日曜日、香美市香北町の、アンパンマンミュージアムに初めて行きました。子供が小さい頃から近くにあるのに、一回も行ってなかったのは、どうせ子供相手の私設だと決めつけていた為です。行って来て思った事は、結構楽しい。建築を長くやっているため、知らず知らずに、これはこうしなければという観念が、出来ていたようです。中へ入ると、地形に沿ったように、ゆるやかに坂になったフロアー。室内なのに、外にいるような楽しさがあり、振り返ると香北の山並みがガラス越しに見えます。其のまま真っ直ぐ行くと、緩やかなベンチにもなる赤い階段に、自然と導かれます。設計者や、柳瀬さんの暖かい思いが、感じられる楽しい建築でした。子供達の明るい笑い声、泣き声があふれる楽しい場所でした。子供さん同様、大人も笑顔が一杯で、アンパンマンは偉大だと、改めて思った一日でした。柳瀬さんの原画は、赤と青の使い方が、とても素晴らしくいい感じで良かった。
写真は、今高知市内で建てている家の、屋根張りの写真。今回は軒の出が少ないので、母屋に、直接30ミリの本さねの板を張り、その上に垂木を流し、その間に断熱材を敷き、通気層を採り、その上に12ミリの合板を弐重に張って仕上げました。こうする事により、手間の削減と、通気を取る事により、結露が起こりにくくなる事をねらってやりました。軒の出が多い家では難しい工法ですが、厚い板を多用する事が出きるようになれば、木だけで作れると思います。手間は下から張るより減るので、木の材料代が倍以上いりますが、坪単価はそれ程は上らないと思っています。なるべく木だけ、自然素材だけで、家を建てたい方は、お問い合わせ下さい。その時は合板を使わず、18ミリの敷板で仕上げたいと思います。
少し前に、棟が上がった処の写真です。平屋ベースの二階建ての家ですが、周りに高いマンションや、大きな建築物が有り小さくみえますが、基礎の時と比べ立派に見えます。外回りは、金属サイディングで覆われますが、内部の梁と、母屋、棟木は見えるようになります。小さくても、棟が上がるとうれしいものです。この家は内部はアイビーログ工房の他の家と同じく、貼りものは使わず、自然素材だけで作る予定です。この現場は街中なので、騒音など、気をつけなければいけない事が多く、日曜、祭日は休みとなります。
松山市大街道にある、労研饅頭。商店街の中に、そこだけ時間が止まっているかのような、店があります。饅頭と、甘納豆を売っている店で、饅頭はは、中には何も入っていないシンプルな饅頭というより、昔、家で作っていたパンのほうが、近いと思います。私の親父が甘党で、ここの甘納豆を、良く買っていた思い出があり、松山に来ると、良くここに寄ります。ここの店の言われが面白く、正式には、労働科学研究所と言う、饅頭には似つかわしくない名前がついています。著名人のファンも多く、全てが新しく変わる商店街にあって、昔と変わらない店は、懐かしく、又行ってみたいと、皆も思うようです。アイビーログ工房も変わるべき処は変わっても、自然の素材、地元の素材にこだわる基本の所は、頑固に守っていきたいと思います。
市内の建て込みも、棟も上がり、屋根もルーフィングまで終了。此れでひとまず安心して作業できます。天気も良く、恵まれた建て込みでしたが、暑さも真夏並み、毎日汗まみれです。屋根板を張っていると、照り返しもひどく、屋根やさんは大変だ、とても毎日は出来ないと、皆が言っていました。私も同感ですが、毎日やっているからこそ出来るのだとも思います。写真は市内への通勤途中に撮った、ニラ畑の花。白い花が、畑一面に咲いていました。高知では、ニラの栽培畑が多く、ハウス栽培もかなりあり、一年中出荷されています。通勤途中の良心市では、100円で凄い量のニラが買えます。豊かな高知の風土は、人も大らか、良い所だと思いますが、所得は何時も、全国で最下位争い、教育水準も低いと言われています。でも、だからこそ、他の県にはない良い物があると、私は感じています。