いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

犬の喜ぶ顔が見たいから

2021-05-05 | チャーリードッグスクール犬の森の歩き方
犬や猫をペットと言わずに「家族」という飼い主さんは多いと思います。
もちろん、私もその一人です。
家族の一員としてどうあってほしいかと言えば、
「幸せでいてほしい」「犬たちがいつも笑顔でいてほしい」ですよね。

でも実際には「してほしくないこと」ばかりが目について
それをなんとかしなければ、「家族として幸せになれない」と
考えてしまう飼い主さんもいます。
人間の赤ちゃんの成長は、大きくなれば…と思えても
こと犬や猫になると、「あのおうちの犬猫はおとなしいのに、いい子なのに」と
比較して、早いうちになんとかしなければ!で
よいと言われる方法をあれこれ試して挫折。
結局「飼えない」とギブアップしてしまう人も多いです。

「おりこうさんな犬」は得てして「人の言うことを聞く犬」と言われがちですが、
そんなのは、犬にとって幸せとは言えませんよね。

犬は何をしている時幸せなんだろう?って思うことってありませんか?
自分のそばで安心して、時にはへそ天で無防備に寝ているとき、
名前を呼んだとき、一緒に遊んだり、散歩の時、ご飯のとき…。
いろんなときに楽しそうなうれしそうな顔を見せていますよね。
それと…いたずらしてるとき…もかも。
どんな時でも、犬ってヒトとかかわりあいたい動物なんですよね。
だから、飼い主さんは、犬の思いをうらぎっちゃいけないし、
犬に対する反応や働きかけで犬に勘違いさせてしまわないように
犬の幸せを取り上げてしまわないように
動物福祉に則って、科学を駆使して
犬とかかわっていくことが大切だと思います。


10数年前、犬のしつけの世界では情報商材が大流行になった時期がありました。
そこでは、犬の本能を恐ろしいもの、だから封じ込めることが問題行動をなくすこと
と教えていました。
今でもその流れで教えている人の方が多いのかもしれないです。
でも、破たんしてしまいますよね。
もしくは犬がつまらなそうに暮らしてる=動物福祉的にアウトかと思います。
家庭犬の問題をサポートし続けて思うことは
ストレスは悪的な教えは迷惑だったねっていうことと、
本能を封じ込めようとすると、犬は自力で自分の楽しみや注目を
得られるための行動を見つけてしまう、ということ。
そこに気づきました。
おとなしく誰にでも愛される犬にするために、みんな
マテだのフセだの制止系を頑張りますけど、
そこはちょっと考え直す必要があります。
シェアした遊びが楽しめる?
本能を刺激するから遠慮したい?
犬を犬として愛せる人が犬を迎えないと
問題は次から次に生まれて苦労すると思います。
毎日何らかの犬としての楽しみを提供できると良いなと思います。

犬の喜ぶ顔を見たいから、飼い主はがんばるんですよね。
―――引用ここまで

CDS小田原お散歩トレーニング 2021.05.03  
お散歩トレーニング中の犬たち
犬らしい行動を妨げない環境の中で過ごします。
リードの先の飼い主さんたちの笑顔が見えそう♪