※恩田陸(1964年宮城県生まれ。91年、第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、「六番目の小夜子」でデビュー。05年「夜のピクニック」で第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞受賞。07年「中庭の出来事」で第20回山本周五郎賞受賞。17年「蜜蜂と遠雷」で第156回直木賞、第14回本屋大賞受賞。主な著作に「ネバーランド」「黒と茶の幻想」「上と外」「ドミノ」「ドミノ in 上海」「チョコレートコスモス」「私の家では何も起こらない」「失われた地図」など)
続編「ドミノ in 上海」を先に読んでしまい「最悪のことが最悪のタイミングで起こる」展開はそれなりに予想できたのだが、それでも理屈抜きで面白い。続編も抱腹絶倒だったが、20年前に書かれた第1作も色あせない「大傑作」。27人と1匹と多すぎる登場人物もそれぞれの個性が強烈過ぎ、「誰だっけ?」なんてことにはならない。すべて頭にすんなり入ってくる。描写も分かりやすくスピーディー。まるで映画のようにそのシーンが想像できてワクワクする。いや、映画化しなかったの? 恩田さん、やっぱり巧い! 第1作もただただ笑い、夢中になって読みましたよ♪
少し走ると見えてきたのが檜原とうふの「ちとせ屋」。時坂峠はここを左へ入って行く。10月6日に東京ヒルクライム・HINOHARAステージが行われるようで、道中のあちこちに通行止めの予告看板が立てられていた。ちょうどここがスタート地点でゴールは都民の森。そういえばヒルクライムレースはずいぶんとご無沙汰。13年前の「スーパーヒルクライム2011 in TOYO TIRES ターンパイク」以来参加していない。この先もう参加することはないと思うけどね。
上へ行くと風景が開けてくる。ガードレールがないところがあり、怖々と見下ろすと崖のような急斜面の下に民家が見えた。うわ、絶景やん♪ そしてその先にあったのが「MOKKI NO MORI」という会員制のキャンプサイト。キャンプだけでなくフィールドも楽しめるそうで、この日は駐車場に何台も車がとまっていた。「山のサブスク」っていうらしい。へ〜、こういうアウトドアのやり方もあるんだねぇ。