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マーケティング研究 他社事例 621 「両利きの経営2」 ~侮るなかれ、組織カルチャー~

2020-08-18 08:11:52 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 621 「両利きの経営2」 ~侮るなかれ、組織カルチャー~


『組織カルチャー』は、日本語の『組織文化』とは意味合いが違います。

『組織カルチャー』は、より幅広いのです。

例えばこれを、その会社におけるものごとのやり方と定義する人もいますし、単なる業務上のタスクだけではなく、社員や顧客、取引先が相互にコミュニケーションをする時の作法、やり方を指すこともあります。

その会社に特有のマインドセットも組織カルチャーに入ります。

服務規定や上下関係の在り方なども組織カルチャーの一つです。

組織カルチャーは、企業にとって2つの重要な意味があります。

1つは、会社という社会のコントロールシステムであるという点です。

オフィスに出社して働くとしたら、その組織カルチャーになじまねばなりません。

既存の会社の構成員が「我々のやり方なんだ」と皆が思っているようなやり方になじめなければ、新人は受け入れてもらえないと思います。

これが、組織カルチャーが、会社のコントロールシステムであるという意味です。

問題は、そのコントロールシステムをずっと維持し続けることが、果たして企業の成長に本当に役立っているのかという部分です。

ダーウィンは、生物は環境に適応できる種こそが生き残ってきたとする進化論を提唱したことで知られています。

進化論は動物や人類の進化の過程では、環境により適応した遺伝子を持つタイプが、後世に種を残すことが許されたとしています。

これは組織についても同じことがいえるでしょう。

新規事業を手掛けるうえで別の組織にするやり方が非効率で時代に適用しなくなりつつある以上、生き残るには、両利きの経営が出来なければなりません。

多くの動物や我々人類がそうであったように、企業もまた両利きの経営ができる力(遺伝子)のある企業こそが生き残るという事でしょうか?

生き残る為には、組織カルチャーは大きな壁となり得ます。

破壊的な変化と違って、ダーウィンは、生物の進化の過程には、環境に合わせて少しずつ適応していくような現象があると指摘しています。

クリステンセン氏は技術革新に一番関心を持っていました。

しかし技術革新は、破壊的イノベーションの源の一つです。

破壊的な変化をもたらすものは、まだほかにもあります。

その中の重要なものの一つにビジネスモデルの変化があります。

例えば、リアル店舗からオンラインショップに移行した小売業や、サブスクリプション型に移行しつつあるソフトウエアは、ビジネスモデルが変化してきた例と言えます。

一方、政府の規制によって変化した例もあります。

つまり、技術革新そのものだけでなく、技術革新がもたらした業界構造の変化、ビジネスモデルの変化や、環境の変化も破壊的な変化というわけです。

さらに、消費者の嗜好(ある物を特に好み、それに親しむこと)の変化も破壊的な革新をもたらします。

クリステンセン氏の議論はすべて技術革新についてでした。

しかし、現実に起こったのは、技術革新だけではなかった事は、今後も忘れてならない事でしょう。

例えば、アメリカのゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタといった自動車メーカーなら、電気自動車の登場による市場の破壊に直面していますが、それは技術面の変化です。

自動運転もそうです。

今後は、従来型のクルマに代わる新しい移動手段を使いたいという消費者の変化にも破壊されるかもしれません。

時間単位で車を借りるビジネスモデルが支持されれば、それも破壊につながります。

技術革新だけではなく、はるかに幅広い要因によって、市場は破壊されます。

環境に適応するためには企業の素早い進化が待った無しであり、変化の中心には両利きの経営があるという事です。

(続く)


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