点3が欲しかったなぁ。


シティライトスタジアム



今日は鹿児島戦



選手入場



選手入場



左がファジサポ 右が鹿児島サポ



同点!



観客は5480人



悔しドロー


 雨予報とあって観客は5480人。ファジフーズもほとんど並ばずに買えた。千屋牛(ちやぎゅう)の牛丼とつくね、下津井タコの塩焼きそばをゲットして公園のベンチで食べていると、ファジサポから声をかけられた。
 「鹿児島からですか?」
 ファジのユニを来ていない人はみんな鹿児島サポに見えるらしい。
 「いえ、神奈川です」
 と答えると、会話が止まった。そりゃ不思議だよね。
 岡山生まれで帰省したついでに観戦していること、そしてマリノスサポーターであることを告げると、ポープ・ウィリアムや一森純の話題で盛り上がったよ。あとで思い出したが中林洋次の話もすればよかった。

 話しているうち、お互い高校野球をやっていたことが判明。さらに同じ公園内にある県営野球場が二人とも最後の試合だったことが分かった。狭い街なのでね。こういう縁があっても不思議ではない。


ファジフーズ



千屋牛の牛丼とつくね



下津井タコの塩焼きそば



ちょっと寂しいファジフーズ


 午後7時の試合開始前にポツポツと降り出した雨は気がつけば本降りに。風も吹き出し、寒いったらありゃしない。屋根のある席(メインスタンドの後方半分が濡れない)でこうだから、ずぶ濡れのバクスタは凍えたのではないだろうか。


雨!


 席がメインのアウエー側だったので先制された瞬間、周囲から一斉に拍手が聞こえてきた。その意外な多さにびっくり。どうやら敵サポに囲まれていたようだった。岡山から鹿児島は新幹線で3時間ちょいと想像していたより近いんだね。

 さてJ2はこの試合で折り返し。来年こそ日産スタジアムで横浜F・マリノスと戦うファジアーノ岡山を見たいものだ。

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 南足柄の山の中で不思議なゲートを発見した。

 この日は林道明神線、塚原林道と走る予定で、平塚〜中井〜大井〜松田〜開成のコースで南足柄に向かった。早いお昼は「道の駅 足柄・金太郎のふるさと」のふるさとゴハン食堂でやまゆりポークのカツカレー(1150円)。ボリュームたっぷりなのはいいが、揚げるのにかなりお時間がかかるようで…(^_^; すぐできる海鮮ものも旨そうだが、ちょっとお高いよね。食後にぶらぶらしていたら隣の直売所のテークアウトの海鮮丼が1000円以下なのを発見。これを買って交流施設で食べた方がリーズナブルで早いかな。


大井町からの富士山



道の駅 足柄・金太郎のふるさと



やまゆりポークのカツカレー(1150円)


 林道明神線の起点は大雄山最乗寺への激坂を2キロほど上ったところにある。ちょうど十八丁目茶屋の手前。平均勾配9%、最大14%の勾配を汗びっしょりで上り、さあと林道へ行ってみると、なんと工事のため車両通行止めじゃないか。期間は5月31日までで、この日は24日。ついてないねぇ。6月にまたやってくるか。


左手が林道明神線の起点。少し先が十八丁目茶屋



なんと工事で通行禁止


 Uターンして気持ちよく仁王門までダウンヒル。広域農道に入り、しばらく進んだ後、長泉院参道を上っていく。地図によるとここをいけば明神線の終点、つまり通行止め区間を過ぎたあたりに出るようだった。


長泉院参道


 1.3キロほど平均勾配8%の坂を上っていくと、山の中とは思えないような綺麗に整備された十字路に出た。直進する道が車両通行止めとあったので、でっきりこの道が明神線と思い込み、塚原林道は左だと確信して左折するのだが、実は直進が塚原林道で、右手の道が明神線だった。


山の中の十字路。直進が塚原林道、右手が明神線



勘違いで林道ではないこの道を行く


 そんなこととはつゆ知らず、山の中を上り続けたところ、左手に出てきたのが何の標識もないゲート。ゲートの向こう側がセンターラインのある幅の広い道なので、どう考えてもこちらがゲートの内側。つまり入るべからずの場所だよね。でも、長泉院参道からここまで何の規制もないので、ここまで車でも普通に来れちゃうんですけど(^_^;


突然現れたゲート



ゲートの向こうは一般道


 もしかしてこの先が行けないのかな。その時はそう思ってゲートのすきまから出て下っていったのだが、後で地図を見ると、その先は林道ではなく普通の道のようでストリートビューも続いており、和留沢林道まで繋がっていた。なんのためのゲートなんだろう。不思議。

 ゲートの先は南足柄グリーンヒルの住宅街で、眺めは最高。夜景もさぞかし綺麗なのかな。途中にあった「矢佐芝入口 金太郎ゆかりの地」という道標が気になったが、再訪を誓ってこの日はそのままダウンヒル。ローズフェスタが開催中だった小田原フラワーガーデンに寄って帰宅した。何年も走っているけど、まだまだ知らない道はいっぱいあるね。


「矢佐芝入口 金太郎ゆかりの地」の道標



小田原フラワーガーデン


 この日の走行距離は124.3キロ、獲得標高は1212メートル。
 
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※筒井康隆(1934年大阪府生まれ。兵庫県神戸市垂水区在住。ホリプロ所属の俳優でもあるらしい。ナンセンス、ブラックユーモアから始まり、実験的な作品も発表。92年「朝のガスパール」で日本SF大賞。「東海道戦争」「48億の妄想」「時をかける少女」「ベトナム観光公社」「アフリカの爆弾」「にぎやかな未来」「家族八景」「虚人たち」(第9回泉鏡花文学賞)「文学部唯野教授」「夢の木坂分岐点」(第23回谷崎潤一郎賞)「ヨッパ谷への降下」(第16回川端康成文学賞)ほか多数。93年に断筆宣言し、96年に執筆再開)



●すべては夢なのか

 精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者でサイコセラピスト。だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。他人の夢とシンクロして無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。人格の破壊も可能なほど強力な最新型精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦が刻一刻とテンションを増し、現実と夢が極限まで交錯したその瞬間、物語世界は驚愕の未体験ゾーンに突入する!

 どこまでが夢でどこまでが現実か。いや、すべては夢なのか。いつのまにか引きずり込まれ、最後はハチャメチャになるという筒井康隆ワールド全開のSF作品。今ごろ読んだことを後悔(^_^; 面白すぎる。

 パプリカは何となく火田七瀬(七瀬三部作『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』の主人公)に重なるような気がするかな。

 06年にアニメ映画化(今敏監督)されたが、ストーリーは大胆に脚色されているようだ。キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」。まあ、アニメじゃ難しいか^_^;

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 久々にFELTくんにまたがり、強烈な南風と戦いながら三浦半島を目指した。

 境川サイクリングロードでまずは江の島へ向かい、国道134号で鎌倉から逗子へと走り、渚橋を右折して海沿いの県道で南下した。森戸では裕次郎灯台、鳥居、そして富士山の3点セットが綺麗に見えた。いい天気だねぇ。でも三浦半島は今日も強風注意報。風のない三浦はめったにお目にかかれない。

 三崎口駅の先の引橋は直進し、次の松輪入口を左方向へと入る。アップダウンを繰り返しながら松輪へ向かって下っていくこの道はお気に入り。キャベツ畑が広がるのどかな風景。そして見渡せばどこまでも続く水平線、遙か彼方には富士山、振り返れば三浦海岸も見える。ずっと見ていても飽きない風景。いいなぁ。突き当たりの商店松輪で終わりとなり、たった4キロ弱しかないのはとっても残念。


どこまでも続く水平線



遙か彼方に富士山



のどかな田園風景



振り返れば三浦海岸



江奈湾も垣間見える



突き当たりはヤマザキが閉店し商店松輪が開店


 松輪からは剱崎灯台へ向かう。今回は地図で見つけた剱崎砲台跡も行ってみようと思っていた。でも腹減ったなぁ。そうだ。確か、灯台へ入る場所あたりに食堂があったはず。見かけるたびに行ってみたいと思っていた、え〜っと何だっけ、そうだ、「ぼーめん」だ。

 ということで坂を下って「海の幸 畑の恵 ぼーめん」でランチ。注文したのは「ぼーめん定食」。日替わり漬け丼と地魚フライのセット。この日の漬け丼はマグロ、メジナ、クロダイ、タチウオ、アカモク、地魚はアジとタチウオで、これで1500円はいいんじゃね(^o^) 平日だったけど、お昼過ぎにはほぼ満席となる人気店で、帰る時に気がついたのだがバイクラックもあった。またいこっと。


「ぼーめん」へはここを入る



「海の幸 畑の恵 ぼーめん」



ぼーめん定食1500円


 さて、満腹となった後はまずは剱崎灯台へご挨拶し、いったん戻って小型車1台分しかないような狭い道へ入り、海へ向かって急坂を下って行く。下り切ったところにあったのが間口漁港で、周囲には釣り宿が何軒かあった。その先には隠れ家のような雰囲気のする大浦海水浴場。ここまで来るのはひと苦労だろうけど、のんびりできそうだ。


剱崎灯台



間口漁港




大浦海水浴場


 その後は畑の中のコンクリート舗装の農道をクネクネと走っていく。一応、ナビにルートは入れていたが何だか迷路のようで途中から訳が分からなくなり、ホントに先へ行けるのかと心配になって剱崎砲台跡の事などすっかり忘れちゃったよ。こんな所を走るヤツなんてオレぐらいだろうなと思ってたら、突然、クロスバイク乗りとすれ違ってびっくり。ウソだろう。でも、先へ行けるということは分かった。


畑の中を行く



この道はどこへ続くのか


 剱崎砲台跡は後でログを見ると、しっかり目の前を通過していたようだ。

 最終的には三浦市東部浄化センターに出ることになるのだが、ここは地元関係者以外は進入禁止だったことを後で知ることになった。県道の小浜バス停から入ったところにゲートがあり気がついた。山側から下ってくる道には規制する看板もゲートもなかったので、来てしまったようだね。


遙かに見えるのは房総半島か



こちらは三浦海岸が見える



進入禁止のゲート



小浜バス停


 三浦海岸に出た後は反時計回りに海岸線を走ったのだが、この方向は初めて。風景が全く違って新鮮だったなぁ。ただ、いつもの左折が右折になるので戸惑った。うみかぜ公園には曲がれないしね。


三浦海岸


 野比海岸沿いの北下浦海岸通りに入ったところで目に飛び込んできたのが巨大なピンクのブランコ。ちょうどマイルストーン水仙がある場所。よく見ると右の方は乗れそうだが、左のは高さが腰より上にありそうで大谷翔平ぐらいしか乗れそうもないぞ。なんでこんなものをここに作った? 不思議だねぇとその時は思ったが、調べると赤字続きの駐車場を救うため「映えスポット」として今年4月から設置された「#ジハングン ヨコスカ」。しまった。ほかにも自動販売機オブジェや箱文字アート、長さ100メートルの堤防壁画などピンク色を基調としたアート作品があったのか。また行かなくちゃ。


マイルストーン水仙



巨大なピンクのブランコ


 「鈴木敏夫とジブリ展」が開催中(6月18日まで)の横須賀美術館周辺には大勢の人がいて、千尋の顔がプリントされた赤い紙袋を持った人たちがバス停にあふれていた。ここでこんな光景を見るのは初めてだね。午後2時を過ぎても走水の「味美食堂」に行列ができていたのはそのせいかな。

 この日の走行距離は久々の100キロ超の132.4キロ、獲得標高は820メートル。

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※凪良ゆう(1973年滋賀県生まれ。京都市在住。2007年にBLジャンルの初著書を刊行しデビュー。ボーイズラブ(BL)作家として活躍し『美しい彼』シリーズ(2014年〜)は2021年にドラマ化され2023年4月には映画化。2017年には初の文芸小説『神さまのビオトープ』を刊行。2019年の『流浪の月』で本屋大賞を受賞し、2022年に実写映画化。2020年の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。直木賞候補、吉川英治文学新人賞候補にもなった『汝、星のごとく』で恩田陸以来2人目の2度目の本屋大賞受賞)



●心に刺さる言葉がちりばめられた傑作

 瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)。父は恋人のところから帰って来なくなった。一方で男好きの母の恋愛に振り回される櫂(かい)。惚れた男を追った母に連れられ、京都から島に転校してきた。そんなともに心に孤独と欠落を抱えた二人が出会い、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していき…。『小説現代』掲載を加筆改稿し単行本化。

 人とは、人生とは。遠距離恋愛、ジェンダー、ヤングケアラー、SNS炎上、不倫、浮気、がん闘病、女性差別などいろんなものを詰め込みながらも、すんなりと読み進められる。すさまじい展開の割には読後感は悪くなく、最後は清々しささえ感じられた。「正しさなど誰にも分からない。だから捨ててしまいなさい。もしくは選びなさい」「自分のしたいことをやる」。心に刺さる言葉がちりばめられた傑作。

 実は凪良ゆうさんの経歴もすさまじい。読売新聞のインタビュー記事によると、母子家庭で育ち、その母親は小学校6年生のときに出て行く。親戚の家を転々とした後、児童養護施設で暮らす。高校へ進学したが1年で自主退学し、就職。しかし「中卒」「施設出身」と足元を見られ、月給は7万円ほど。生活ができず、半年で退社。その後はアルバイトを掛け持ちしてその日暮らしの生活を続けながらも、その頃連絡が取れるようになった母親に仕送りを続けていたという。「お金で買えないものもある。でもお金があるから自由でいられるころもある。たとえば誰かに依存しなくていい。いやいや誰かに従わなくていい。それはすごく大事なことだと思う」。作中のこの言葉には実感が込められている。

 「他の誰かと比較しなくていい。自分にとっての幸せを見つけて自分の人生を生きてほしい」という、全ての作品の根底にある凪良ゆうさんの願いが、この作品にもしっかり込められている。凪良ゆうさん会心の作ではないだろうか。

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