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“ハリボテ”? トランプ新大統領が就任演説 関税引き上げめぐる発言はわずか40秒「準備が終わらなかったのでは」 大統領令に次々と署名したが…“ハリボテ”の政策も

2025年01月22日 22時03分23秒 | 国際情勢のことなど



【専門家解説】トランプ新大統領が就任演説 関税引き上げめぐる発言はわずか40秒「準備が終わらなかったのでは」 大統領令に次々と署名したが…“ハリボテ”の政策も(ABCニュース) - Yahoo!ニュース 


【専門家解説】トランプ新大統領が就任演説 関税引き上げめぐる発言はわずか40秒「準備が終わらなかったのでは」 大統領令に次々と署名したが…“ハリボテ”の政策も
1/21(火) 21:18配信




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ABCニュース
ドナルド・トランプ新大統領(78)


 日本時間の21日未明、トランプ氏が第47代アメリカ大統領に就任し、演説で「アメリカ第一主義」を強調しました。今後トランプ新政権は日本、そして世界にどのような影響を与えるのでしょうか。


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 アメリカ現代政治が専門の上智大学・前嶋和弘教授の解説です。


――Q.トランプ氏の就任式での演説を聞いた印象は?
前嶋 和弘さん


前嶋さん:
 就任式は、通常アメリカ国民をまとめる演説ですが、基本的に自分の思想や保守派が喜ぶ話をしたという感じでしょう。トランプ大統領が呼んだ保守的な人たちはスタンディングオベーションで、民主党の人たちリベラル派の人たちは、むすっとしていました。バイデンさんが目の前にいるのに「バイデン政権から国民を開放するんだ」という発言もありました。


――Q.トランプ大統領は初日から少なくとも40もの大統領令に署名していますが、どこまで実現されるでしょうか?
前嶋さん:
そもそも大統領令とは何かというと、議会が作ったルールを解釈して政策に落とし込むものです。トランプ大統領は選挙で1.5ポイント差と接戦でした。一応議会は共和党が多数派ですけど、議会全体は動かせません。しかもトランプ大統領の掲げる政策の多くは昔の、例えば「移民を追い出す」といった政策は1700年代の法律を使って動くと。だから、結構ハリボテなんです。


こうした中でやれることといえば、「パリ協定からの離脱」は大統領に権限がある、「議会襲撃事件を受けた支持者らへの恩赦」も権限がありますが、「出生地主義の廃止」は難しい。おそらくできません。「WHOからの脱退」は、議会が加盟を決めたので、これをどうやっていくかですかね


大統領令ですべて変えられるかと言えば、全くそうではありません。できるものもあるけど、できないものがむしろ多い。要するに自分の思想を固めるための華々しい花火で、ここが日本のメディアの中で大きく捉えられすぎているかもしれませんね。


――Q.「トランプ大統領はイエスマンで周りを固めている」という話も耳にしますが、政権としてちゃんとまとまりを持てるのでしょうか?
前嶋さん:
8年前は「トランプ政権に絶対入らないぞ」という人がシンクタンクに多かったんですが、今はそんなことしてたら政権に入れないので、もうみんなトランプ派になっている。その議会が動かない、国民は分断しているところはありますが、共和党の中は“トランプ党”になってます。


■関税についてトランプ大統領は…
 アメリカの隣国である、カナダ・メキシコは貿易協定によって原則関税ゼロですが、トランプ大統領は「アメリカに不法移民や薬物が流れてきている」「そもそも中国からカナダやメキシコなどに薬物原料が渡っている」として問題視しています。
 すでに、トランプ大統領は中国に対して追加で関税をプラス10%、カナダ、メキシコに25%、日本などにも10~20%の関税をかけると表明しています。メキシコにはホンダ、日産、トヨタなど自動車大手の輸出拠点もあり、日本の自動車産業にも大きく影響してくる可能性があります。


――Q.きょう21日の30分の就任演説の中で、関税についての発言はわずか40秒でしたが、トランプ大統領の考えは?
前嶋さん:
関税は今回のトランプ政権の一番の目玉です。なぜ演説であまり触れなかったかというと、準備が終わらなかったのではないかと。最初は一律10~20%の関税だと言っていましたが、あまりにも効果が大きい。「カナダ、メキシコには25%の関税をかける」というのはまだ大統領としてしか出していないので脅している部分。どうすれば一番うまくいくか検討しきっていなかったのでは。


――Q.関税をかけて物価が上がってしまっても、アメリカ国民は豊かになる?
前嶋さん:
関税をかければ、農業や製造業を守ることができるという意味で豊かなのでしょうが、インフレになる可能性がある。一方で、インフレで金利が高くなると、ドルを買うので『ドル高』になってしまうわけです。でもトランプ大統領は圧倒的に『ドル安』志向です。だから『ドル安』でいくのか『ドル高』を容認するのか。これもやはり注目点です。


(『newsおかえり』2025年1月21日放送分より)










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