お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



※奥田英朗(1959年岐阜生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て1997年「ウランバーナの森」でデビュー。2002年「邪魔」で第4回大藪春彦賞。04年「空中ブランコ」で第131回直木賞。07年「家日和」で柴田錬三郎賞、09年「オリンピックの身代金」で吉川英治文学賞を受賞)



●「え、これで終わり」はないよなぁ

 渡良瀬川の河川敷で相次いで若い女性の死体が全裸の状態で発見される。10年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口に群馬、栃木両県警は色めき立つ。同一犯か、模倣犯か? 人間の業と情を抉(えぐ)る群像劇×犯罪小説。「小説すばる」連載を単行本化。

 推理小説だと思って読み始めたが、そうではなかった。強烈な個性を持った3人の被疑者、その周辺の人々、10年前の被害者の遺族、被疑者を追い詰めていく刑事たち、10年前に被疑者を逮捕できず再び戦いを挑む老元刑事、殺人事件を初めて取材することになった地元支局の新米女性記者。彼らが様々な思いを持って犯人に迫る様を描いた群像劇だ。なのでトリックめいたものはなく、犯人が語るシーンもないので動機も不明。なのに物語自体の人間ドラマの面白さにぐいぐい引き込まれ、650ページがあっという間に読めてしまった。エンターテインメントとしてはとてもいい作品だと思う。

 ただね。読み終えてちょっと消化不良なのも事実。後日談を読みたいと思うのは自分だけではないはず。犯人の思いを知りたい。「え、これで終わり」はないよなぁ、っていうのが本音かな。でも、それでもいいのかも。結末は読者自身に委ねられたんだね。

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 スタンプラリー第2弾は「古民家でおひな様 春のお出かけスタンプラリー2024」(^o^) 相模原市などが主催しているもので、同市内に公開されている古民家に飾られているおひな様を巡る。今年は古民家に加え、小原の郷、旧石器ハテナ館(史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館)が仲間入りしたというから毎年やってるのかな?

 2月なのに一部では夏日、我が家周辺でも気温23度を記録した20日、久々にFELTくんで走り出した。たまには乗ってあげないとね。やっぱり長年の相棒なので何だか落ち着く。

 ポイントは全部で6個所あるが、スタンプ4個で記念品がもらえるらしい。まずは自宅に一番近い旧石器ハテナ館を目指す。田名の向原遺跡は前をしょっちゅう通っているのでお馴染みだが(入ったことはないけどね)、その反対側にある旧石器ハテナ館は存在そのものを初めて知った。向原遺跡は約2万年前の旧石器時代の遺跡で、ハテナ館はその旧石器時代をテーマにした全国的にも数少ない施設だそうだ。いずれゆっくり見てみたいものだ。

 おひな様は入口付近に飾られていた。旧石器時代とおひな様。まあ、違和感はあるわねぇ。


旧石器ハテナ館のおひな様



旧石器ハテナ館



旧石器ハテナ館の道路をはさんだ反対側にある田名向原遺跡


 で、いきなり失敗。スタンプを押す場所を間違えちゃった。何も考えず1番にしたのだが、1番は吉野宿ふじやだった。普通はそっちから回るのかな。


1番の吉野宿ふじやの所に旧石器ハテナ館を押してしまった


 次は相模田名民家資料館なのだが、その次の相模原市古民家園とごっちゃになって、多分お互いに近くにあるだろうと勝手に思い込み、大島の相模川自然の村公園まで行ってしまった。相模田名民家資料館をスルーする結果となったのだが、実はこれが後になって思わぬ効果を生むことになった。

 相模田名民家資料館は相模川自然の村公園の中にあり、その公園へは大嶋坂という激坂を気持ち良ーく豪快に下る。当然帰りは上る。距離は435メートルだが、平均勾配7%超、最大勾配は10.3%。あ〜ぁ。

 公園内は自転車乗り入れ禁止だったので徒歩で古民家園へ。江戸時代中期に建てられたと推定される旧青柳寺の庫裡を移築したそうだ。茅葺き屋根は2018年に全面葺き替えに着手するなどして、翌19年には装いも新たになったとスタッフの方が話してくれた。


相模原市古民家園



相模原市古民家園のおひな様



相模原市古民家園のおひな様



相模原市古民家園のおひな様


 激坂を上り返し、小原宿方面へと向かう。新小倉橋からの5%坂を上った後、津久井方面へ抜けて三ヶ木〜阿津〜桂橋から甲州街道へ出た。

 小原の郷は大きな看板がありトイレもよく借りる所なのでもちろん知っていたが、小原宿本陣がそのすぐ先にあるとは知らなかった。あの辺りは道幅が狭いし、道からは見えないので気がつかずに通り過ぎるのは仕方ないか。ちなみにここ小原宿本陣は東海道・甲州道中に置かれた神奈川県下26本陣中、唯一現存する建物で、その建築年代は定かではないが、およそ200年は経過しているものと考えられているそうだ。裏へ回ってみると厠もあった。

 おひな様は段々と豪華になっていくね(^o^)


小原の郷



小原の郷のおひな様



スタンプは3つ目



小原宿本陣入り口



小原宿本陣



小原宿本陣のおひな様



小原宿本陣のおひな様



小原宿本陣控えの間のおひな様



4つ目のスタンプ。記念品の権利獲得


 そのまま甲州街道を走り、中央高速の相模湖インターを過ぎるとすぐに吉野宿ふじやが左手に見えてくる。ここもお馴染みの場所だが、入るのは初めて。吉野宿は諏訪藩(高島藩とも呼ばれる)、高遠藩、飯田藩などの参勤交代の常宿として栄えた。「ふじや」は、かつて、旅籠「藤屋」として営まれていたが、明治29年の大火で焼失し、現在の建物は明治30年頃に建てられたものと言われているそうだ。

 1階には様々な年代のおひな様が飾られていたが、その中に昭和2年生まれのふじやの娘さんの誕生を祝って購入された御殿飾りもあった。


吉野宿ふじや



吉野宿ふじやのおひな様



明治のおひな様



大正元年のおひな様



大正時代のおひな様



ふじやの娘さんの誕生を祝って購入された御殿飾り



昭和40年代のおひな様


 旧石器ハテナ館、相模原市古民家園、小原の郷、小原宿本陣、吉野宿ふじのと回り、5つ目のスタンプゲット。記念品は折り紙のおひな様とふじののバッジでした。


5つ目のスタンプ



記念品の折り紙のおひな様


 ちなみに旧石器ハテナ館から吉野宿ふじのまでは約30キロで、すべて相模原市。藤野町も07年に編入され10年4月からは緑区となっているというのは、これを書いている時に知った。ずっと藤野町だと思ってたよ(^_^;

 さて時刻は午後1時ごろ。ランチは「ふじの食堂 ありんこ」で名物の「厚切りとんかつ定食」を食べるべく、藤野駅の先から相模川方向へ下り弁天橋からの激坂を上る。ところが入口には無情の「仕度中」の看板。定休日は月曜とちゃんと調べてやってきたのに…。ショックデカ過ぎやで(T_T)

 午後2時でランチタイム終了のお店が多く、スルーした相模田名民家資料館へ戻るべく往路と同じルートをたどるが、なかなかお店は見つからない。結局、通るたびになんとなく気になっていた田名バスターミナルの反対側にある「北海道ラーメンおやじ」が営業中とあったので飛び込んで「おやじ麺」(950円)を注文した。「チェーン店ではなく地元食堂で」がモットーなのだが背に腹は代えられない。でもコクのある白味噌スープとたっぷりの野菜には満足満足(^o^) たまにはいいかな。


北海道ラーメンおやじ



おやじ麺


 相模田名民家資料館は地図上では分かりにくそうだったが、ラーメン屋のすぐ先の田名小学校前から「ひなまつり」の上りが何本も立てられていてそれをだどっていけば良かった。

 明治から昭和にかけての田名地域の養蚕農家の姿を伝える木造民家の資料館で、とても小さな建物だったが、中に入ると所狭しとおひな様が飾られていた。まさに圧巻。6会場の中では群を抜いていた。結果的に最後に訪れることになったのだが、逆にこんな豪華絢爛な風景で締められて良かったよ(^o^)


相模田名民家資料館



相模田名民家資料館



入口を入ると圧巻の風景



おひな様がズラリ



昭和46年ごろのおひな様



昭和12年ごろのおひな様



右手が大正初期のおひな様







昭和58年ごろのおひな様





スタンプコンプリート



記念品の折り紙のおひな様とふじのバッジ


 スタンプラリーは3月3日まで。一部会場では継続しておひな様を飾るようだが、残念ながらここは3日でおしまい。でも5月にまたやるから来てねと誘われました(^o^)

 この日の走行距離は100キロジャスト(自宅直前でちょっと調整(^_^;)、獲得標高は928メートル。

 さて、第3弾はあるのか?

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 昨年行われた自転車のスタンプラリー「厚木deサイクル」が、今年は装いも新たに開催されているという噂を聞きつけ、早速参加した。

 一般車両(自転車を含む)の通行が禁止されている薬師林道をコースにしてしまった昨年の反省からか、今年は特にコースの設定はなく、厚木市・秦野市・伊勢原市・愛川町・清川村に設けられた「スタンプポイント」を巡るというもの。タイトルは「ぐるっと丹沢・大山×宮ヶ瀬スタンプラリー2024」となり、自転車限定でもなく、車でも公共交通機関でも徒歩でもお好きにどうぞという内容に変わっていた。対象者が広がったことでホームページもグルメ、景勝地などの情報も掲載され充実したものになっている。

 ちなみに薬師林道だが、七沢方面から行くと確かに一般車両通行禁止の看板があるが、日向方面からだと何もない気がする。ピークには駐車場もあるし、普通に車で上れてしまうのだが…。参拝客はOKなんだろうか?

 今回の記念品はスタンプ3種類で「オリジナルバッグ(先着1500名)」(サコッシュと思っていたが、自転車限定ではないので)、5種類コンプリートで「ブランケット(先着1000名)」。ブランケットはサッカー観戦時の膝掛けによさそうだ。

 とりあえず各市町村のスタンプポイントを2個所ずつ巡るコースを引き、ポカポカ陽気となったバレンタインデーに決行した。

 最初に向かったのは自宅に近い中津川の才戸橋近くにある厚木市の「あつぎ郷土博物館」。丹沢方面へ行くときにはいつも通る所だが、館内に入ったのは初めて。「火の用心―あつぎの秋葉信仰―」が開催中だったが、時間もないのでスタンプをゲットしてすぐ出発。


あつぎ郷土博物館。この日はバレンタインデー



あつぎ郷土博物館



あつぎ郷土博物館のスタンプ


 愛川町へ入り、ぐいっと上って中津往還を行く。目指すは「古民家山十邸」だが、その手前にすでに古民家らしきものがちらほらと現れた。もちろん個人の住宅なのだが、旧街道らしくなんだか趣のある通りだった。というか間違えて入りそうになったよ(^_^; ひときわ立派な山十邸は明治16年(1883年)に建築された中津地区の豪農熊坂半兵衛の居宅だそうだ。


古民家山十邸



古民家山十邸



ここは中津往還


 入口付近に突然、三脚を抱えたセーラー服姿の男性が現れたので目が点になった。帰宅後に調べて知ったのだが、どうやらここは「コスプレ撮影」の人気ロケ地だったらしい。でも、なぜ?

 一方、山十邸ではちょうどこの日から「ひな人形とつるし雛展」が行われており、古民家の中に色鮮やかに飾られていた。ラッキー♪


ひな人形とつるし雛展


 次は同じく愛川町の塩川の滝。馬渡橋を渡ってすぐに中津川沿いの道を行くのだが、橋のたもとに立派な休憩所ができていて、これにもビックリ。


馬渡橋の休憩所



 塩川の滝へは手前がダートとなるので歩いていくつもりだったが、ぬかるんでいたので断念。早くも各市町村2個所巡り作戦は失敗に終わった。まー、2個所回ってももらえる記念品はひとつだけどね(^_^;


塩川の滝への入口



ぬかるんだ道に前進を断念


 この後は馬渡大坂を上り、国道412号も越えてそのまま上り続けて宮ヶ瀬へと向かい、やまびこ大橋は渡らず土山峠からダウンヒル。尾崎交差点手前を右に曲がって清川村の「別所の湯」へ行ったが、まさかの圏外でスタンプゲットできず。もう、楽天モバイルめ!


宮ヶ瀬ダム



別所の湯



別所の湯のスタンプ


 尾崎交差点を右折して下ったところにある「道の駅 清川」では無事に繋がりスタンプをゲット。これで3種類が揃い、オリジナルバッグ獲得の権利を得た。


道の駅清川


 そのまま下り、厚木市で2個所目となる県立七沢森林公園へちょっと寄り道。スタンプをゲットしようとすると「各市町村1個所ずつでOK」と言われた。キャラクターが増えるわけではなかったのね。


県立七沢公園



県立七沢公園


 伊勢原市のスタンプポイントだが、大山阿夫利神社下社・山頂はケーブルカーでしか行けない。日向薬師は日向林道が一般車両通行禁止なので下から歩いて上るしかない。となればあとは伊勢原大神宮か三之宮比々多神社。とりあえず秦野への通り道となる三之宮比々多神社で4種類目のスタンプをゲットした。


三之宮比々多神社


 残るは秦野市。ヤビツ峠は行きたくないし、鶴巻温泉の「弘法の里湯」はちょっと近いかな。それより「名水はだの富士見の湯」の方が足湯や食事処もあるのでよさそう。こっちにしよう。その後に「県立秦野戸川公園」まで足を伸ばしてみようか。

 アプローチは善波峠から。新善波トンネル手前を善波トンネル方面へ入り、トンネルの先の急勾配の細い道を下る。突き当たったところは乗馬クラブで、今度は左方向へ真っ直ぐに伸びるコンクリート舗装の激坂を上っていく。最大勾配13%ぐらいで300メートルほどだったか。右へカーブするところで勾配はようやく落ち着く。ここで一気に周りが開け、眼下には秦野の町。そして正面を見上げると、富士山ば〜ん! おぉ!絶景だねぇ(^o^) 上った甲斐があるよ。


新善波トンネル手前



善波トンネル



富士山ば〜んの絶景


 気持ちのいい道をしばらく進むとジンギスカン・レストランと駐車場が見え、道は二股に分かれていた。左手は弘法山方面へもう少し上っていたが、「名水はだの富士見の湯」は右手の下り方向。ちょっと悩んだが、上りがどこまで続くか分からないので素直に下りを進むことにする。


弘法山への分岐



名水はだの富士見の湯


 あっという間に「名水はだの富士見の湯」に到着したが、様子がおかしい。工事関係らしき人はいるが、一般の人の姿がない。駐車場はガラガラ。入口に近寄ってみると、あぁ、まさかの休館日。ほんとかよ。

 「毎週第2水曜日はお休みになります」とあるが「毎月」だよね。突っ込んでも仕方ないけど。それにしてもついてない。俺の足湯とランチはどうしてくれる。ただ、スタンプは館内ではなく入口外にあったので助かった。でも反射してなかなか読み取れない。何度か繰り返してようやくゲット。これで5種類が揃ってコンプリート。ブランケットも獲得の権利を得た。


本日は休館日



スタンプラリーコンプリート


 しかし、ランチはどうしよう。時刻は午後1時ごろ。戸川公園を回っていたら2時を過ぎてランチタイムが終わっちゃうぞ。今回はスタンプラリーのホームページにあった蕎麦屋のどこかで食べようと思っていた。ここから分かりやすくて近いのは「田原ふるさと公園」にある「東雲(しののめ)」かな。ということで慌てて名古木方面へと向かう。

 ヤビツ峠へ上る途中の旧コンビニ前の信号を左へ。源実朝首塚の近くに「田原ふるさと公園」はある。到着したのは午後1時半ごろ。間に合った(^o^)

 「東雲」は地元の女性が中心となって運営するそば処で、公園内にある水車小屋で石臼製粉し、秦野の名水で打つ二八そばが食べられるという。天ざる(1050円)を注文したが、喉ごしも良く期待に違わぬ味だった。野菜の天ぷらもパリパリで美味。ここにこんな蕎麦屋があるなんて知らなかった。


田原ふるさと公園



そば処 東雲



天ざる


 満腹になったことで戸川公園にも伊勢原大明神にも行く気が失せた(^_^; ということで七沢へ戻って東丹沢七沢観光案内所でオリジナルバッグとブランケットを頂き、スタンプラリーは終了。つるし雛や弘法山の絶景、そして美味しいお蕎麦に出会え、今回も楽しかった。また来年もよろしくね(^o^)


東丹沢七沢観光案内所



オリジナルバッグとブランケットをゲット(^o^)


 この日の走行距離は101.4キロ、獲得標高は1384メートル。

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※益田ミリ(1969年大阪府生まれ。イラストレーター、エッセイ、マンガを手掛けるほかに、ふとした日常のつぶやきを五七五にした「つぶやき川柳」でも知られる。夫なし男なし三十路半ばの「すーちゃん」の日常を淡々と描いた異色四コマ漫画「すーちゃん」「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」はじわじわ人気を呼び、ベストセラーとなっている。朝日新聞朝刊土曜日付にエッセイ「オトナになった女子たちへ」を漫画家の伊藤理佐さんと隔週で連載中)



●いいなぁ、こういう適当な旅

 2002年12月から06年10月までの約4年、32歳の終わりから37歳まで、毎月毎月出かけて行った47都道府県。何かを学ぶ、などにはこだわらない、「ただ行ってみるだけ」のゆる〜いひとり旅の記録。ウェブ連載を書籍化。

 下調べしないから行ってみたらイベント終わってた、名物や有名観光地のうんちくもない、仙台は宮城県だったのか、内向的で気弱なので緊張してお店に入れない、バス停が分からず訪問を断念する、マンガを書いているのに「水島新司」を知らない。自意識過剰でふれあいは苦手。それなのに○○体験は大好きであれば速攻で参加、食事も意外と高価なものをしらっと食べ、マッサージも欠かさない。そんな女のひとり旅。ほんわかして、肩肘張らず気楽にあっという間に読めた。いいなぁ、こういう適当な旅。これもあれもと頑張って見なくていいし、名物だからといって嫌いだったら食べることもないんだよ。

 使ったお金が書かれているので、原稿にない部分も想像できて面白い。トータルすると約220万円だそうな。
 
 自身を振り返り、自転車で走ったことのない所はどこだろうと考えてみた。

 北海道、岩手県、山形県、福井県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、徳島県、高知県、福岡県、佐賀県、大分県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の20道府県だった。しかし、北海道と九州・沖縄は飛行機輪行だしハードルが高いなぁ。

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※「福山・鞆の浦でやっとブルベの雰囲気 【BRM203広島200km岡山・呉】その2」から続きます。

 まずまずのペースで87.3キロ地点の鞆の浦常夜燈を午前10時40分過ぎに通過。軽くひと山越えた後、瀬戸内海沿いをフェリー乗り場へ向かう。ブルベでは初の船旅だ(^o^)

 105キロ地点の尾道渡船、浦崎(戸崎)乗り場には午前11時40分ごろ到着。5分ほど待つとフェリーがやって来て、ブルベ参加者2人が乗り込むとすぐに出発。たった2人の乗客と自転車2台を乗せ、ほんの数分で向島の歌まで運んでくれた。料金は210円。


午前11時5分 遙かに見えるのは内海大橋



午前11時45分 フェリーがやって来た



午前11時47分 フェリー乗船


 さて、ここから素直に尾道へ行けばいいものを、なぜか激坂の高見山へわざわざ行ってこいと言う。仕方ない。行ってくるか(T_T)

 上りが始まるのは県道376号が分岐する地点。同じ376号の車もすれ違えないような細い道を行く。2年前に上ったことがあるのだが、こんな山道だっけ? 県道なのに細すぎない? おまけにクネクネしておらず、急勾配が直線的に続いていくじゃないか。見上げるたびに壁だし(T_T) 辛いよ〜。手元のサイコンで勾配17%とか出てるよ。あり得ん。勘弁してくれ。こんなキツかったっけ? 道ガタガタだし。コケそうやんけ。それに少なくとも3人は先行しているはずなのに誰も降りて来ないし。道、合ってる? 時速数キロしか出ないのでいろいろな事が頭の中を渦巻く。

 やがて山道も終わりを告げる。もうちょっとかな。しかし合流した道の「国立公園高見山」の道標にあったのは「山頂まで1.4キロ」。まだそんなにあるのかよ!


正面の山道(県道376号)を上ってきた(下る時に撮影)



山頂あと1.4キロ(下る時に撮影)


 絶望感とともに上って行く。確か、ここからが長いんだよね。もう、何度歩こうかと思ったことか。時速4キロとかだし、歩いても変わらん。心なんてとっくに折れている。でも最後の意地。ミニベロでも上れることを証明したい。その一心でヨロヨロと上っていく。

 もう少しかと思ったところに出た、希望を再び絶望に変える「山頂まで1キロ」の道標。アオバもヒドイがヒロシマはもっとヒドイ。距離を稼ぎたいだけなら、平坦を回せばいいじゃないか。なんでここなんだよ。なんで山なんだよ。おまけに合同開催でゴールの呉で親睦会を行う「BRM203広島200km呉・沼隈」と「BRM0203四国200kmゆるっとしまなみ海道」は向島を通るのに高見山に上らないじゃないか。我々だけ? おかしいよ(T_T)

 山頂への最後の坂はほぼ直線で勾配は14%だったか。見上げた瞬間、「え、あれ上るんかい…」と一気に心がなえる。でも行くしかない。あえぎながら必死でペダルを踏み込み、やっとやっと山頂にたどり着いた。3.3キロ。平均勾配10.2%、最大勾配17%の激坂を30分弱かけて上り切った。数字を見れば和田峠クラスだが、感覚的にはそれ以上の辛さだった。でも20インチのFCXで上ったぞ。いぇ〜い(^o^)

 2年前に上ったのは、センターラインのある綺麗な道の県道376号からで、途中の尾道ゲストハウスの所を曲がって山頂を目指したようだ。「山頂まで1.4キロ」からは同じ道だった。

 山頂では参加者3人が休憩中。まあ、絶景もあるしすぐには折り返せないよね。この後の下りで2人の参加者とすれ違ったので、6人はほぼ同じようなペースだったようだ。フラットペダルのブロンプトンの方は見かけなかったが、SNSを確認するとしっかりと山頂まで上られたようだった。凄いね。

 113.1キロ地点の高見山山頂に到着したのは午後0時35分。ここまでのグロス時速が17キロで、貯金は1時間弱。残りのコースに上りはないので、トラブルがなければ完走できるペースだ。でも、雨が待ってるんだよねぇ。


午後0時35分 高見山山頂



午後0時37分 高見山山頂からの絶景。下に見えるのは因島大橋


 急勾配のガタガタ道は上るのも辛いが、下るのも辛い。ディスクブレーキが恋しいねぇ。

 119キロ地点の尾道渡船の乗り場に着いたのは午後1時ちょうど。先行していた3人の参加者らを乗せたフェリーが対岸へ向けて出発した直後だった。

 2年前に尾道に投宿し、しまなみ海道、ゆめしま海道を走ったので、尾道も多少は土地カンがある。この時点で雨の呉へ行く気は失せDNFを決めていたので、あとは新幹線に乗るのを新尾道か三原のどちらかにするかを決めるだけ。距離的には新尾道の方が近いし道も分かるが、ここまで来たからにはさざなみ海道を少しでも走ってみたい。三原へ向かおう。ブルベのルートからも近い。


午後1時1分 向島のフェリー乗り場



午後1時2分 向島から眺める尾道 正面に見えるのが千光寺



午後1時8分 尾道渡船に乗船。料金は110円



午後1時12分 さらば向島



午後1時17分 ONOMICHI U2



午後1時17分 尾道水道


 尾道駅を過ぎ、尾道国際ホテルの先で国道2号に出て、JR山陽本線沿いを進む。とんでもなく速度の遅い貨物列車が走っていて、ずっと先の踏み切りまで遮断機が下り警報機がカンカン鳴り響いていた。

 国道2号はやがて国道185号に名前を変え、海沿いを走って行く。路肩に呉までの距離がペイントされていたので、もうこれがさざなみ海道でいいのだろうか。どこかいい撮影スポットがないかなと探していたら、「三原駅はこっちよ」の道標が出てきた。空模様も怪しくなってきたのでここで終了としよう。さざなみ海道は来年かな(^_^;

 三原駅に着いたのは午後1時52分。新幹線はこだましか止まらず、このあたりの時刻は1時間に1本で各時間の12分発。20分じゃ準備が厳しいので次のにしよう。メシでも食うかと思ったが、駅構内にはコンビニしかない。う〜、こんなことなら尾道で尾道ラーメン食べればよかった(T_T)


午後1時52分 三原駅到着。やっさ踊りは初めて聞いた



午後1時52分 三原駅到着


 結局、この日走ったのは132キロ、獲得標高は1049メートル、走行時間は7時間55分でグロス平均速度は16.8キロだった。このコースにまた参加するなら、呉にホテルを取って行くしかない状況にした方がいいね。それなら諦めもつく。しかし、新倉敷、福山、新尾道、三原とリタイアポイントの多いコースだったね。逆に言うと、新幹線輪行を使えば、この周辺は結構遊べそうだ。

 輪行準備をしていたら最初の一滴がポツリ。ついてたなぁ。


こだま号で岡山へ


 やっぱり瀬戸内はいいなぁ。また来よっと。そんな事を考えながら岡山へと戻った。

 今回はお墓参りと大阪の長女宅訪問なども計画していたが、5日の月曜が大雪の恐れが出てきたため(実際に自宅周辺も積雪)、全ての計画をやめて1日早く神奈川へと逃げ出した。天候には勝てないし、仕方ないか。


さらば岡山



雨も上がったので新横浜から自走で帰宅


 というわけで今シーズンのブルベ1発目はDNF。あの新しいメダルはいつゲットできるんだろう。

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 ※「ミニベロ「Tyrell FCX」でブルベを走る 【BRM203広島200km岡山・呉】その1」から続きます。

 まだ夜の明けぬ午前6時、どうせ抜かれるので参加者6人の中では最後尾で石山公園をスタートした。気温は0度に近く、寒い。特に指先が冷たい。

 すぐに新幹線、山陽本線、赤穂線、津山線をまたぐ片側4車線の巨大な跨線橋へ向かう。コースを見た時、跨線橋を渡るのかとびっくりした。岡山にいた時、ここを自転車で走ろうとか思いもしなかったからねぇ。だって怖いもん(^_^;

 その後は路肩も狭く、早朝なのに意外と車が走っている国道180号を進む。吉備津神社近くを通過した後は国道から離脱。16.6キロ地点のフォトチェック「備中国分寺」には午前6時52分に到着した。すでに夜は明けていた。


午前6時52分 備中国分寺


 吉備路は何度か走っていて備中国分寺までは土地カンがあったが、この先は故郷とはいえ未知の世界だ。

 JR伯備線の長い長い踏み切り待ち。電車の速度が異様に遅い。やっとコトコト通り過ぎて行くたった1両の車両を見ると、誰も乗ってなかったような気がする。ようやく遮断機が上がり渡りきったところで、またカンカン警報機が鳴り始めた。どうやら魔の時間帯だったようだ。

 その後は岡山三大河川のひとつ、高梁川(たかはしがわ)の土手道を南下するのだが、ここも路肩が狭い。左手から朝日を浴びながらの走行なので気持ちはいいのだが、よそ見もできず緊張を強いられた。ふと1本外れた、土手下の道を見ると地元ローディーが走っていた。あっちを行かせてくれたら良かったのに。後で地図を見たら倉敷の美観地区の近くを通っていたようだったが、ここを通すのは無理だったのかな。


倉敷付近の高梁川


 37.2キロ地点の通過チェック「ローソン倉敷鶴新田店」には午前8時ちょうどの到着で貯金は50分ほど。フラットペダルのブロンプトンで参加されていた方以外はここで再び会ったと思う。伯備線の後、山陽本線の踏み切りにも引っかかり、意外と信号も多かったので皆さん同じようなペースとなったようだ。

 コンビニを出て長〜い信号待ちの後、水玉ブリッジラインで高梁川を渡る。水玉模様とかではなく、水島と玉島を結ぶものでかつては有料道路だったようだ。

 新倉敷駅近くまで北上した後は西へ向かって走る。途中でおかやま山陽高校の立派な野球場が見えてきた。「おかやま山陽球場」というらしい。ここにあったのか。昨年の夏の甲子園で日大山形、大垣日大、日大三を破り「日大クエスト」として話題となり、8強に進出したのは記憶に新しい。国体では土浦日大に負けちゃったけどね。そして道標を見ると「浅口市」。あれ、いつ郡から市になった?(←06年でした)

 金光町を過ぎ、鴨方町、里庄町、笠岡市とアップダウンが続いていく。辛いけど冷えていた体が暖まる。そろそろ県境かというところでおあつらえ向きのトンネルがあったので「ここか」と思ったが、全く違っていた。


午前9時20分 相生隊道。ここは県境ではなかった


 そこから10キロ先が広島との県境だった。ちょっとした坂だったが、普通の市街地でちょっと拍子抜け。スタートからは約70キロ。神奈川の自宅からだと真鶴あたりかな。


午前9時45分 岡山と広島の県境


 広島に入った途端、JFEスチールの工場地帯のど真ん中を走り、さらに広島県では広島市に次ぐ人口の福山の市街地を抜けていくという、厳しい道が続く。

 だが、芦田川を渡り、しばらくすると穏やかな瀬戸内海が左手に一気に広がった。路肩も南下する車線はやたら広く、車の通行も減ってきた。80キロ走ってブルベらしい風景にやっと出会えた。ほっとひと息ですな(^o^)


午前10時12分 芦田川



午前10時31分 鞆の浦まであと1キロ



午前10時34分 瀬戸内海


 87.3キロ地点のフォトチェックの鞆の浦常夜燈には午前10時41分に到着した。貯金は1時間7分とまずまずのペース。

 鞆の浦は何となく聞いたことがあったが、それが福山にあったとは恥ずかしながら知らなかった。岡山にいた頃は東へはよく行ったが、西へはほとんど行く機会がなかったからねぇ。1000年の歴史を持つ「潮待ちの港町」で、細い路地には300年前の港町がそのままの姿で残されているという。そのシンボルといってもいい常夜燈は、現存する江戸期のもののなかでは日本最大級の高さらしい。ブルベの途中で寄るんじゃなくて、もっとゆっくりと楽しみたい町だ。また、いつかやって来よう。神奈川の自宅からだと熱海の先ぐらいかな。


午前10時37分 鞆の浦。向こうに見えるのが常夜燈



午前10時39分 鞆の浦の江戸時代の雰囲気を残す町並み



午前10時39分 鞆の浦の江戸時代の雰囲気を残す町並み



午前10時40分 赤いポストもあった



午前10時41分 鞆の浦の常夜燈



午前10時41分 鞆の浦の常夜燈前で記念撮影



午前10時42分 鞆の浦。左手の階段状のものが雁木 (がんぎ)


 ここでランチでもと思っていたが、まだ午前11時前だったので先へ進むことにした。

 そしてここで衝撃の事実を知ることになった。天気予報を確認すると、雨の降り始めが早まり、呉は午後3時に雨マークが付いていた。このままのペースで行けば午後5時台のゴールとなる。レインウエアがあるので雨の中を走るのは問題ないのだが、その後の輪行を考えると面倒。さらに岡山駅からホテルまで雨の中を自転車を担いで歩くことになる。心がDNFへぐらりと傾き始めた。(その3へ続く)

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 早咲きの熱海桜の開花度が「下り」、つまり満開を過ぎ開花度が減ってきたらしい。2月6日現在で糸川遊歩道の全58本のうち、見ごろが30本、見ごろ過ぎが28本だという。行かねば! ということで3連休前の9日に慌てて出掛けた。

 熱海は昨年2月19日にブルベ伊東200で通過して以来かな。

 国府新宿から国道1号に入り、早川からは国道135号。真鶴旧道は通らず(復路は旧道)、そのまま国道を走り続けて熱海にはお昼前の到着。平日というのに真鶴駅手前と、熱海へ入る最後の坂が大渋滞していてびっくり。信号による自然渋滞だったようだけど、ここが平日に渋滞しているのは初めて見たよ。

 寛一お宮の像の前は閑散としていたが、糸川遊歩道はまずまずの賑わい。聞こえてきたのは中国語が多かったけどね。

 少し散り始めたようだったけど、やはり華やかで美しい。のんびり遊歩道を往復して楽しんだ(^o^)


寛一お宮の像



熱海親水公園



糸川遊歩道



糸川遊歩道



糸川遊歩道



糸川遊歩道


 実はこの日はワイヤーロックを忘れ、お店に入れずランチも楽しめないという痛恨。コンビニもちょっと不安。自転車を目の前に置いたまま食べられるところは…柏木牧場のテラス席でカレーかな。ということで、ほぼハンガーノックになりながら伊勢原まで戻る。しかしたどり着いた時刻は午後3時。すでにカレー、丼物、サンドは売り切れ。幸いメンチカツは残っていたので何とか腹に詰め込むことができた。

 今年に入ってFCXばかり乗っていたのでロードは約1カ月ぶり。やっぱり速いし気持ちいいなーと思ってたら、往路は追い風だった(^_^; なので復路は地獄…。なんだか脚も重くて回らないし、腹は減るしで辛かった(T_T)

 この日の走行距離は142.7キロで獲得標高は977メートル。グロス平均速度は往路では21キロ台だったが、復路でヘタレたので18キロジャストまで落ち込んじゃったよ。

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 念願の生まれ故郷岡山を走るブルベにようやく参加できた。2月3日に開催されたAJ広島主催の「BRM203広島200km岡山・呉」で、岡山をスタートして西へ向かい、福山の鞆の浦、しまなみ海道の向島を経由し、尾道からはさざなみ海道を走って呉にゴールする200キロのコースだ。


「BRM203広島200km岡山・呉」のコース


 実は21年にAJ岡山の「BRM911奥津200Km」にエントリーしたのだが、200キロの100周年記念となったことで人気となり、抽選で外れて涙を飲む羽目となった。次は同じくAJ岡山の昨年9月の「BRM923大山400Km」。これも400キロの100周年記念だったが、さすがに400キロなのですんなりとエントリーできた。ところが直前に不整脈を発症し、急きょ手術することになり無念のDNS。なかなか岡山を走らせてもらえないでいた。

 そんな中、発見したのがAJ広島の「BRM203広島200km岡山・呉」。スタート地点は「石山公園」とある。生まれてから20年弱、岡山にいたのだがそんな公園は知らない。どこやねんと地図を見ると、烏城(うじょう=岡山城)の手前で昔、NHKがあった付近だった。高校時代に初詣にいった岡山神社が隣にある。な〜んだ、ここかよ。AJ岡山のスタート地点である早島の「ゆるびの舎」よりは断然、岡山駅に近い。いいじゃん。行こっ!と即決。ファジアーノ岡山の本拠シティライトスタジアムがある総合グラウンド近くにあった実家はもうないのだが、お墓参りがてら久しぶりに帰省し、ついでに大阪にいる長女にも会う計画を立てた。

 今回のブルベは岡山から呉へのワンウエー。なのでゴール後は呉から広島までは自走か輪行で向かい、広島からは新幹線輪行で岡山へ帰ることにした。大阪の長女のところにも新大阪から自走で行こうと思っており、ここは輪行しやすいホールディングバイクのミニベロ「Tyrell FCX」の出番。幸いコースはひとつお山があるだけでほぼフラットだ。14年前に18インチのBD-1で走った逗子200は結構苦しんだが、20インチでドロップハンドルだし、最長で130キロまでは問題なく走れているので何とかいけるだろう。

 ちなみにたったひとつのお山は向島にある高見山で標高は283メートル。2年前に上っているが、かなりの激坂で終盤は15%が続く。心が何度も折れそうになり息も絶え絶えになったような記憶があるが、詳細は忘れた(^_^; ま、一度上れているので大丈夫っしょ(^o^) 「のど元過ぎれば」の自転車乗り。悲惨な記憶は美しい記憶で上書きされるのだ。

 火曜日に荷物を岡山駅前のホテルに送り、前日の金曜日にFCXとともに岡山へと向かった。


新横浜駅。横浜中華街では1日から春節祭が行われていた



岡山到着


 さて、問題のお天気。いったん消えた雨マークだったが、直前に復活。呉は18時ごろ、岡山は22時ごろから雨が降る予報となった。ぎりぎり逃げ切れるか。レインウエアをどうするか悩んだが、降り始めが早まることも考えサドルバックに詰め込んだ。


ホテルの部屋で準備


 久々のブルベに興奮して眠れぬ夜を過ごし、岡山駅前の桃太郎像に挨拶してからスタート地点へ向かう。といっても駅からお城へ向かって伸びる桃太郎大通りをまっすぐ1キロほど走るだけ。あっという間に着いてしまった。


岡山駅前の桃太郎像



スタート地点の石山公園



旭川をはさんだ対岸は岡山後楽園。左手の橋は鶴見橋



ブリーフィング。参加者は6人


 石山公園の旭川を挟んだ対岸は日本三大公園のひとつ「岡山後楽園」。左手は鶴見橋。そのもうひとつ上流にある新鶴見橋を渡って高校へ自転車通学していた。懐かしいね。

 ブリーフィングでは「BRM0203四国200kmゆるっとしまなみ海道」との合同開催だったことを知った。途中から同じコースを走り呉にゴールするようだ。あ、なるほどね。それで同日開催の「BRM203広島200km呉・沼隈」の参加者も合わせ、呉で親睦会やるのね。そういうことか。

 このブルベのエントリーは16人だったが、ここに集まったのは6人。これにスタッフ1人を含めた7人が午前6時に走り出した。さて、どんな旅になるのだろうか。雨は大丈夫なのか。(その2へ続く)

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※桜木紫乃(1965年北海道釧路市生まれ。高校卒業後、裁判所でタイピストとして勤めたが、24歳で結婚して退職し専業主婦に。2児を出産直後に小説を書き始め、42歳になる年に『氷平線』で単行本デビュー。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。「ホテルローヤル」で2013年直木賞受賞。趣味はストリップ鑑賞)



●満足しました。あなたの勝ちです

 舞台上の怪我で引退を決意した、元ストリッパーのノリカは故郷札幌に戻りショーパブの店を開くことに。ダンサーを募集すると、2人の若い女性が現れて…。踊り子たちの鮮烈な生き様を描く。『小説すばる』掲載を加筆・修正。直木賞受賞の「ホテルローヤル」が面白かったので違う作品も読んでみたくなった。

 「下着を外せば自分にも、ソロで踊れる場所がある」「踊って下着を取るだけがストリップじゃない」「満足な踊りも見せずに脚を広げることなど出来やしない」。ストリッパー、いや踊り子としての矜持が強烈に伝わってきた。どんな世界にもプロはおり、プライドを持って仕事している。改めてそう思わされた作品。「趣味はストリップ鑑賞」と公言するだけあって、内容も具体的で臨場感があり表現力も豊か。さらに個性豊かな脇役が続々と登場し、飽きさせない展開が次々と巻き起こる。ほぼ一気読み。凄いね。もうこの一言しか出ない作品。

 「こんな世界があるのかと。初めてストリップを見たとき、これは20分間で表現する短編小説だと思った。舞台も小説も一期一会の闘い。私の仕事と同じフィクションであり、お客さんを満足させなければ負け」(産経新聞インタビューより)。申し訳ないが、自分を含め男の大半はストリップをそんな視点では見ないだろう。「裸の華」を読んで満足しました。あなたの勝ちです。

 浄土みのり主役で続編を読んでみたいな。その時「フジワラノリカ」はどこにいるのだろうか。

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 スポーツバイクに乗り始めた20年前は、境川サイクリングロードを江の島まで行き、帰りに藤沢のサイクリングロード近くにある、「日本一小さな牧場」として有名な飯田牧場でアイスを食べるのが目標だった。

 願いが叶って初めて訪れたのは19年前の05年1月。場所が分からず多少迷いながらも、何とか発見。その時はジェラートではなくソフトクリームのミックス(ミルク&チョコ)を食べたようだ。

 その後は横浜ドリームランド(02年2月閉園)に併設されていたホテルエンパイア(こちらも95年に廃業閉鎖。その後は改装され06年から横浜薬科大学の図書館棟となった)の特徴ある建物が目印。これが見えたら曲がれと覚え、亡くなった妻とツーリングの途中に寄ったり、サイクリングに誘い込んだ長女と訪れたこともある(残念ながら次女は自転車にあまり興味を示さなかった)。相変わらず、ソフトクリームばかり食べてたけどね。


07年11月撮影の飯田牧場


 やがて12年から連載が始まった漫画「ろんぐらいだぁす」の第1話に登場したこともあって「聖地」とも呼ばれるようになり、まさに境川サイクリングロードのシンボルへと昇格した。

 その飯田牧場が店主高齢化のため、24年1月末で店舗を閉店するという。すでに22年9月いっぱいで人手不足のため店は閉められ、翌月からはコンビニ等の卸し専門となっていた。ただし、サイクリストやウォーキング、ジョギングする人たちの休憩所として土日だけは営業し、カップ詰めジェラートのみの販売は続けていた。それもついに終了することになった。

 店舗最終営業日は1月31日の水曜日。境川サイクリングロードは平日とは思えないほどのロードバイクが行き交っていた。目的地はみんな同じに違いないよね。


遙かにそびえ立つのが横浜薬科大学の図書館棟


 この日は午前11時開店。到着したのはその少し前だったがすでに販売を開始し、店内では店主(おばちゃん)がひとりひとりにお礼状を手渡し、笑顔を見せながらも少し感極まった表情で言葉をかわしていた。僕も最後に「ありがとう」を直接伝えることができて良かった。でも、28年半の歴史にいよいよ幕を閉じるとなると、やっぱり寂しいね。仕方ないとはいえ…。またひとつ、妻との思い出の場所が消えていく。


飯田牧場



チョコチップのジェラート



閉店のお知らせ



店長からのお礼状


 ただし、当分の間は藤沢、鎌倉などのコンビニなど19店舗でカップ詰めジェラートだけは販売されるという。寄りやすいのは国道467号(藤沢町田線)沿いのセブンの藤沢片瀬山店とか片瀬5丁目店かな。聖地の味だけはもうしばらく味わえるようだね。

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