”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・旅行編(3)

2007年12月08日 17時43分51秒 | Weblog
12月8日(土)曇
今日は中国行状記の第三回目です。西安(旧長安)で2泊して今日は午後上海に行く日でした。午前中に三蔵法師がインドから持ち帰った仏典を収蔵するために建てられたと言う大雁塔の見学です。案内はお寺の専属ガイドの女性で、この子がまた日本語でじょうずに説明するものですから、日本人観光客がいかに多いのかよくわかります。大雁塔は高さ64mぐらいの日本で言う五重塔のようなものです。中国の仏教寺院にはこのような雁塔がどこにもあるようです。大雁塔はピサの斜塔のように少し傾いていて、唐の時代からの歴史を感じさせてくれます。塔の中に入り一番上まで登りました。結構きつい階段で足のももの筋肉が痛くなってしまいましたが、西安の東西南北が見渡せ、よい景色が見れると思いきや全然遠くの景色を見渡せませんでした。晴れているのだけど、スモッグと言うか黄砂と言うかガスって見えないのです。そう言えば大雁塔も土台は茶色なのに塔は黄色です。どうしてかと言うと黄砂で黄色くなってしまったようです。写真は大雁塔です。左に傾いているのがわかりますか?
ここまでは非常にわかりやすく、すばらしいガイドで若かったら恋をしてしまいそうでしたが、元館長の普慈法師のお墓の案内から中国流のビジネス展開が始まります。普慈法師は中国では有名な書道家であり彼の書いた書は天皇陛下にも送られているのだそうです。それから彼の書いた掛け軸の展示館で一つ一つ紹介したあと、寺の改修のために特別に48,000円で販売する話になっていきます。僕はタバコが吸いたかったので部屋から出してもらいあとのことはよくわかりませんが、大半の人達が掛け軸を持ってでてきたところを見ると、みんな買わされたようでした。日本人はやさしいから疑いを知らないよい人たちなのかもしれません。特にわが社のみんなは良い人達なので買ってしまったようです。でも考えてみれば8年前に亡くなっている普慈法師の書がそんなにたくさんあるとは考えられません。きっと普慈法師の字を誰かが真似て大量生産しているはずです。でもまぁ信じる者は救われるですからあまり言わずにいた方がいいかもしれません。
これで西安は終わりで上海に行く予定が、なぜか僕らの日程表の出発時間と現地ガイドの馬さんの予定表が違っていたことから予定の飛行機の乗り遅れてしまい、夕方の便まで待たなくてはならなくなってしまいました。と言うことで空いた時間に秦の都であった咸陽の博物館を案内すると言うことになって、西安の隣の町、咸陽に行ってきました。咸陽は西安に比べれば小さな町なので、いかにも中国的で僕は気に入ってます。それと咸陽にはあまり観光客が足を伸ばさないせいか、素朴でありながら漢時代の兵馬俑も見学でき自分はよかったと思います。漢時代の兵馬俑は大きさが50cmぐらいで兵士以外に男女の農民像もあり、規模もあまり大きくないようです。丁度日本の埴輪を大きくしたような感じで、始皇帝の兵馬俑がいかに規模が大きくて、すごいかを改めて実感できました。
飛行機が別便になったため上海には夜の7時近くの到着で、もう食事をしただけで終わりでした。ほんとうは上海の夜景を見たり、上海雑技団を見物したかったけどこれらは次回のお楽しみとなりました。ただ現地ガイドの連れて行く市井のレストランはあまりおいしくありません。きっと請け負ったお金で利益を出すために安いレストランを案内しているとしか言いようがありませんでした。今回の旅行はHISの格安ツアーなのでまぁしかたないとは思いますが、彼らを中国人の商売人と思って、交渉した方がいいような気がしました。
ほんとうにうまい食事をするなら、ホテルのレストランが一番無難だと思った次第です。もし外で食事をするなら料理と値段を明確にする必要があると思う。今回でも、西安は名物の餃子料理、上海では江南風満漢全席と案内にはありましたが、どこも同じようなおいしくない料理が多かったように思いました。
うまい料理を食べたいと思ったらツアーの込み込みの食事でなくて自分でお金を出して食べるべきなのかもしれません。第三回は終わりです。
次回は最終日の行状記です。すべての行程の紹介が終ったあとおもしろ番外編をお送りします。お楽しみに。