5月19日から4泊5日で八戸、仙台と遠征の旅♪ 「BRM520十和田クラシック200」を完走(前編 後編)した翌21日は八戸市内をサイクリングした。
青森県サイクル・ツーリズム推進協議会が運営するWEBサイト「AOMORI CYCLING」で紹介されていた八戸周辺の推奨コースを元に走ってみた。陸奥湊駅を発着点にして、うみねこラインで海岸線を走り、後半はのどかな里山を巡るというものだ。ところがとんでもない落とし穴が待ち受けていたのよねぇ(T_T)
08-八戸コース/HACHINOHE
42.6 km, +376 m. Bike ride in 八戸市, 青森県
本八戸のホテルで朝食を食べ、のんびりとスタート。まずは陸奥湊駅を目指す。天候は晴れ。ちくしょうめ、1日違えば天国だったよ。
4キロほど走ると陸奥湊に到着。ここでは午前3時から朝市が行われており、ご飯と味噌汁の朝食セットを注文し、市場や周辺のお店でお魚やお惣菜を買って作る「オリジナル定食(海鮮丼)」を食べるのが格別らしい。ただし、セリが行われない日曜はお休み。もちろんそれは知っており、雰囲気だけでもとやってきた。駅前にあるのは陸奥湊のシンボル「イサバのカッチャ」の像。魚売りのお母さん達のことを言うそうだ。明日の仙台移動の前に来るかなとも思ったが、慌ただしいので結局足を運べなかった。またの機会かな。
陸奥湊駅前にある「イサバのカッチャ」像
イサバのカッチャと記念撮影
陸奥湊駅
陸奥湊をあとにし、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島(かぶしま)へ向かっている途中で「ジョーズ」を発見した。
鮫駅前のジョーズ
蕪島への最寄り駅、JR八戸線の「鮫」の駅前にいた。前日にchicorynさんから聞いていたので「ああ、これのことか。へぇ〜」とうなずいた。しかし、単なるダジャレだけで作ったと考えていいのだろうか。深い意味はないのか。
さて、お次は蕪島。八戸線を越えて海岸沿いの「うみねこライン」まで下って行かなければならないのだが、交差点はすべて左折禁止で「迂回路」の看板がで〜ん。スキあらばと曲がっても海岸線の道の手前には警察が立ちはだかり、Uターンさせられる。上り返しが心身ともにこたえる。原因はこの日4年ぶりに行われた「うみねこマラソン」。この直撃がピンポイントで当たってしまった。午後1時まで周辺は通行禁止。最後は鮫角灯台の方まで行ってみたが、こちらは道が途中でなくなっちゃった。まさかの事態に途方に暮れる。
迂回路を示す立て看板
後になってコースを確認すると、スタートは八戸港付近発着で、ハーフマラソンはうみねこラインを走り陸奥白浜駅付近を折り返すというもの。もろにかぶっていた。ついてない(T_T) ただ、最長がハーフだったので助かったのも事実。フルなら身動きが取れなかったところだ。
蕪島の次に行く予定の種差(たねさし)海岸へはなんとか迂回して行けるようだ。仕方ないので看板が示す内陸ルートに従って坂道を上っていく。ただ、この時点では蕪島と種差海岸の位置関係はよく分かっていなかった。
三陸浜街道に出た後は気持ちのいい下りが続く。そして八戸線の踏切を越えると目の前に絶景が広がった。一面が芝生におおわれた種差海岸だ。この付近は「種差天然芝生地」といい、波打ち際まで天然芝生が広がっているという。司馬遼太郎が「どこか宇宙からの来訪者があったら一番先に案内したい海岸」と言ったとか。見ているだけで癒される感じがする。のどかだし、いい天気だし、のんびりするなぁ。
種差海岸
種差海岸
その後は予定通りに海岸線を進み、すぐに左手に現れたのが「はしかみハマの駅あるでぃ~ば」。凄いにぎわいだと思ったら、ちょうど5周年記念感謝祭の真っ最中。タイが安くてびっくりした。お昼には少し早かったが、ほかに当てもないのでランチはここで。海藻ラーメンとミニウニ丼の階上特別セット(1600円)を海を見ながらいただく。いいねぇ。
はしかみハマの駅あるでぃ~ば
海藻ラーメンとミニウニ丼の階上特別セット(1600円)。海を見ながら…あ、鳥だ!
階上の海岸
階上を「はしかみ」と読むことはなかなか覚えられなかったなぁ。
しばらく走ると右手に「三陸大津波記念碑」という道標があり、見上げた小高い丘の上には灯台のようなものがあった。案内版によると「昭和8年3月3日の三陸大津波(波高24メートル)の被災状況が刻まれています。多くの死傷者が出た記憶を忘れず、二度と同じような被害を出すまいと海沿いの丘に建立された記念碑です」とあった。灯台ではなく記念碑のようだが、あそこまで津波がきたのだろうか。
三陸大津波記念碑
小舟渡港付近から海岸線を離れ内陸へと向かっていく。小舟渡は「こみなと」と読むらしいが、読めないよねぇ(T_T)
上りが延々と続く感じなのだが、車もおらずのどかな里山を進んでいくので気持ちがいい。まさにこれぞサイクリング、ヤッホー♪ 階上、気に入ったぞ。推奨コースは寺下観音を上るようになっていたが、特に魅力を感じなかったのでスルーした。やがて道沿いに「臥牛山まつり」ののぼりが立ち並んできた。生まれ故郷の岡山にも臥牛山があり「がぎゅうざん」とちゃんと読める。そうか、ここにもあるんだ。まつり会場へと行ってみると、キッチンカーも出店していて結構なにぎわい。これも後で調べると、この日がマラソンと同じく4年ぶりの開催だったようで、午後からは八戸在住歌手らの歌謡シューも行われた。イベント満載の5月21日で、偶然にもそこを巡っていた。
会場手前の臥牛山まつりののぼり
まつり会場の先は「いらっしゃい」とばかり、クネクネした上り坂が口を開けて待っていた。少し悩んだが、ヒルクライムの詳細が不明なのでUターンした。「ふもとにあるフォレストピア階上を起点に全日本自転車ロードレースのコースとなっており、1周14キロの激坂ありの走りごたえのあるルート」という情報を帰宅後にネットで見つけた。行かなくて良かった。
次に向かったのは「八戸キャニオン」。露天掘りの石灰石鉱山で、正式名称は八戸石灰鉱山という。最深部はマイナス170メートルにも達する「キャニオン(谷)」で、日本一空が遠い場所としても有名だそうだ。展望台から見る風景は確かにスケールの大きさを感じさせるが、申し訳ないが一度見れば十分かな。
八戸キャニオン入口
八戸キャニオン
八戸キャニオン
作業している90トンダンプのタイヤ
さて、マラソンが終わったかなという時間になったので、再び蕪島方面へ向かう。午後1時を過ぎ、規制は解除。今度は誰に遮られることもなく無事に蕪島へたどり着いた。
蕪島
蕪島
うみねこ
蕪島
なんだか異様な世界だった。まるで映画のよう。ヒッチコックの「鳥」は予告編しか見たことはないが、そんな感じだろうか。中央にある建物は何なんだろう? と思って調べると神社だった。へぇ〜。青森県観光情報サイトによると「毎年3月上旬ごろになるとウミネコが飛来。4月ころに産卵をはじめ、6月ころにはヒナがかえる。その数は3~4万羽にのぼり、島がウミネコに覆いつくされるほど」だと言う。また島といっているが昭和17年(1942年)に旧日本軍により埋め立て工事が行われ、現在のような陸続きの形になった。なるほどねぇと感心しながらうみねこを見つめる。近くに舞い降りてきたりして結構可愛いね。
ここで痛恨。蕪島から引き返してしまったのだ。走りたかった「うみねこライン」はこの先から始まり、ビュースポットの葦毛崎展望台は目と鼻の先だった。ホテルへ帰ってから地図を確認して気がついた。あちゃー、また来なくちゃ。
八食センター
こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当
引き返した後は八食センターへ。そそられるものもあったけど持ち帰れそうもなかったので、八戸駅で駅弁「こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当」(1580円)を買ってホテルへと戻った。当初の予定では50キロ弱の予定だったが、マラソン規制で右往左往したり、蕪島へ引き返したりで85キロぐらい走ったことになった。さて、明日は仙台へ移動(続く)
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