土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

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無双窓で***

2009年06月18日 08時27分13秒 | Weblog
普通、無双窓と言えば、真っ直ぐの板が二重に重なり、スライドさせると半分開く明かり取りの窓ですが、この無双窓は曲線で出来ています。曲線にする必要性は、一つもありません。場所は、箸蔵寺の鐘楼の二階、普段誰も目にする事も無い場所ですが、私には、大工の気持ちが、分かるような気がします。ちょっとした遊びですが、埃まみれの室内で、明りが、S字じょうに洩れて来た、これを見た時、思わず笑ってしまいました。職人がいたんだなーと。現代の建築には、職人が心意気を表す事は、排除され設計図のままに作る事が、重要視されています。木造の建築も例外ではありません。融通が利くのが、木造建築であったと思うのですが、コストカットが最大の問題でしょう。今の建築システムでは、働く大工にしわ寄せがきて、営業の方で利益を得ています。結局手を抜かざる得ません。一番の問題は、設計士が大工工事をしない事だと思います。管理も大切ですが、一緒に建てる経験を積む事も大切であると、近頃確信しています。単純に、見せかけ単価だけで仕事をしていると、将来ごみの山を作る事になります。