マーケティング研究 他社事例 624 「業界最大手の破綻」 ~ハーツレンタカー~
アメリカのレンタカー最大手のハーツ・グローバル・ホールディングスは5月22日に、アメリカ連邦破産法11条の適用を裁判所に申請し、事実上経営破綻しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によりビジネス客や旅行客が減り、需要が大幅に減少したためです。
2019年1月期~3月期に79%だったレンタカーの稼働率は20年1月~3月期には67%に落ち込んでいました。
1918年創業のハーツはアメリカのレンタカービジネスの最大手です。
フランチャイズを含めれば日本をはじめ世界約1万カ所の営業拠点を持ち、空港でのビジネスを中核に成長してきました。
新型コロナが破綻の引き金となったものの、経営不振はその前からありました。
ウーバーテクノロジーズやリフトなどが手掛けるライドシェアのサービスが普及し顧客を奪われていたのです。
ハーツは耐用年数の終了が近い車両をウーバーのドライバーへ割安で貸し出すビジネスを始めるなど、車両の稼働率を高めようとしました。
それでも業績は厳しかったのです。
2019年度は5800万ドル(約62億円)の最終赤字で、ここ数年赤字が続いていました。
2012年に合意した同業大手の約23億ドルでの買収も重荷となり、資金繰りが苦しくなっていました。
北米の新車台数では、利幅は薄いが一定の販売台数が確保できるレンタカーなどの法人向け(フリート)が自動車各社の販売を支えて来ました。
アメリカ運輸統計局によると2018年のレンタカー向け自動車販売は178万台でした。
2015年をピークに減少傾向にありますが、新車販売台数に占める割合は約1割と買い手としての力は依然として大きいのが現状です。
しかしフリート販売はもろ刃の剣となります。
相場よりも安い中古車が市場に大量に出回り、ブランド力の下落を招くからです。
日産自動車も販売目標達成のためにフリート販売を増やしたことが北米事業の業績悪化につながり、経営再建に向けた大きな課題として残っています。
新型コロナウイルスによりプライベート空間が保てる自動車の価値は見直されたものの、市場構造は変わろうとしています。
シェアビジネスへの逆風によりウーバーが人員削減に追い込まれていることがそれを物語っています。
変革の波に乗り遅れれば瞬く間に淘汰されてしまいます。
ハーツ破綻はポスト・コロナ時代の到来を象徴していると言えますね。
ちなみにハーツレンタカーは業界1位でした。
業界2位だったエイビスレンタカーに「私たちは2位のレンタカー会社なのでもっと頑張ります!!」という広告を打たれた事で有名です。
ちなみにハーツのそのやり返しも有名で「1位には理由がある」という広告でした。
面白いのでもう一つ。
同じような広告に、セブンアップの話もあります。
セブンアップは「これはコカ・コーラでは無い」という広告を打ちました!!
業界大手を巻き込み、自社をアピールする秀逸なやり方として、今でも伝説的な逸話として語り継がれています。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
アメリカのレンタカー最大手のハーツ・グローバル・ホールディングスは5月22日に、アメリカ連邦破産法11条の適用を裁判所に申請し、事実上経営破綻しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によりビジネス客や旅行客が減り、需要が大幅に減少したためです。
2019年1月期~3月期に79%だったレンタカーの稼働率は20年1月~3月期には67%に落ち込んでいました。
1918年創業のハーツはアメリカのレンタカービジネスの最大手です。
フランチャイズを含めれば日本をはじめ世界約1万カ所の営業拠点を持ち、空港でのビジネスを中核に成長してきました。
新型コロナが破綻の引き金となったものの、経営不振はその前からありました。
ウーバーテクノロジーズやリフトなどが手掛けるライドシェアのサービスが普及し顧客を奪われていたのです。
ハーツは耐用年数の終了が近い車両をウーバーのドライバーへ割安で貸し出すビジネスを始めるなど、車両の稼働率を高めようとしました。
それでも業績は厳しかったのです。
2019年度は5800万ドル(約62億円)の最終赤字で、ここ数年赤字が続いていました。
2012年に合意した同業大手の約23億ドルでの買収も重荷となり、資金繰りが苦しくなっていました。
北米の新車台数では、利幅は薄いが一定の販売台数が確保できるレンタカーなどの法人向け(フリート)が自動車各社の販売を支えて来ました。
アメリカ運輸統計局によると2018年のレンタカー向け自動車販売は178万台でした。
2015年をピークに減少傾向にありますが、新車販売台数に占める割合は約1割と買い手としての力は依然として大きいのが現状です。
しかしフリート販売はもろ刃の剣となります。
相場よりも安い中古車が市場に大量に出回り、ブランド力の下落を招くからです。
日産自動車も販売目標達成のためにフリート販売を増やしたことが北米事業の業績悪化につながり、経営再建に向けた大きな課題として残っています。
新型コロナウイルスによりプライベート空間が保てる自動車の価値は見直されたものの、市場構造は変わろうとしています。
シェアビジネスへの逆風によりウーバーが人員削減に追い込まれていることがそれを物語っています。
変革の波に乗り遅れれば瞬く間に淘汰されてしまいます。
ハーツ破綻はポスト・コロナ時代の到来を象徴していると言えますね。
ちなみにハーツレンタカーは業界1位でした。
業界2位だったエイビスレンタカーに「私たちは2位のレンタカー会社なのでもっと頑張ります!!」という広告を打たれた事で有名です。
ちなみにハーツのそのやり返しも有名で「1位には理由がある」という広告でした。
面白いのでもう一つ。
同じような広告に、セブンアップの話もあります。
セブンアップは「これはコカ・コーラでは無い」という広告を打ちました!!
業界大手を巻き込み、自社をアピールする秀逸なやり方として、今でも伝説的な逸話として語り継がれています。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣