11月25日(水) 雨
今朝は早起きして御殿場の田舎に日帰り。施設に入っている母の様子を見に行ってきた。10日ぶりで前回寝込んでいたのでちょっと心配していたがヘルパーさんから「お母さん食事もいっぱい食べるようになりましたよ」と声をかけられる。田舎の家にいた頃より随分小さくなったように感じていたが元気そうでなによりだ。別に何も話すこともないし、母は認知症のためか自分から話すこともあまりないし、僕が何かしてあげられることもない。ただそばにいてやるだけだがまぁしかたないこと。自分は転勤と仕事に振り回されてあまり母のそばにいてやることも出来なかったのだから、暇になった今できる限りをしてあげるしかない。多分認知症の母にはわからないだろうけど。
帰りがけにヘルパーさんから母の描いたぬり絵を見せられた。「お母さん上手でしょう!」と言われ確かに。実は最近まで知らなかったのだが、数年前、母は嫁ぐまで絵が好きで・・・と得意そうに言っていたことを思い出した。たかがぬり絵だが色の使い方がとても上手だった。認知を患っても好きなことは忘れずにできるものなんだと感心してしまった。もっともその子の僕は美術だけはからっきしダメだったので多分親が才がないと思っていたけどそうではなくなんか誇らしい気分になった。
ついでに田舎の畑で大根を4本ばかり抜いてきた。人参は間引きの間隔が狭すぎたようで小ぶりなのばかり。今日の雨は今までと違いすごく冷たかった。もう冬に入ったようだ。雨の中で大根と人参を洗いながら田舎での畑仕事をこれからどうするか考えたが、田舎の母が施設にいる限り田舎には行かねばならないだろうし、細々と続けるしかないのかもしれない。
行く秋の雨に打たれてけすおもひ
年を重ねる毎に消していかなければならないことが多くなってきたようだ。