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コロナに感染した「店舗型風俗店」勤務の20代女性 発症までの3日間“1日あたり約8人”接客…市は店名公表せず

2022年03月10日 23時00分39秒 | 女と男のこと
コロナに感染した「店舗型風俗店」勤務の20代女性 発症までの3日間“1日あたり約8人”接客…市は店名公表せず


画像はイメージです

新型コロナウイルスに感染した岐阜市の風俗店で働く20代の女性が、発症するまでの3日間、1日あたり8人ほど接客をしていたことがわかりました。  岐阜市では、9日、JR岐阜駅近くの「店舗型風俗店」で働く20代の女性が、新型コロナに感染したことが確認されています。  

その後の岐阜市の調査で、6月5日から発症するまでの3日間、女性が1日あたり8人ほど接客していたことが分かりました。  岐阜市は今後、店側に客の連絡先などの情報提供を求め、濃厚接触者の特定を進めることにしています。 

 一方で、店名については店側の許可が得られていないとして公表せず、岐阜市は6月5日から7日までの間にJR岐阜駅近くの風俗店を利用した人で、体調が悪い人は保健所に連絡してほしいと呼びかけています。


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ウクライナ侵攻で確信「ロシアに北方領土を返還する考えは毛ほどもない」

2022年03月10日 19時06分12秒 | 国際情勢のことなど
ウクライナ侵攻で確信「ロシアに北方領土を返還する考えは毛ほどもない」





ウクライナの首都キエフで、地下鉄に乗ったことがある。取材で当地に滞在していた時のことだ。




【写真】1945年8月、日ソ中立条約を一方的に破棄し、満州に侵攻したソ連軍

 その駅で迷子になった。地下が深く、複雑に入り組んでいて、出口に向かっていたつもりが、どこを歩いているのかわからなくなり、気が付くとトンネルのようなアーチ型の低い天井の下を独りで歩いていて、急に不安になった記憶だ。それでも、人影を見つけてあとをついていくと、人混みの先に長いエスカレーターがあって、ようやく地上に出られた。そこは私が想像していた街の場所とはまったく違っていた。

2/28/2022

■ 中立条約を一方的に破棄し、日本人を絶望の淵に追いやった「ソ連の侵攻」

 ロシアによる侵攻がはじまって、キエフの市民が地下鉄の駅構内に避難している、という報道に接する度に、あの地下鉄なのか、と当時のことが頭の中に浮かび上がる。一部の報道では、地下鉄そのものが防空壕を兼ねている、と伝えているが、私が防空壕の役割もあると現地で直接聞いたのは、モスクワの地下鉄だった。

 モスクワの地下鉄も地下深いところにホームがあって、すでにソビエト連邦は崩壊していたが、上りエスカレーターを利用すれば正面の壁に描かれたレーニンの顔を見ることができた。

 ただ、モスクワの地下鉄を利用したほうが先だが、キエフの地下鉄はそれに似ていた。ソ連の時代のなごりなのだろうと勝手に想像していた。

 その地下鉄でロシアの侵略に怯える市民の姿。その映像を目の当たりにすると、もうひとつ別の街の風景が思い浮かぶ。

 中国吉林省の省都である長春だ。そこはかつて新京と呼ばれ、満州国の首都だった場所だ。市内には旧日本軍が建築した建物が残っていて、いまは共産党政府や人民解放軍が利用している。頑強な造りが重宝しているらしい。

 その街中を行くと、同行した現地の通訳が、「あそこで日本人が自殺した」「あそこでも集団自決した」と指をさして教えてくれた。そこには満洲時代に日本人の居住区や長屋があって、終戦間際の突然のソ連軍の侵攻によって、日本の民間人が自死を選んだ場所だった。満洲からの引き上げの逸話は多多あるが、その当時の日本人を襲った恐怖は、地下鉄駅構内に避難しているウクライナの市民の表情から推察して余りある。呼び方こそ違っても、どちらもロシアが仕掛けたことだ。


1945年8月9日、ソ連は日本と相互不可侵を定めた日ソ中立条約を破って満州と樺太に侵攻、対日参戦する。不意を突かれて、当地の日本人は逃げ惑い、自決する民間人も少なくなく、捕虜となった日本人はシベリアに抑留され、中国残留孤児を生んだ。日本が8月15日にポツダム宣言を受諾して降伏した以降も、ソ連は千島列島に侵攻を続け、その時に日本から奪い取ったのが北方四島だった。

■ ウクライナを通して北方領土を見てみれば

 北方領土の問題については、ちょうど1週間前に書いた。北京冬季オリンピックが閉幕した翌日の配信だった。その時はまだ、ロシアによるウクライナ侵攻がはじまる以前だったが、すでに米国のバイデン大統領は「私の感覚では今後数日中に起こると思う」「現時点で、プーチン大統領は決断したと確信している」などと表明していた。

 【参考】ウクライナを見れば自明、「交渉で北方四島返還を」は能天気すぎ(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68947)

 ロシアは国として、北京オリンピックに参加はしていなかった。2014年のソチ大会で国家ぐるみの組織的なドーピングが認められたことにはじまり、22年12月まで主要国際大会から排除されているからだ。それでも、不正に関与していないと証明できた選手は個人資格で「ROC=ロシアオリンピック委員会」として参加を認められていたはずなのに、フィギュアスケート女子シングルの金メダル最有力候補だったカミラ・ワリエワ選手のドーピング疑惑が大会期間中に発覚している。

 あらためてロシアという国は、組織的に違反行為を行っていたところであり、平然と改竄も隠匿もやる。そうまでして身勝手に覇権を握りたがる。

 それを“お国柄”というのであれば、ウクライナへの侵攻は、その映し鏡のようなものだ。プーチン大統領がNATO(北西洋条約機構)の勢力拡大を理由に、自分の思うとおりにならない隣国を武力で乗っ取ろうというのだから、これほど野蛮で厄介な国はない。そんな国が北方領土を日本へ返還するだろうか――私は、そう書いた。

 歴史を振り返っても、その“お国柄”から日本は多大の犠牲を強いられている。ウクライナがそうであるように、北方四島も侵攻を許し奪われたものなのだ。



 1週間前はロシアと北方領土については、話題にもなっていなかった。それがロシアの侵攻が現実のものとなって、ようやく日本人の視線も北方四島に向けられるようになった。おそらくは、プーチンがそこまでの蛮行をやるとは、多くの人々が思っていなかったのだろう。そういう“お国柄”であることを忘れている。 


■ 「当面は、領土問題について申し上げることは控えなければならない」  岸田文雄首相は25日の参院予算委員会で、ロシアに対する経済制裁について、「今はまず制裁措置を実行し、国際法違反の行為が、高いコストを伴うものだと明らかにすることが重要だ」と述べた上で、「当面は、領土問題などについて申し上げることは控えなければならない」と明言している。 


 全国紙は「ウクライナ侵攻で北方領土交渉は振り出し」(読売新聞)などと書いている。北方領土問題を含む平和条約交渉をめぐっては、2018年に当時の安倍晋三首相とプーチンとの間で「平和条約を締結したあと歯舞群島と色丹島を引き渡す」とした1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速することで合意していた。

  ウクライナへの侵攻に対する日本の制裁については25日、ロシアのガルージン駐日大使が「日本政府がロシアと日ロ関係に対して逆効果となる措置を取ったのは大変遺憾だ」「重大な対抗措置を取ることになる」と警告している。制裁を発動したことによって領土問題交渉が暗礁に乗り上げたとの見解だ。 

 しかし、「振り出し」もなにも、プーチンが率いるロシアに奪った領土を返還するつもりなど、端からあっただろうか。18年の日ロ首脳の合意も「交渉を加速する」というだけのものだ。歴史や“お国柄”、それにウクライナの惨状を見れば、新たに奪うことはあっても、奪ったものを返還する気など毛頭ないと考えたほうが自然だ。北方四島はロシア極東の本土防衛にとっても手放したくない要衝のはずだ。  


北京オリンピックが閉幕した翌日の21日は、1972年に当時の米国のニクソン大統領が電撃訪中を実現してから、ちょうど50年の節目にあたる日だった。

だが、そのことはあまり報じられていない。あるとしても、そこから中国がいつか自由経済、民主主義陣営へ移行するとした米国の「関与政策」が明らかに失敗であったことを伝えている。



■ 「遺憾」表明に何かしらの意味あるのか 

 ロシアとの領土問題にしても、日本の戦略を根本から見直すべき時にきていることを、ロシアの強権主義が教えている。交渉で返ってくる領土かどうか。少なくともプーチンは、武力を行使して隣国を侵略する。国際秩序など通じない相手だ。それよりもあえて極端なことを言えば、北方四島が侵略された日本の領土だというのなら、ウクライナを見るまでもなく自衛権を行使したっていいはずだ。 

 戦略の見直しは北朝鮮政策にもいえる。27日にも飛翔体を日本海に向けて発射した。今年に入って8回目だ。その度に、日本政府は「国連の安保理決議違反」「遺憾だ」「抗議する」を繰り返すだけ。なんの進展もない。そもそも「遺憾」とは「残念」ということであって、本来は憤りや抗議の意味は含まれない。日本語の使い方も曖昧のままだ。まして、ロシアのウクライナ侵攻による世界情勢を見て、北朝鮮がどういう行動に出るのか、懸念は拭えない。


  ひょっとしたら、中国が台湾どころか日本に侵攻してくることだってあるかもしれない。  

国連の安全保障常任理事国が侵略国家となる時代。ウクライナの地下鉄での迷子よろしく、先行きが見通せなくなってきた。




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プーチンが狙う「日本の大都市」の名前…核ミサイル爆撃で起こる「ヤバすぎる現実

2022年03月10日 18時03分42秒 | 国際情勢のことなど
プーチンが狙う「日本の大都市」の名前…核ミサイル爆撃で起こる「ヤバすぎる現実

>日本のどの都市が「死の手」に狙われているのか。まず間違いないのは首都機能が集中している東京だ。
>「死の手」に狙われるのは東京近郊だけではない。首都機能を担えるような大都市は区別なく核を落とされる。大阪や名古屋、札幌、福岡は壊滅的な被害を受けるだろう







ウクライナ侵攻によって「核戦争勃発」も現実味を帯びた。前編記事『プーチンが「暗殺」されたら即発射か…ロシア「核報復システム」の危ない実態』では、もしもプーチン大統領が暗殺されれば、「死の手」と呼ばれるシステムがAIによって核ミサイルを発射する可能性を報じた。

 【図解】プーチンが核で狙いうる「日本の都市」の全実名  

加えて、日本でもロシアによる不穏な動きがあると専門家は言う。ロシアの大陸間弾道ミサイル「サルマト」は、10発でアメリカの全国民を殺害する威力があると言われており、サルマトに搭載されマッハ20で飛行する極超音速滑空兵器(HGV)「アヴァンガルド」も配備していると話した。

爆撃から逃れられない

Photo by iStock

 防衛省関係者が語る。 

 「弾道ミサイルは軌道を観測しやすいのですが、アヴァンガルドのような極超音速ミサイルはレーダーや衛星による探知も難しく、着弾の数分前にならないと見つけられない。

  発射位置によりますが、日本を狙った場合、探知から着弾まで3分程度しかないと思われます。こうした極超音速ミサイルによる攻撃が、『死の手』のシステムには組み込まれているはずです」 

 では、「死の手」が作動したら日本はどれほどの大惨事に見舞われるのか。 

 ある時点で、何者かに急襲されたプーチン大統領の心肺停止が「死の手」に確認され、核報復システムが作動。首都モスクワから東に約1800km離れたウラル地方のコスビンスキー山の地下基地より、一発の通信ロケットが打ち上がる。  


この飛翔体が発するシグナルによって、ロシア国内に点在する約300ものICBMに自動発射の指示が下る。時を同じくして、北海道から北東に約500km離れたオホーツク海。深度約450mに潜んでいた原子力潜水艦にもその指令が到達する。 

 「もしもロシア軍から日本に向けてミサイルが撃たれるとしたら、'13年から配備が始まったボレイ級原子力潜水艦が使われるでしょう。核ミサイルを16基搭載できるとされています」(菊池氏)


広島型原爆の約62倍

写真:現代ビジネス

 日本に向け発射されるミサイルの中に、「サルマト」や「アヴァンガルド」のような極超音速で飛ぶ核兵器が搭載されている可能性は高い。 

 マッハ20の速度で飛行し、あっという間に日本上空に飛来する。日米のイージス艦などが追跡・迎撃を試みても、発見からものの数分で着弾してしまう極超音速ミサイルを完全に防御することは、ほとんど不可能だ。 

 「イージス艦だけでなく、陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』でも、この速度で飛来するミサイルを迎撃するのは不可能です。その速度はイージス・システムで対処可能な値をはるかに越えています。極超音速で襲来する兵器を防ぐことは、現在の日本の防衛網では極めて困難と言えます」(軍事評論家の兵頭二十八氏)  では、日本のどの都市が「死の手」に狙われているのか。まず間違いないのは首都機能が集中している東京だ。 

 特に、軍事施設は優先順位が高い。陸・海・空自衛隊の一体的な部隊運用を司る防衛省・統合幕僚監部が設置されている市ヶ谷は格好の標的だ。 

 サルマトの場合、落ちてくるミサイルは一発だが、それは16個の核爆弾に分裂し、同時に爆発して、首都圏を蒸発させる。1個の子爆弾だけで、その威力は広島型原爆の約62倍とされる驚異的な威力だ。

  上の図の通り、東京はほぼ全域、神奈川、千葉、埼玉の主要部も焦土となる。図では便宜上、10個の核の爆発しか記載しておらず、実際の被害はさらに広く、半径100km圏内に及ぶ。 

 すべての抵抗手段を完膚なきまでに叩き潰すため、自衛隊の基地は「死の手」の標的だ。朝霞や習志野、木更津、横浜といった駐屯地や、ヘリポートを備えている府中基地にも核は容赦なく襲い掛かる。  

必ず狙われるのは在日米軍基地も同様だ。米海軍の空母や潜水艦にとって重要な役割を果たしている横須賀基地、同じくキャンプ座間や横田基地も格好の標的となる。

 「熱線と爆風だけで数百万人単位の死者が出るのは確実。熱傷などの被害も含めれば、首都圏の死傷者は1000万人を超えるでしょう」(別の防衛省関係者) 

 当然ながら、「死の手」に狙われるのは東京近郊だけではない。首都機能を担えるような大都市は区別なく核を落とされる。大阪や名古屋、札幌、福岡は壊滅的な被害を受けるだろう。この4都市に核が落ちれば、東京と同じように1000万人以上の被害者が出ると予想される。 

 沖縄には在日米軍約2万5000人が駐屯し、太平洋には冷戦時代からのロシアの宿敵・第7艦隊がいる。「死の手」のAIが西側を殲滅すると決定したら、第7艦隊と共に沖縄も消滅対象となる。米空軍の攻撃力が集中している嘉手納飛行場や、弾薬庫がある辺野古の真上で核が炸裂する。  


他にも長崎の佐世保基地や青森の三沢基地、山口の岩国航空基地なども爆心地になるだろう。

以下はリンクで



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昭和初期に完全空調、時速130キロを実現...満鉄「驚きの技術力

2022年03月10日 17時00分13秒 | 歴史的なできごと

当時、世界的にも珍しかった、窓が固定された完全空調の特急列車「あじあ」を完成させるなど、非常に高い技術力を誇っていた南満洲鉄道株式会社──通称「満鉄」。 

具体的に、満鉄は何が優れていたのでしょうか。鉄道会社に長年勤め、今年1月にはPHP文芸文庫から満鉄を舞台にしたミステリ、『満鉄探偵 欧亜急行の殺人』を上梓した山本巧次氏が満鉄のすごさを読み解きます。 

※本稿は、『歴史街道』2022年3月号から一部抜粋.編集したものです。 

【山本巧次】昭和35年(1960)、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。鉄道会社に長年勤務する。『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』でデビュー。『阪堺電車177号の追憶』で第6回大阪ほんま本大賞受賞。著書に「開化鐵道探偵」「入舟長屋のおみわ」シリーズ、『軍艦探偵』『鷹の城』など。最新作に『満鉄探偵 欧亜急行の殺人』がある。


驚くべきスピード改築

満鉄は、明治39年(1906)11月に設立された。資本金は2億円。当時の1円が現在の幾らになるかは、何を基準とするかでばらつきはあるものの、まあ1万円くらいとすると2兆円になる。 財務省資料によると、同年度の国の歳出が4億6千万円ほどであるから、ものすごい金額だ。そのうち半分の1億円が、政府出資であった。第三セクターの先祖と言えなくもない。本社は大連に置かれ、翌明治40年(1907)4月に営業を開始した。


 まず最初にやらねばならなかったのは、線路の軌間(2本のレールの間隔)を変えることである。ロシアが作った鉄道であるため、引き継いだ路線はもともとロシア規格の1524ミリの広軌であった。日露戦争で日本が占領したところは、日本から軍用輸送の車両を持ち込まねばならなかったので、国鉄と同じ1067ミリの狭軌にされていた。 だが、中国や朝鮮半島の鉄道は1435ミリの標準軌を使用しており、日本国内でも輸送力増強のため標準軌化の議論が行なわれていた時代であったことから、満鉄も全線を標準軌に改築することになった。3年はかかると言われていた改築だが、満鉄はこれを1年でやってのけた。 この後、昭和10年(1935)、長い交渉の末に新京(長春)以北の北満鉄路がロシアから譲渡され、標準軌への変更が必要になったが、このときは新京~哈爾浜間242キロの改築を、なんと3時間足らずで終えたという。事前に周到な準備あってのことだが、半端ない技術だ。

 次は車両である。標準軌改築後、新たな車両が大量に必要となったが、当時の日本は機関車の国産化が緒に就いたばかり。標準軌用の大型機など、作ったこともない。そこで、路線の環境が似ているアメリカから輸入することになった。 その数、203両。最大のものは急行旅客用に使われたパシイ形で、動輪直径が1753ミリ、ボイラーの火床面積が4.61平方メートル、機関車運転重量89.9トン少し後に国産化された国鉄8620形(アニメ『鬼滅の刃』で無限列車を牽いていた)が、それぞれ1600ミリ、1.63平方メートル、48.8トンであるのに比べると、かなりの大型である。



画期的だった特急列車「あじあ」


昭和9年(1934)11月1日、画期的な特急列車が運転を開始した。あじあ号である。満鉄がその看板とすべく技術の粋を集め、世に送り出した列車だった。 運転されたのは昭和18年(1943)2月までの8年4カ月だけだが、80年近く経った今日でも、満鉄と言えばまずイメージされるのがこの列車であり、人々に与えた印象は強烈なものであった。 



専用の機関車、パシナ形は動輪直径が2000ミリで、欧州の花形機関車と肩を並べている。外観は当時流行の流線型カバーで覆われ、藍色(諸説あり)に塗装されていた。何しろ見た目がカッコよく、一般の列車との差が大きかったので、現代の新幹線など足元にも及ばない人気だったようだ。


 客車の方も、専用に設計された流線型である。一般に満鉄の客車は内地の国鉄よりサイズが大きく、車体の長さが20~24メートル、幅が3.1メートル(当時の国鉄客車は2.8メートル)ほどであった。 満鉄の1等寝台車などは欧州に倣ったのか、区分室(コンパートメント)式が多いが、あじあ号は昼行列車なので寝台車はなく、全て開放式の座席車である。1、2等車は回転機構のある2人掛け座席で、窓に向けて固定することもできた。

 ただし、リクライニング機構はまだなかった。3等車はゆったりしたボックス席である。最後尾7両目は展望車で、曲面ガラスが使われた展望サロンには、12人分のソファが置かれていた。 特筆すべきは、窓が固定された完全空調だったことである。世界でもまだ非常に珍しく、国鉄で冷房を装備していたのは超特急燕 の食堂車ぐらいという時代である。

居住性は群を抜いていた(ただし、結構故障もあったらしい)。 当時の写真を見るに、座席をリクライニング化するだけで、現代でも充分看板列車として通用しそうだ。最高速度は130キロ、大連~新京間の表定速度84キロ。現代のJR在来線の特急電車と同等である。 

さすがに130キロとなると、前方視界の狭い蒸気機関車では、地上の信号を見過ごす恐れが出てくる。ご承知の通り新幹線では自動列車制御システムにより、速度信号が運転室に表示されるが、あじあ号も自動制御のような高度な仕組みではないものの、機関車の運転台に信号が表示されるようになっていたそうだ。 

これだけスペックの高い列車を走らせるには、その安全運行を支えるための様々な技術が必要であり、満鉄はそれを実行していたのである。しかも、計画決定から運行開始まで、たった1年2カ月で全てをこなした。満鉄技術者の水準がいかに高かったかを示す事実だろう。

 昭和21年(1945)8月、満洲国崩壊と共に満鉄も消滅した。あじあ号も、二度と復活することはなかった。だが、当時の国鉄の一段上を行っていた満鉄の技術は、形を変えて現代の鉄道にもどこかで引き継がれている。




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【速報】 ウクライナ外相 「チェルノブイリ原発で電源喪失した。48時間は電力供給できるが、その後は冷却システムがストップする」

2022年03月10日 15時01分53秒 | 国際情勢のことなど
【特別重大報道】 ウクライナ外相 「チェルノブイリ原発で電源喪失した。48時間は電力供給できるが、その後は冷却システムがストップする」

チェルノブイリ原発で電源喪失” ウクライナ外相
2022年3月9日 21時43分

ロシア軍が占拠しているウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所について、ウクライナのクレバ外相は現地時間の9日午後2時ごろ、ツイッターでの投稿で電源が失われたことを明らかにしました。

このなかでクレバ外相は「ロシア軍に占拠されているチェルノブイリ原子力発電所への唯一の送電設備が損傷して、すべての電力供給が途絶えた。電力供給を復旧させるためただちにロシアが攻撃をやめるよう国際社会が求めることを呼びかける。予備のディーゼル発電機で48時間は電力が供給できるが、その後は使用済み核燃料の冷却システムがストップするだろう」としています。


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