”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(121)

2006年10月12日 22時05分54秒 | ビジネス
10月12日(木)晴
昨日は急に飲むことになってしまい、ブログが書けませんでした。僕はあまりお酒は得意ではないのですが、酒席の料理が大好きなのと若い女性と話をするのが好きなのでつい誘われると一緒に行ってしまいます。その時はつかの間の楽しさを味わい、そのあとはなんとも言えないさびしさを味わいます。まぁそれでバランスがとれていいのだと思います。
今日のいい話は約束どおり詩にします。それも酒の詩にしましょう。酒を歌った詩はいろいろあるけど、共通して言えるのは酒を褒め称えることで人生のつらさや悲しみを覆い隠して自分を励ます応援歌のような詩が多いような気がします。そんな中から李白の「月下独酌」を。

花間 一壺の酒
独り酌んで相親しむ無し
杯を挙げて明月を迎え
影に対して三人となる
月 すでに飲むを解せず
影 いたずらに我が身に随う
暫く月と影とを伴い
行楽 須く春に及ぶべし
我歌えば月徘徊し
我舞えば影凌乱す
醒時はともに交歓し
酔後は各々分散す
永く無情の遊を結び
遥かなる雲漢に相期す

花と花に囲まれて一壺の酒を
独りで酌んだが 交わす相手もいない
そこで杯を挙げて 明月を迎え
自分の影と向き合って三人になった
だが月は酒を共にすることはないし
影は我が身に従うばかりである
しかたがないけど月と影とを伴って
春を心ゆくまで楽しむことにしよう
俺が歌うと月がさまよい
俺が舞うと影が揺れ動く
酔っていないうちは一緒に楽しんでいるが
酔ってしまえばバラバラになってしまう
いつまでも非情の交わりを結び
はるかかなたの天の河での再開を期そう

こんな気分で酒を飲むことはないですか。人生の憂いを感じながら、言葉に出すことなく、孤独を楽しむかのように静かに酒を飲む。これが男の耐え方の典型だと自分は思っているので敢えて取り上げました。この詩の底辺には「お互い辛いけどがんばろう!」と言っているようではありませんか。静かに独り飲みながら、それでも俺はやれるだけは頑張るぞっと言った元気を与えてくれる詩です。日々の仕事は順風満帆とはいかないものです。独り酒を飲みたくなった時には、ちょっと「月下独酌」を思い出してください。酒を飲まなくても月と影を引き連れて潮騒の詩を聞く風情を味わうのも同じです。飲み屋で鳴いたり喚いたりするよりずっとかっこいいと思うのは僕だけでしょうか?
酒の詩は陶淵明なども「・・・悠然として南山を見る・・・」なんてのもありましたよね。僕は質実剛健のようで細やかな精神をもった李白の詩が若い頃好きだったので月下独酌にしました。
それではこの辺で。明日は年次休暇をもらい、今年3回目のゴルフに挑戦してきます。
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