私は鶏肉はあまり好きではなかったのですが、年齢とともにあっさりしたものを欲するみたいです。(手羽元や手羽先などのフォルムがあるものは、依然ダメだけど)
このお店の地鶏を食べてから、初めてブロイラーとの違いがわかりました。その名もまんまの地鶏料理のお店『地鶏庵』
グルメの友人K子ちゃんにつれていってもらって以来、何度か訪れたこのお店に、ご近所のチキン大好きご夫婦と出かけてきました。これがゴールデンウィークの初イベント。
もつの味噌煮込みとあっさりもつ煮。卵の完成品一歩手前みたいなのが、美味しい。こいういの、子どもの頃には気味悪がって食わず嫌いだったけど・・・・・もったいないことしたなぁ。
唐揚げは、揚げたてにタレをかけて。親鳥らしく歯ごたえのある肉質。
おまかせ串は、セセリにネギマにぼんジリ。鳥スープに大根おろしがたっぷり乗った名物『雪鍋』
絶品とり刺し。ささみに王冠型に薄切りされたとさか。貝に似た食感。赤いのは砂ずりで、真ん中の楕円形にスライスされたまったりしたふたきれは・・・・・・・・さて、なんでしょう
マスターがもったいぶって発表したのは、オン鶏の睾丸です(食べ歩きblogで下ネタになってスイマセン)
飛ぶために、空気抵抗を軽くする目的で鳥類のソレは、体の外ではなく体内についてるんだ、とマスターが力説してくれました。しかも、鶏でも、ソレのサイズは人間のこぶし大なんだ、とさらに身振り手振りつきで語ってくれました。しかも嬉しそうに
『同性(人間と鶏の違いはあるけど・・・・)としては、食べるの抵抗あるでしょう』と、夫に投げかけてみましたが・・・・・・『全然。うん、うま~い』と、平気でパクパクやってました。もちろん私も。
ご近所パパさんは、微妙な顔つきでお食べになっておりました。デリカシーのある方のようです。
串は2本で500円なので、安値の焼き鳥屋さんの倍ほどのお値段、少々お高めですが、歯ごたえ、弾力は地鶏ならでは。
マスターは鉢巻きしながら汗いっぱい浮かべて、焼いてくれるので、なんかカワイイんですよ。
それに、厨房の奥で姿が見えなくても『いらっしゃいませ~』『ありがとうございました~』といつも大声で挨拶している姿が信頼できる。
飲食店は味で勝負だけど、客商売なんだから、こういうとこがキチンとしていないと、イヤ。
常連客と一見さんとの扱いがすごく違ったり、店主が従業員を客の前で怒鳴ったり、お客よりも店主の方が威張ってたりする店は、美味しくても2度と行かない。
名物の親子丼。甘みが強い、濃い味付けです。半熟トロトロ感で、うまし。