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【おさらい衛星教室】「衛星はどこを飛んでいるか」
「軌道計算ソフトが示している場所を飛んでいるわけではない」が正解でありましょう。
■衛星軌道計算ソフトの表示ではLOSで、もう通信出来ないはずなのに、信号が聞こえてくることがあります。「この衛星はすごい、地平線の向こうから電波を送ってくる」と考えるのは大きな間違いでありました。はずかしながら私はふと「異常伝播があり得るのか」などと考えていました。■実はこの時、衛星はまだ見えているのです。軌道計算ソフトの表示が間違っていると言うべきでしょう(もとよりソフトの出来不出来の問題ではありませんので、ソフトの作者には日ごろから感謝と敬意の気持ちを持っております)■4月24日(火)22:04のVO-52がどうやらそうでありました。いつもなら聞こえるはずがない方位と仰角なのに明瞭に聞こえていました。JH1EKH/7局の指摘で気がつきました。■そんなわけで、NASAが発表する軌道要素をもとにソフトウェア上で表現される各衛星の軌道は絶対値でなく、空を見上げて衛星が目視できたとすれば、そこが衛星位置の絶対値ということになります。ただ、方位仰角とも10度以上ずれるようなことはないと思われます。指向性の強いアンテナで自動追尾していたとしても、10度は追随範囲と思いますので、受信強度が下がることもないでしょう。■そんなことから「完全追尾している」と錯覚している結果になっているということでありましょう。
20:48のVO-52 ■交信(SSB)JH1EKH/7 JI1SGK
21:08のAO-51 ■交信JA2NLT JA6PL DS1MFC ■受信JH4BTI UA0LE JA2FQS JH0PVF