鉄道模型とテルマエの部屋

懐かしい電車と模型と銭湯と

きょうのテルマエ番外編 さよなら鹿島湯

2014-01-07 22:09:03 | 今日も銭湯、明日も銭湯。
もう七日。正月って心の準備が出来ないうちにいきなりやって来て、あっという間に去っていきますねぇ…
明日は元日以来のお休み。

大晦日、一軒の銭湯が60有余年の歴史に幕を下ろしました。
京成大神宮下から線路づたいに歩いて5分くらい。左手に煙突が見えてきます。

ここに入れるのもきょうが最後。



女将さんに挨拶する前にぐるりとまわって写真を撮ろうかと。


この廃材でお風呂を沸かしているのです。薪のお風呂。
お湯が軟らかくて気持ちよかった。
もともとお風呂屋さんに通う生活にずっと憧れていました。ここは遅くなっても開いていたし、なんともゆったり出来るんでね。
心不全で倒れた時に思ったんです。いつまでもある命じゃないから、やりたいことを手間を惜しまず後悔しないようにやろうって。
生きることに傲慢になっちゃいかんなと。
だからお風呂屋さん通いをしています。大きなお風呂で手足を伸ばして本当に幸せ。

トタンの錆と植物ワイパーの跡。

中へ。今日は名残を惜しむ人で大にぎわい。

女将さん、笑顔で迎えてくださいました。でもすこし寂しそう。
今日は本当にてんてこ舞いらしい。このくらい来てくれてたら止めずにすんだのにねぇ。
カランもいっぱい、埋まっておりましたがなんとか居場所を見付けました。本当に内風呂が普及するまではこんなだったんだろうね。
ジャグジー付きのお湯に肩まで浸かって堪能。ふう…
ここはペンキ絵はないのですが、その場所に立派なタイル絵が。金沢の兼六園がモチーフなのは珍しい。女将さんが金沢のご出身だそうで、その繋がりですね。

もう書き直されることのないお休み表。

ここの鯉は人懐こくて

わたしを見掛けると凄い勢いで寄ってくる(笑)

ごはんごはんごはん。ごはんないの?



名残惜しい。



以前からお願いしていた女将さんのポートレート、撮らせてもらうことができました。とても品のあるお顔をされていて、心優しい方で大好きだったものですから。
ここには貼れないのが残念ですが、素敵な笑顔が撮れたので、残念だけど思い残すことはありません。
お話しすることはもう出来ないけど、どうかいつまでもお元気で。

さよなら、鹿島湯。

さよなら、女将さん。


コメント
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