恵方巻の起源は大阪とされていますね。一つの説ですが、大阪の海苔業者が販売促進のために考えついた、というのが一般に流布しています。
恵方巻
恵方巻の太巻きには7種類の具材を使うとされています。その7つという数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、福を巻き込むと意味付けされるからです。特定の7つと定まったものではありませんが、定番の7種は以下のものとなります。
①干瓢
②胡瓜
③だし巻(又は伊達巻)
④穴子(又は鰻)
⑤桜でんぶ
⑥高野豆腐
⑦椎茸煮
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出典:https://illust-stock.com/makizusi-ehoumaki
そして、今年の恵方は『南南東』です。
さて、ここで何かしらの疑問が湧いてきます。今年の節分は何故か今日なんですね。
節分は季節を分けるという意味の雑節です。立春・立夏・立秋・立冬の前日を指すはずだったものが今日では立春の前日のみが残ったと思われます。国立天文台暦計算室によると、「立春は春分や秋分と同じく二十四節気の一つです。立春の前日のみが節分として残ったのは、立春が太陰太陽暦(旧暦)の正月に近く、年の変わり目の意味合いが強いからと言われています」とのことです。
今年の立春が2月3日になった為、節分が2月2日になったということです。
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立春が1897年以来、124年ぶりに2月3日になったとされていますが、実は1984年に2月5日になっています。このように立春の日が前後するのは何故でしょうか?
それは地球が太陽の周りを公転する周期が365日ではないからです。それは、365.2422日だそうです。時間に直すと、365日と6時間弱ということになります。この6時間弱という端数のために、4年に一度うるう年を設けて調整するのですが、ピッタリ6時間でない為に少しずつ時間はずれていくことになり、積もり積もって124年ぶりに立春が1日前にずれたという訳です。聞くところによれば、今後は4年ごとに節分が2月2日になるようで、36年後の2057年と翌年の2058年の節分が2年続けて2月2日になった後はどうなるのかよく分かりません。36年後は私は100歳間近ですので、恐らくこの世にいないでしょう。その検証は若い皆様にお任せします(笑)
節分に豆をまいたり、恵方巻を食べることによって、宇宙の営みにまで思いを馳せることができるというのはロマンあふれる話です。
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出典:https://www.sirogohan.com/recipe/ehou/
ちなみに、地球が自転しているのは誕生の頃に惑星同士が衝突した時の惰性だそうで、約1億8千万年ごとに1時間、時点速度は遅くなってきて、いずれ地球は自転を止めるそうです。1億8千万年後に人類が存在するかどうかは分かりませんが、その頃のリポートを聞いてみたいものですね。過去に遡ってみれば、恐竜の繁栄していた頃の地球は1日が23時間だったということになり、それも不思議な感覚です。恐竜絶滅は巨大隕石衝突による気象変動と言われていますが、もし小惑星などが地球に衝突するようなことがあれば、自転の時間や公転の軸がずれてしまうこともあるでしょうから、それはそれで大変な非常事態ではあります。それまでもひっくるめて宇宙は想像を絶する営みを繰り返しており、敦盛や信長でなくとも人の一生は「夢幻の如く也」ですね。
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せめて、100年にも及ばない儚い人生なら、できるだけ楽しいことを増やさないと損ですね。
恵方巻を食べるのが1日早くなった今年の節分によって、宇宙規模のロマンを感じてしまうようなおめでたいissanの戯言でした。
失礼いたしました。