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新型コロナで生活困窮。給料の前借りと言われる「給料ファクタリング」とは?>上限金利を超える法外な手数料も

2021年04月08日 20時00分21秒 | お金のこと
新型コロナで生活困窮。給料の前借りと言われる「給料ファクタリング」とは?

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日常生活に大きな影響が出ている。東京都では外出自粛要請が出るなど、経済は停止状態。「コロナ倒産」も相次いでいる。「今月の家賃を払うのが苦しい」と生活に困窮し消費者金融や銀行系カードローンに手を出す人も多いのだが、昨今では「勤務先にバレない」「ブラック歓迎」「信用情報を見ない・記載されない」をウリに「給料ファクタリング」というものが増加しているという。
“給料の前借り”をうたい文句に、利用者が急増している「給料ファクタリング」。いったいどんな仕組みなのか

「給料ファクタリング」とはどんなものか。22年続くネット最大規模の裏情報サイト「激裏情報」管理人の本堂まさや氏はこう説明する。 「ファクタリングとは、企業から売掛債権を買い取り、売掛債権の管理や回収を行う金融サービスのこと。例えば来月に入金がある売掛債権を今すぐ現金化したいときに使われる資金調達法で、近年徐々に増加しています。

特に個人の給料を現金化できる『給料ファクタリング』は“給料の前借り”のようなもの。あくまで債権の売買で貸金にあたらないとして、貸金業法の上限金利を超える法外な手数料を取っている業者が多いために問題視されつつあります」  


実際に給料ファクタリング業者を使ったという山本さん(30代・仮名)に話を聞いた。 「給料ファクタリング業者のホームページの申し込みフォームから必要事項を入力して送信したところ、1時間ほどで電話がかかってきました。若い社員の方の丁寧な対応で、20~30分くらいの確認のヒアリングがありました。

提示された条件は、 

■50,000円分の給与債権
 ■買取金額は40,000円 
■弁済日は次回給料日(契約日から約15日後) 
■手元に入るのは、振込手数料800円引かれた39,200円 というものでした。

審査と称して私の免許証・通帳・勤務先・実家の連絡先・実家の資産状況などの情報も要求されました。連帯保証を伴わない『給与債権の売買』にもかかわらず、さすがに実家の情報を必要とすることには不信感を抱きましたね。

さらに『勤務先にバレない』と謳っていますが、実際には無断で在籍確認があり、その際には大手損害保険会社の名前を騙っていました」(山本さん)  

契約時にも不信感は募り、年間に換算すると金利は700%にも上るという。 「契約締結の際には電話口で『本契約は貸金ではない旨を理解したうえで申し込みます』という文言を一字一句間違えずにメールで送るように、指示がありました。契約書がPDFで送られてきて契約が締結されると、銀行間の即時入金システムから振り込まれました。  

私が来月の給料を受け取る権利をファクタリング業者に渡す形で現金を受け取るというもので、建前としては『給与債権の売買』で、『融資』とは異なるというスタンス。そのため総量規制も対象ではないし、金融機関などで借りられないブラックな人でも借りられるというのを売りにしていました。しかし、弁済期間に対する買取金額を年利に換算すると、

今回のケースは約700%というとんでもない数字です。いわゆるヤミ金は月5~10割。それと比べると金利が低いですが、融資ではないため貸金業法の上限金利が適用されず、異常に高い金利でお金を借りることになります」  また関連があるかは不明だが、契約後、山本さんのケータイにはヤミ金からショートメールでメッセージが複数通届いたという。  


これまでファクタリング業者はあくまで債権の売買で貸金にあたらないとしてきたが、金融庁は「貸金に当たる」との見解を発表している。 「新型コロナウイルスの影響もあって生活に困った人、事情を抱えている人も多くいると思いますが、安易に給料ファクタリングに手を出してしまうと痛い目に遭うかもしれないので注意が必要です」(山本さん) 


●「激裏情報」管理人・本堂まさや氏 22年続くネット最大規模の裏情報サイト。突出したスキルを持つ総勢50人の専門家で構成され、年間1000通以上の裏情報を発信。
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ぼく糖尿病。殺して! → 母が願い叶える

2021年04月08日 19時45分39秒 | 事件と事故
息子に殺害頼まれたか 70代母親を殺人未遂の疑いで逮捕

※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

2日、東京・あきる野市の住宅で40代の息子の首を絞めて殺害しようとしたとして、
70代の母親が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
息子はその後、死亡しましたが、母親は調べに対し「『殺してくれ』と頼まれた」
と供述しているということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。

警視庁によりますと2日午後0時半ごろ、東京・あきる野市の住宅で
「息子の首を絞めた。息をしていない」と母親から110番通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、この家に住む小玉昭さん(47)が布団の上で
意識がない状態で倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、およそ3時間後に死亡しました。
警視庁が近くにいた母親に事情を聴いたところ、息子の首を絞めたことを認めたため、
殺人未遂の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、母親の小玉喜久代容疑者(77)で、調べに対し、
「苦しそうにしている息子から『殺してくれ』と頼まれた」と供述しているということです。
警視庁によりますと、息子の昭さんは糖尿病を患っていて、当時はみずから
インシュリンを投与した後だったとみられるということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。

04/03 06:39 


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ヤマンバメイクを貫く“溶接ギャル粉すけ”「派手じゃないギャルはギャルじゃない

2021年04月08日 19時30分10秒 | 女と男のこと


テレビ出演でロケもする、人気の板金屋自営業ギャル

「探偵!ナイトスクープ」でその存在が世間に発見され、「アウト×デラックス」にも出演しネットをざわつかせた令和のヤマンバギャルをご存知だろうか。その名は“溶接ギャル粉すけ”。

彼女は福井の板金屋『勝倉ボデー』の経営者でありながら、現役のガングロギャルでもある。先日、あるタレントが自称した「ギャル」というワードに『ギャルどこだよ』と痛烈にツッコんだツイートは4万リツート、17万いいね!を記録し話題を呼んだ。今回、“ギャル警察”とも言える彼女にとって、Zoom取材でギャルの絶対条件と彼女の人生のこれまでを聞いた。 

「私、令和ギャルを認めてないんです。『ギャルはマインドが大事でしょ』とか言うけど、私にとってギャルはファッション。金髪ガングロみたいな“ギャルといえば”のイメージが変わってきて、ガングロから白肌にブームも移って、ギャルも細分化されて、いろんなジャンルがありますけど、共通しているのは“派手”ってこと。最近の自称ギャルって、露出もないし、総じて化粧が超薄い!  

新しいものを取り入れるのがギャルらしさでもあるので、変わっていくものだとは思うんですけど、派手じゃないギャルはギャルじゃない。そこは絶対譲れません」 

 ヤフオクで発見し、破格の5万円でゲットした壊れかけの業務用日サロマシーンを自力で修理し、工場からひいた200Vの電力で稼働させ、日々肌を焼く筋金入りのガングロ道を突き進む粉すけ氏。ギャルとの出会いは15歳の頃だった。  
   

ヤマンバメイクはコンプレックスが隠せて強くなれる気がする

 「黒肌維持するには、最低でも週一回は日サロに通わないといけないから、維持するのに超手間かかるんです。でも、黒肌ってだけですっぴんも盛れるんで、肌の色は大事。  

とはいえ、私がギャルと出会った当時、ギャルのカリスマは益若つばさちゃんで、『Popteen』と姫ギャルの全盛期。プリ撮るとオマケでつけまが出てくる時代ですね(笑)。


まだ私はあんまり気合い入ってなくて、金髪ロングでもっとザツなギャルやってました。ギャル始めたきっかけは年子のお姉ちゃんのマネとかそんな感じ。ギャルって、ガッツリ化粧したり、何かと手間がかかるから、途中で疲れて離脱しちゃったんですけど、昔から私が一貫しているのは『派手』ってところですね。 


 しばらくギャルから離れていたんですけど、3年前に結婚した主人がギャル好きで。好みに合わせてあげるのもいいかと思ってやりだしたら、楽しくなっちゃった。派手髪に戻したら、昔を思い出してエスカレート(笑)。姫ギャル以降は白ギャルが流行だけど、ギャルを追求すればするほど、昔のギャルっていいなと思って。


私、昔のものとか好きなので。気合入れるときはもっぱらシロクロヤマンバメイクです。ヤマンバメイクって素顔がわからない、いわばお面みたいなもの。コンプレックスが全部隠せて、気分もアガるし、ちょっと強くなれる気がする。  きっかけになった主人は白ギャル派だから、実は評判は最悪なんですけどね(笑)。自分ウケのためにギャルやってるので、いいんです」


ギャルを貫き通すには苦労がある

  “マインドはギャル”は認められないと断言する粉すけ氏。仕事をしながらもギャルを貫き通すには苦労がつきものなんだとか。 「派手な服装と化粧、髪、ネイルがギャルのポイント。だから、この仕事をしていて困るのはネイルができないということ。すべてをギャルにかける覚悟だけど、職人においてゴテゴテネイルは命取り。仕事が遅くなるし、溶接する手袋も使えない。5分でやれることを10分かけてやるというのは職人失格なんです。私にとって、ギャルとして譲れないものが髪、職人として譲れないのは指先かな。  

そもそも、仕事しながら派手でいるってすごく大変で。問題になるのはまず髪色。暗くすると理想のギャルにはなれないし、派手髪やめるくらいなら、もうそこでは働けない(笑)。髪色が派手じゃないとギャルじゃないんで。でも、ギャルって日サロ通ったり、維持費にお金がかかるから働けないのは自分の首を絞めるんですよね



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眞子さま目を覚まして」宮内庁職員も嘆く“小室圭さん問題”を秋篠宮さま、陛下に相談か

2021年04月08日 19時15分02秒 | 皇室のこと
>圭くんが天皇陛下の義理の兄に?



眞子さま目を覚まして」宮内庁職員も嘆く“小室圭さん問題”を秋篠宮さま、陛下に相談か

眞子さまが望む結婚の“障壁”となった金銭トラブルは一向に解決の気配は見えていない。一方で、皇室の尊厳までも揺るがす事態に思い悩んだ秋篠宮さまはーー。



 【写真】ICUの“卒アル”でハグ以上の抱擁をされた眞子さま 「この1年、多くの方が本当に大変な思いをされてきたことと思います。今年が、みなさまにとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします」  

1月1日に公開された天皇・皇后両陛下によるビデオメッセージで、こう述べられた雅子さま。  例年、1月2日に行われる『新年一般参賀』が、今年は新型コロナウイルスの影響でとりやめになったことから、事前収録のビデオメッセージで国民に思いを届けられた。 

「これまでに天皇のビデオメッセージが出されたのは、平成時代の2回。'11年の東日本大震災と'16年に退位のお気持ち表明のときだけです。 

 その際、当時の皇后であった美智子さまは1度も同席されませんでしたが、今回は雅子さまが同席し、しかもおことばを述べられました。 

 実は、療養中の雅子さまは、この日のためにコンディションを整えられていたといいます。その努力によって“史上初”となる両陛下のビデオメッセージが実現したのです」(宮内庁関係者) 

 おふたりで国民に心を寄せた今回のメッセージは新たな“令和流”といえるだろう。  

コロナ禍で困難な状況にある人々を気遣われた両陛下だが、その一方で、皇室内でいまだ解決の糸口が見えていない“案件”がある。秋篠宮家の長女・眞子さまと、小室圭さんの結婚問題だ。


小室圭さん本人の“いじめ”報道まで出てしまう 「秋篠宮さまは昨年11月のお誕生日会見で、おふたりのご結婚を認められたものの、家同士の問題である“婚約は別”だと示されました。殿下が抱かれている小室家への嫌悪感はそうとうなもの。  

宮内庁でも、婚約の障壁となっている金銭トラブルに対する小室さん親子の不誠実ぶりに、非難の声が上がっています。“眞子さまには目を覚ましていただきたい”と話す職員すらいるのです」(同・前) 

 国民や宮内庁からも批判殺到で“炎上状態”の小室家。追い打ちをかけるように、昨年12月に『女性セブン』が、小室さんの母親・佳代さんが夫・敏勝さんが他界する前後に、元婚約者でも、以前週刊女性でスクープした彫金師でもない“第4の男性”と親密な関係だったことを報じた。 

 その翌週の『週刊文春』には、小室さんが中高時代を過ごしたインターナショナルスクールで“同級生の女子生徒をいじめて退学に追い込んだ”という記事も掲載された。 

 これまで批判されていた小室家の金銭トラブルは、あくまで佳代さんの問題だったが今回の“爆弾記事”によって小室さん本人の人間性も疑われ始める事態に……。 

「'18年1月から、小室さん親子は代理人弁護士を立てて金銭トラブルの解決を目指しています。しかし、元婚約者側は“今後、返金は求めないし交渉も終了する”意向を発表し、小室さん側は秋篠宮さまが求める“問題をクリアする”という条件を解決すること自体が困難になりました。

  小室家にまつわる報道も過熱している状況に加えて、12月初旬の宮内庁長官による定例会見では“小室さん側が説明責任を果たすべき”という異例の発言も飛び出す始末。

  報道各社への対応は代理人弁護士が担っていますが、現状を鑑みて、例えばオンラインを使ったリモート会見などに小室さん本人が出席して、事実と異なる報道を否定する、いわば“逆襲会見”を行う可能性は十分あるでしょう」(皇室ジャーナリスト) 

 本人が動かざるをえない窮地に立たされている小室さんだが、追い込まれているのは彼だけではない。

 「秋篠宮さまは今も変わらず、小室さんの問題に苦悩され続けています。小室さんに対する不信感はありつつも、眞子さまが選ばれたお相手であることと、“親が破談させてはいけない”ともお考えになっている。 

 現状では婚約を許可できないお気持ちがある殿下ですが、本音では“結婚にまつわる行事をきちんと行ってから送り出したい”という親心を抱かれています。だからこそ、一刻も早く小室さんに“見える形でトラブルの対応をしてほしい”と願われているのです」(秋篠宮家関係者)


天皇陛下と秋篠宮さまの“密談”  批判にさらされる中でも眞子さまのご意思を尊重したいのは、父娘の深い絆があるからだと、この関係者が続ける。

 「秋篠宮さまにとって、眞子さまは家族の中で特に信頼を置く“秘蔵っ子”なんです。 

 '06年に訪れた三重県の『伊勢神宮』をはじめ、翌年にマダガスカル、'10年にラオス、'17年にはハンガリーとおふたりだけで旅行する仲でした。秋篠宮さまが所属する『生き物文化誌学会』の懇談会にもたびたびご一緒されたり、殿下が主催する東京大学での研究会に眞子さまが参加されることもありました」 

 '11年のお誕生日会見でも殿下は、眞子さまとの20年間の思い出を振り返り、 「2人で行ったいろいろなところのことが、よい記憶として残っております」  と述べられている。たくさんの思い出を共有する愛娘の幸せを願う秋篠宮さまは最近ついに“皇室のトップ”に相談を持ちかけたという──。

 「昨年11月に行われた『立皇嗣の礼』の事前リハーサルが行われた際、その合間に陛下と秋篠宮さまが長時間にわたって“密談”されていたのです。11月といえば、眞子さまが結婚に関するお気持ち文書を発表される直前の時期だったので、その事前報告や、結婚問題についての相談をされていたのでしょう。 

 コロナ禍で外出できない状況のため、直接相談できる貴重な機会でありましたし、その後も連絡をとられていると思われます」(前出・宮内庁関係者)

  娘の結婚について、兄に相談することは自然なことのように思えるが、殿下にとっては“禁断の手法”だと前出の皇室ジャーナリストが語る。

 「結婚は私的な事柄であり、本来であれば“秋篠宮家の中で解決しなければならない”と、殿下はお考えになっていると思います。しかし、もはや皇室全体に影響を及ぼす問題となり、陛下に相談せざるをえない状況に追い込まれてしまったということ。  

両陛下も眞子さまの結婚問題を気にかけられており、特に雅子さまは、以前に眞子さまから結婚についての相談を持ちかけられています。

  そういった理由から、天皇陛下と皇位継承順位第1位である秋篠宮さまによる“トップ密談”が行われ続けているのだと思います」 

 “兄弟の議論”は、眞子さまの行く末をどう左右するのだろうか──。



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月1500円のカラオケ店で寝泊まりする元会社員。奨学金返済で家賃が払えず…

2021年04月08日 19時00分59秒 | いろいろな出来事
月1500円のカラオケ店で寝泊まりする元会社員。奨学金返済で家賃が払えず…

―[[令和版]負け組の衝撃]―
 日本社会はどこに向かうのか――。経済危機が迫るなか、市民の「格差」はより拡大し、中流が新たに転落、下流はさらに困窮。一方、今まで放置されてきた人たちがさまざまな事件を起こし、令和時代の新たな「負け組」を生み出している。負け組すら多様化した日本の今に迫る! 

カラオケ店で寝泊まりしている高橋直樹さん(仮名・27歳)
カラオケ店生活を強いられる奨学金難民のリアル

 負け組として漂流するのは、中高年だけではない。都内で日雇いの製造業で働く高橋直樹さん(仮名・27歳)が転落したきっかけは、奨学金だった。 「親は共働き。毎日の生活にも苦悩している姿を見てきた僕にとって、大学に行くには奨学金を借りるしか選択肢はありませんでした」  日本学生支援機構の「学生生活調査」(’16年度)によれば、奨学金を受給している学生の割合は、大学学部(昼間部)で48.9%。

今奨学金を借りるのは当たり前となっている。 「当時の仕送りは月2万円。後の苦労も知らずに『大学から近い』という理由で借りたアパートの家賃6万円を支払うだけでも一苦労。バイト漬けの毎日を送り、楽しいキャンパスライフとは無縁の生活でした」  

大学卒業後、某人材派遣会社に就職した彼を待ち構えていたのは、毎月10万円の返済だった。 「手取りは15万円。奨学金と家賃を支払うだけでマイナスです。もっと安い家に引っ越したいと思っても、その代金すら捻出できない。  本業の収入だけでは到底資金繰りができないので夜勤のバイトを始めましたが、無理がたたって体を壊すハメに……。どうすることもできず、消費者金融からお金を借りて奨学金を返済するという自転車操業に陥りました」  一度悪い方向に走りだした自転車はもう止められない。家賃の支払いすらままならなくなった彼は、なすすべもなく住まいから追い出されてしまった。

 「ホームレス生活はこれで約半年です。夏場は公園で野宿もかえって新鮮でしたが、冬になり初めて東京の寒さを実感しました。  今は月額室料1500円で利用し放題の某カラオケに寝泊まりしています。24時間営業の店舗もあり、毎回ワンドリンク代だけ取られますがネットカフェに泊まるより断然安い。個室に寝袋を持ち込んでいます。でも、こんな生活をいつまで続けるのか……考えただけで死にたくなります」  

カラオケ店の迷惑にならないように滞在には気を使っていると高橋さんはいう。 「月額制カラオケは一日1回しか使えないし、店員の目も気になるので、24時間まるまるカラオケに滞在することはしてません。混雑時を避け昼に寝ることもあります。食事は大体、コンビニおにぎりですね」 
奨学金という不本意な借金

  彼のように20~30代が奨学金の返済を滞納して貧困に陥るという問題があり、’18年より日本学生支援機構が「給付型奨学金制度」を本格的に開始した。しかし、高橋さんの世代にはまだ何も対策は施されず、結局は奨学金という不本意な借金を背負ったままで、今後も生きていかなくてはいけない。  

20代の高橋さんのように、貧困は就職氷河期を経験した30代後半~40代中盤までのロスジェネ世代だけではなく、その下の世代までものみ込もうとしている。本来、国を支えるはずの20~40代を放置し続ければ、どうなるのかは、想像に難くない。近い将来、日本全体が「負け組」になることは間違いないか。



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