穂坂邦夫さん(前埼玉県志木市長) X 加藤ひとみさん(埼玉県立大学事務局長)
略歴
穂坂さん:埼玉県職員、足立町職員、志木市議会議員、埼玉県議会議員
埼玉県議会議長を務めた後、志木市長1期で引退
志木市長の間に、数々の行政改革を行い、「行革希望の星」と呼ばれた
加藤さん:埼玉県職員、埼玉県立大学事務局長
知事が「やらない」と言ったことに抗議して、復活させてしまった
らしい。これって、かなりの猛者。
後にも、先にも、こんな一般職は他にはいないらしい。
「行革の星」と呼ばれ、みんなに期待されていたのに、1期で引退してしまった穂坂さん。その真意はどこにあるのか。それよりも、私にとっては、「かなり若い人」というイメージがあったのですが、実は、「政界のドン」的人。でも、ただの威張っているだけのドンではなく、ハートにはかなり熱いものを持っている方のようです。熱いハート プラス 政界通 、これって、かなりあぶない!
この対談、印象に残った事柄をピックアップしました。
・加藤さんの質問、「穂坂さんが市長の間に、住民の意識は変わりましたか?」。穂坂さん、「少し変わった。でも、少し変われば良い!」。すごい、やっぱり現実をすごく認識していると感じました。「少し変われば良い」は名言。
・「市の職員による市役所」 対 「市民が作る第2の市役所」 が、丁々発止と議論して、物事を決めてゆけばおもしろい。本当に、おもしろそう。
・今、「市の予算」は「市役所」が作っています。これを、「市民が作る市の予算」、「市議会議員が作る市の予算」の3本立てで討論会をやってはどうか。との提案。日本人は「取られた税金」の使い道に無頓着。税金は自分のために使うのに、預けただけのお金。だから、自分で予算を立てて、しっかり管理しよう。議員には「予算の立案権」は無いが、ただ、人の作った予算に○×をつけるんじゃなく、独自に予算を組む練習をすれば、行政側としっかり議論できますよ。
・やっぱり、並みの人ではない。「表と裏」を知り尽くした上で、理想を追おうとしているところがすごい。だから、迫力満点です。1期で辞めたのは、もともと1期しかやるつもりが無かったとのこと。道筋をつければ、後は次の人がやればよい。それだけのスタッフ(市職員)がいる。すごい人です。私なんかが考える「青臭い」ことを、はるかに超越していました。