”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・旅行編(2)

2007年12月07日 23時57分14秒 | Weblog
12月7日(金)晴
今日はしんさんの中国行状記第二日目です。
前日西安に着き、足裏マッサージのおかげですごく快調な朝でした。朝食バイキングも大皿に一杯で同行の仲間達からそんなに食べれるのかとの声もありましたが、おいしく平らげました。今思うにホテルで取る食事が一番うまかったと思います。どうも現地旅行社が連れて行く町中の酒家はあまりおいしいものが出ないようです。多分現地旅行社がHISから請け負った金額で利益を出すためにかなり値切って交渉しているとしか思えません。
それは別としてこの日は今回の旅行のハイライトである秦の始皇帝陵の東の畑で30数年前に偶然発見された兵馬俑の見学と唐の都長安(現西安)で繰り広げられた玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの舞台「華清池」の見学です。
兵馬俑は2200年前、始皇帝のお墓を守る形で、秦の敵国のなる東側の6国(魏・韓・趙・斉・燕・楚)を向いて6000体の兵馬が整然と並んでいたようですが、まだ1000体しか発掘できていないとのことでした。そして現在も発掘が続いています。2m近い兵士や馬の焼き物が並んでいる光景は、すごいとしか言いようがありません。写真では見ていたものの、現物はやはり迫力があります。2200年前にこんな大きな焼き物を、始皇帝が即位してから死ぬまでずっと造り続けていたこともすごいことだし、この遺跡からはたくさんの青銅器が出土されており、当時の技術水準もかなり高いようです。2200年前に錆びない青銅器を作る技術があったため、いまだに錆びずに出土されているとのことでした。始皇帝は法家を尊び、法を犯した者には厳罰を処したので、このような強力な権力を発揮できたのかもしれませんが、結局は始皇帝1代で滅ぼされてしまうことになります。それでも案内してくれた馬君は中国の歴史上は一番大事な人と言う認識のようです。彼の弁によれば、始皇帝が統一した領土が以来2200年中国と言う国の大きさを決めたとのこと。即ち始皇帝の統一した領土における共通の通貨、共通の度量衡が以後の中国の土壌を作ったと言うことです。確かにあれだけ広い領土で通貨を統一したり、秤を統一したことは大きな意味があると改めて思いました。
とにかくすごいです。写真は兵馬俑の最前列の修復後の展示の写真です。
写真だとあまり迫力はでませんがまぁゆっくり見て下さい。まだ1000体しか修復されてませんが6000体が修復されて展示された時を想像するとものすごいでしょうね。わくわくしちゃいます。
始皇帝が戦に明け暮れた、「猿の惑星」の猿軍団のような存在とすれば、次に向かった約1300年前の玄宗と楊貴妃のロマンスの舞台は平和ぼけした現在の日本のような存在かもしれません。華清池は楊貴妃を住まわせた玄宗皇帝の別邸で都長安の西の郊外にあり、温泉が出ることから暖かく、冬はほとんど華清池で二人は過ごしたとのことです。二人の愛の館には二人だけの入れる左右に階段の付いた温泉の風呂がありました。館の前には広場と池があって、夜な夜な宴が繰り広げられたとのことです。こちらも想像するだけでなんかうらやましい気分になります。玄宗皇帝も歴史書を読むと最初は名君だったようですが、楊貴妃の虜になってからは国政も省みず誘惑の世界に陥るのは男ならしょうがないことかもしれません。きっと誰でも皇帝と言う地位を譲り受け、絶世の美人と恋仲になれば同じ過ちを犯すのが世の常なのでしょう。まぁそれも男に生まれたのなら本望かもしれません。所詮人間と言う動物も子孫を残すために戦い、恋をするのが本能なのだから。あとはどうバランスをとるかが宗教であり、哲学だと自分は思います。

それにしても中国の観光地にはどうして変なまがいものを売る人ばかりなのかよくわかりませんが泥の人形を手に10元・10元と寄ってくる者、絵葉書、ザクロ、ガラスの玉のようなものと次から次へと売りに来るので大変です。いらないと言ってもバスまでくっ付いて離れないのには参ってしまいます。この国は14億の人がみんな商売人なのかと思ってしまいます。そう言う意味で良い悪いは別としてみんな総出で働く勤勉な国とも言えます。稼ぐことが遊びなのかもしれません。
この日はこのあと儒教文化となる石碑をたくさん収蔵している碑林博物館の見学、唐時代の西の城門を見学して、西安の名物の餃子を食べに行きました。西安の町は、中心部がすべて城壁で囲まれていて、東西南北に城門があり、城壁の上が車2台ほどの道になって繋がっています。春には城壁の上でマラソン大会も開かれるとのことでした。城壁の上に立つとなぜか敵の襲来に備えて郊外を見張る兵士のような気分になるのも不思議なものです。
食事が終ると唐時代の踊りを見に劇場に行き、ちょっぴりの玄宗気分に浸ってホテルに戻りました。この日もいっぱい歩いて疲れてしまいました。
(追記)
この日もう一箇所国立博物館を見学したのですが、これは中国独特の商売方法のような気がします。この話は第3回にまとめて書きたいと思います。なぜなら次の日に訪れた大雁塔でも同じ商法でかなり高額の商品を買わされることになるので。
それでは次回をおたのしみに!!