ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

働く世代の5割が年収200万円台に? アフターコロナのリアルな予測

2021年04月13日 23時15分14秒 | 雇用と職のこと
働く世代の5割が年収200万円台に? アフターコロナのリアルな予測

コロナショックの出口すら見えないなか、低年収が当たり前の社会が訪れようとしている。年収200万円台の人が増加、格差拡大する日本のアフターコロナとは?




社会人の4~5割が年収200万円台以下に
 コロナショックによりリーマンショック以上の経済危機が叫ばれるなか、年収200万円台で暮らすのが当たり前の社会が到来しようとしている。コロナショック以前の日本社会の階層ピラミッドに異変、「アフターコロナでは平均年収300万円台だった正規労働者階級や旧中間階級が、平均年収186万円のアンダークラスへと転落する」と指摘するのは、格差社会を専門とする社会学者の橋本健二氏だ。 

「バブル崩壊後の金融危機によるフリーター増加、リーマンショック後の“派遣村”に象徴されるように、経済危機によって『非正規労働者の増加』と『正社員採用の引き締め=就職氷河期』が起こるのは歴史が証明しています。今回のコロナショックはリーマンショックを超えるとも言われていますから、格差拡大は防ぎようがない。 

 しかも、『団塊世代の引退』といった雇用促進の誘因や景気回復の見込みがなく、『非正規化』や『就職氷河期』が永続化する可能性もある。そうなれば、非正規社員は増加の一途を辿り、全世代において4割以上が年収200万円台、およびそれ以下となる未来が現実化します」 

格差が拡大するアフターコロナの日本社会。「新型コロナのような疫病は誰しもに平等かと思いきや、結局エリートは盤石でアンダークラスや自営業者、中小企業の会社員が苦しむという不条理さを思い知ることに。それでも自己責任というのは馬鹿げている」(橋本氏)


デジタル化が進めば、中流層は没落する
「今回のコロナショックでは、飲食店を中心に自営業の脆さも浮き彫りとなった。旧中間階級の小規模経営者や個人事業主からアンダークラスへの転落も増加するはず」

  そう橋本氏が指摘する一方で、未来予測を専門とする経営戦略コンサルタントの鈴木貴博氏は産業構造の変化に着目する。


 「コロナショック以前から、IT化やマニュアル化によって“マックジョブ”と呼ばれる低賃金・低スキルの将来性のない仕事が増え、一部の高生産性の人材とそれ以外の格差が広がっていました。そこにきて、今回のコロナショックで企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる大義名分を手に入れた。リモートワークによってあぶり出された“働かないおじさん”など、今後、企業は余剰人員のクビ切りに本格的に乗り出すでしょう」 


 たとえ大企業であっても、子会社やグループ会社の場合、“年収200万円台”に陥るリスクはあると鈴木氏は続ける。 


「海外に比べて日本の正社員の雇用は守られていますが、それでも組織再編や統廃合によるリストラ、非正規に限りなく近い労働条件にするなど、いくらでもやりようはある。さらにAI化により、数年内には全業務の半分以上がマックジョブ、つまり低賃金の単純労働になると言われています」



ホワイトカラーの仕事が奪われる

  特にAIはデスクワークを得意としているので、ホワイトカラーの仕事の多くが奪われる。

 「私の知人にAI秘書を導入しているITコンサルタントがいます。AIが少しずつ彼の行動パターンを学習し、2年近くたったある日、彼がうっかり会議をすっぽかしてしまった。2時間後にそのことに気づき、慌てて関係者に謝罪しようとしたら、すでにAI秘書が各所に謝罪と根回しをして、会議がリスケされていたそうです」 


 AIがここまで有能になれば、多くの仕事が消滅し、新中間階級のなかでも一握りの優秀な人材の年収はアップするが、それ以外はアンダークラスへ転落する可能性も。もはや年収200万円時代の到来は避けようがない。  

だからこそ、「自己責任ではなく社会構造の変化が原因なので、社会保障制度などを利用しながら、したたかに生きるべき」と橋本氏は語り、一方で鈴木氏は「逆に言えば、利便性が向上し、年収200万円でも生きられる時代になるということ」と指摘する。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年収1000万円で新卒採用 就活生に企業が問う力とは>常にプレッシャー

2021年04月13日 23時00分35秒 | 雇用と職のこと
年収1000万円で新卒採用 就活生に企業が問う力とは


年収1000万円で入社しませんか」。最近新卒採用でこうした高額な収入をうたう会社が増えてきた。

一部の優秀学生にしか関係ない話と捉えられるかもしれないが、実はそうではない。日本企業で働こうとする就活生、いや既に働いているビジネスパーソン全員にあることを投げかけているのだ。就活探偵団が調べてみた。

2019年、回転ずし大手のくら寿司が打ち出した「エグゼクティブ新卒採用」。幹部候補生には新卒でありながら年収1000万円を提示したことで、大きな注目を集めた。同社の有価証券報告書によると、従業員の平均年齢は30.4歳、平均年間給与は約450万円。年収1000万円はこの2倍以上で、外食産業では破格の待遇だ。

写真:NIKKEI STYLE        
 


■有名大から多数応募
 
昨年6月から応募を受け付けこれまで約200人の応募があったという。その中には東京大や早稲田大など「これまで少なかった有名大も多数あった」(岡本浩之執行役員)。書類審査やウェブ選考でふるいにかけたほか、途中で辞退する学生もいて、実際に1次選考までたどり着いたのは20人。

応募要件は英語能力テスト「TOEIC」のスコアが800以上。会計知識も必要だという。面接では「発想力や独創力を深掘りして聞いた」(岡本執行役員)。数人に内定を出したという。

同社では店舗の海外展開を強化していてグローバルに働ける人材を欲している。これまでは優秀な店長経験者を異動させたり、中途採用で外部から調達したりして対応してきたが限界があった。

幹部候補生は入社後、店舗に配属される。その後、本社の広報や宣伝などの専門部署でも経験を積み、2~3年後に海外展開などを手がける花形部署の企画部門に配属されることを目指す。

これとは別に2020年春入社では通常ルートで約200人が入社する。年収に差があると一般で入った同期社員からは妬まれそうだが「妬みをはねのけるような鋼のメンタルを持つような人でなくてはグローバル競争に勝ち抜けない」(岡本執行役員)と話す。

国税庁によると、日本のビジネスパーソンの平均年収は約440万円。年収1000万円を超える人はわずか5%しかいない。日本企業は年功序列が基本のため、新卒学生が含まれる20~24歳に絞ると267万円にとどまる。


ディスコが学生向けに実施した調査によると、就職先企業を選ぶ際に重視する点(複数回答)として「給与・待遇が良い」を挙げたのは44%と「将来性がある」(48%)に次いで高かった。学生を取材すると「将来、年金がきちんともらえるか不安だから、できるだけ給与の高い会社に入りたい」(私大男子)といった意見が聞かれる。

こうした声に応えるかのように、優秀な学生を確保しようと高額な待遇を打ち出す動きが広がっている。NECはIT人材を確保する目的で、新卒でも学生時代に著名な学会での論文発表などの実績があれば1000万円超の報酬を支給する。

眼鏡専門店のオンデーズ(東京・品川)は一律だった初任給を廃止し、学生時代の接客アルバイトの実績など個々の入社時点の能力や実績を反映させる新たな制度を20年4月に導入。年収は最大で600万円を提示する。20年卒採用では2~5人が対象になる見通し。

 誰もがうらやむ特別枠採用。実際入社する人はどんな人なのか。いち早く制度を取り入れたヤフーを訪ねた。


■常にプレッシャー
 
田中英太さん(仮名)は「エンジニアスペシャリストコース」という技術職の特別枠で17年に新卒で入社した。年収は一般社員の1.5倍の650万円以上。現在はユーザーのデータを扱う専門部署に所属する。

特別枠の応募資格はプログラミング競技大会で一定の成績を収めていたり、自然言語処理などの分野で論文の発表経験があること。田中さんは国立大大学院出身で、在学中は複数の論文を発表したり、関連イベントに登壇したりして、プログラミングの世界ではちょっとした有名人だった。

就活では海外企業からの誘いもあったが、「ワークライフバランスを重視したい」との思いからヤフーを選択した。

能力が高く評価された故の悩みもあるという。入社後すぐに、先輩が1カ月くらいかかって取り組んでもできなかった課題をやるよう命じられた。「上司の期待値が高くて常にプレッシャーがありますよ」と吐露する。


こうした厚待遇をうたう募集。実は単に学生を「釣る」だけが目的ではない。
日本企業では年功序列や終身雇用を前提とした「メンバーシップ型雇用」が主流だ。職務や勤務地が限定されず、新卒一括採用で大量に人材を獲得。会社が人材を大事に育てる仕組みだ。社員が会社へ忠誠を誓ってくれるため、会社にとっても都合が良かった。

しかし、デジタル化やグローバル化の進展で企業はイノベーションを起こせるような専門性のある人材を求めている。「大学を卒業したばかりの若者をゆっくり育てる時間はない」(大手メーカー)からだ。会社は仕事内容に応じたポストを用意し、優秀な即戦力のある人材を新卒や中途を問わず選別し採用する「ジョブ型雇用」へのシフトが迫られている。能力ある者は評価するが、そうでない者には退場を促す――。「新卒1000万円採用」はこうした日本企業の転換の象徴なのかもしれない。

トヨタ自動車は総合職の採用に占める中途採用の割合を中長期的に5割とすることを決めた。新卒に偏った採用は曲がり角に来ているのは間違いない。企業の人事に詳しいデロイトトーマツグループの古沢哲也パートナーは「近いうち、日本の人事の仕組みは劇的に変わるだろう」と予測する。

平均年収が1000万円を超えるある大手商社に勤務する20代の男性社員は安住していない。将来は留学して経営学修士号(MBA)をとることを視野に入れているという。

「在学中はもちろん、社会人になってからも勉強をし続けなければ、必要とされる人材にはなれない」。自分に「エンプロイアビリティー」(雇われる力)はあるだろうか。そんな点に注目しながら就活を進めてほしい。
(企業報道部 鈴木洋介)
 [日経産業新聞 2019年12月11日付





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳がないのに記憶をもつ粘菌がいると判明

2021年04月13日 21時00分24秒 | 医学と生物学の研究のこと

脳がないのに記憶をもつ粘菌がいると判明

 ドイツの最新研究により、粘菌の一種である「モジホコリ(学名:Physarum polycephalum)」は、脳や神経系が存在しないにもかかわらず、形状記憶をもつことが判明しました。

 モジホコリの塊は、食事のために拡張したネットワークを食後も長時間にわたり維持できるとのことです。

 研究チームは、そのメカニズムについて新たな手がかりを得ています。

 研究はマックス・プランク研究所、ミュンヘン工科大学により、2月22日付けで『PNAS』に掲載されました。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナゾロジー 2021.02.24


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【速報】小室圭さん “解決金”を支払って金銭トラブルを解決したい

2021年04月13日 19時45分46秒 | 皇室のこと
【速報】小室圭さん “解決金”を支払って金銭トラブルを解決したい

秋篠宮家の長女・眞子さまと婚約内定中の小室圭さんの代理人が取材に応じ、小室さんが「解決金」を渡す方向で金銭トラブルを解決する意向があることを明らかにしました。 

 小室さんは、先週、母親と元婚約者の間の「金銭トラブル」と報じられている事柄について、「誤った情報をできる限り訂正する」とした文書を発表していました。 

 代理人によりますと、小室さんは、文書を発表したことによって、「話し合いでの解決」を目指していたという方針を明らかにすることができたので、今後は「解決金」を支払うことで金銭トラブルを解決することにしたということです。  

「解決金を支払う」方針について小室さんは、すでに眞子さまに報告しているということですが、一方で、代理人は「解決金を支払うことがダイレクトに結婚に結びつくかは分からない」としています。(12日17:36)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教室で男児が心肺停止 先生とクラスメートの15分間

2021年04月13日 19時15分33秒 | 社会のことなど
宮崎市江南4丁目の市立江南小学校で心肺停止に陥った児童を救助したとして、市は9日、同校の教員6人に感謝状を贈った。教員たちのとっさの連係で児童の命をつなぎ留めた。

 【写真】心肺停止の児童を救助した宮崎市立江南小学校の(左から)吉瀬恵子養護教諭と久木元成行教諭=2020年11月、宮崎市 

 感謝状を受けたのは、江南小に勤める久木元成行(まさゆき)教諭、別府貴裕教諭、隈本加津美教諭、黒木静香講師、田上政宏講師、吉瀬恵子養護教諭の男女6人。  

学校によると、9月24日午後0時20分ごろ、教室で給食の食器を片付けていた男子児童が突然倒れ、心肺停止の状態になった。児童は心臓に疾患があった。  「田上先生、来て下さい!」。

担任の別府教諭から大声で呼ばれた田上講師は隣の教室から駆けつけ、心臓マッサージを始めた。異変に気付いて現場に来た黒木講師は玄関までAEDを取りに行き、久木元教諭は119番通報。クラスメートの1人は教室の電話から職員室に事態を報告した。

  AEDが到着すると、隈本教諭が児童に電極パッドを装着し、電気ショックを与えた。田上講師が心臓マッサージを再開し、吉瀬養護教諭が児童の名を呼びかけていると、意識が回復。

男性教員が児童を担架で運び、救急隊に引き渡した。約15分間の救助劇だった。  

児童に後遺症はなく、現在も通学しているという。市消防局によると、心肺停止になった人に救命処置をしなかった場合、生存率は約3分後で25%。救急隊が現場到着に要する平均時間の約9分後には10%まで下がるという



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする