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4/11/2021
東京都文京区の女性が行方不明となり、茨城県常陸太田市の山中で遺体が見つかった事件で、女性への逮捕監禁容疑で逮捕された会社員の男（３３）（神奈川県南足柄市）の乗用車のドライブレコーダーに、林道を走って遺体発見現場付近に向かう映像が残っていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、車で女性を運んだ可能性があるとみて調べている。
【写真】男が女性を監禁した疑いがある別荘
発表によると、１８日に遺体で見つかったのは文京区の職業不詳女性（２３）。
捜査関係者によると、女性は今月４日、ＳＮＳで会社員の男と連絡を取り合い、翌５日午前、自宅を出て電車で茨城県へ。水戸市のＪＲ水戸駅に着くと、午前１０時頃、ロータリーに迎えに来た男の車に乗り込む姿が付近の防犯カメラに映っていた。
男は車で北に約４０キロ離れた常陸太田市内の別荘に向かい、午前１１時～午後１時頃、別荘内で女性に手錠をかけ、監禁した疑いが持たれている。
遺体が発見された現場周辺を調べる捜査員ら（１８日午後４時１０分、茨城県常陸太田市で、読売ヘリから）＝菊政哲也撮影
警視庁は８日に女性の両親から行方不明届を受け、捜査を開始。女性の足取りなどから男を特定し、１４日に逮捕監禁容疑で逮捕した。
押収された男の車にドライブレコーダーがあり、警視庁が確認したところ、林道を走行して山中に向かう様子が記録されていた。１８日朝、別荘から北東に約１・５キロ離れたこの林道脇の崖下で、木に引っかかった状態で遺体が見つかった。刺し傷など目立った外傷はなく、警視庁は２０日に司法解剖して詳しい死因を調べる。
これまでの調べに、男は「手錠は互いの合意でつけた。不当な拘束ではない」と逮捕監禁容疑を否認している。別荘内から女性のスマートフォンも見つかっており、警視庁が解析を進めている。
女性は、東京メトロ後楽園駅（文京区）近くのマンションで家族と暮らしていた。数年前までは墨田区の住宅に住んでおり、近所の主婦（７７）は「かわいい娘さんで、幼い頃に自転車で楽しそうに遊んでいた姿が忘れられない」と話した。
