災害が起こるたびに浮上するペットの問題について
今まで防災のセミナーに参加して得た情報と私の思いを
お話したいと思います。
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よくペットのことなんか二の次、ヒトのことが一番!って言われるけど
実はペットを同行するってことは人の命を助けることなんですよ。
今はまだ連れて行った先は、主に人を助けるための場所であり、
つれてきたペットは飼い主と離れて別の場所で避難というところも
多いのですが、
避難所に連れて行くことが大事なのです。
ペットを連れてくるのは、
1.置いてきたペットの様子を見に帰ることの危険
2.ペットを置いてこれないからと避難しない危険
3.発災からしばらくして、置いてきたペットが留守の家に入り込んで
家を荒らす危険
4.発災からしばらくして、放浪しているペットたちが繁殖してしまったり
野犬化、のら猫化してヒトや環境に悪影響をおよぼす危険
・・・これらを回避するために、飼い主自身に自分のペットを管理してもらおうと
いうのが、ペット同行避難の趣旨です。
これらは、近隣の住民全体にかかわることで
だから、ペットを飼っている人を優遇しているわけではないのです。
この部分が双方ともに理解していないところではないかな?
なぜペットと同行避難するのか…ということは
ペットを飼っていない人にも関係があるし、知ってほしいことでもあります。
ここのところが周知できていないから、ペットを飼っている人と飼っていない人、
そして防災担当の住民たちが自分の思いを持ち出してしまう原因になるのではと
思っています。
それと、「同行避難」とは=
避難所に連れて行って、避難所では「動物を一か所に置く」ということで
ペットの管理をしやすくできる・・・と考えてのことですが、
今のペットとの暮らし方ではそれは無理だと思います。
家の中で家族と一緒に暮らしている動物たちが、
いくらクレートトレーニングをしていたとして
非日常な環境下でトレーニングの成果が出せると思いません。
となりのクレートと壁で仕切ったとしても、
隣の犬が「助けて~!おかあさぁ~~ん!」と吠えたら
いっしょに合唱したとして無理はないことだと思います。
飼い主さんと一緒にいることで、
ペットも飼い主さんも支え合っていられたら…。
緊急時であっても、動物福祉を考えると
私は「同伴避難」が今後広がっていくといいなと思っています。
そして、それは動物と暮らしていない人たちにとっても
避難所での生活に安心、安全をもたらすことじゃないでしょうか。
それには、なにが必要か…続きます。
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金木犀が花盛りを迎えました。
これからは台風が来ませんように・・・。