●本日午前7時曇り18.0℃ お昼頃晴れ間が出て来ました。
【Linear衛星のデータ取り】◆私がLinear衛星の中心周波数でCQを出すことが多いのは、データ取りのためです。そのデータとは、完全ループを取るためのアップ周波数補正値です。それぞれのリニア衛星は、ループ補正がほぼ一定の衛星もあれば、パスの都度違う衛星もあります。また、中継器の安定度の問題でパス中動くこともしばしばあります。それらが、どれくらいの量なのかデータを収集している訳です。
CALSAT32で「衛星名」「受信固定」を選び、リグのCAT操作をするとSATINFO.txtに記述された周波数が反映されます。AO-7以外は逆ヘテロダインですから、リバースドップラーを選んで受信に入ります。受信固定ですので、送信周波数にドップラーを掛け、中心周波数で聞きます。
自分のダウンが明瞭に聞こえるように送信周波数を微調整します。微調整した後の周波数とSATINFO.txtに書いてあったアップ周波数との差が完全ループを取るための補正値です。微調整した後の周波数を見るには、中心周波数でリバースドップラーを解除して見るのです。受信が中心周波数でないと暗算がしにくく、瞬時に判断が出来ません。
このループ取りはFM衛星では、関係ありません。また、CW運用では殆ど送信固定のようですので、送信周波数を固定しておいて、ドップラーを含んだ自分の信号が聞こえるところへ受信ダイヤルを動かし、ループ取りしないでやっているのだと思います。もちろんCWでの「受信固定」運用もあり得ます。
中心周波数に居座っているつもりはありません。混信になると見れば、いつでもバンド内の空いているところに自由に動いています。むしろCWで自分の信号を探すため、バンド内を行ったり来たりして送信周波数を動かしていることの方が、混信を与えている場合があると思います。
【AO-7】今日は、Mode-Bだと思いますが、まだ「使えた」のレポートは上がっていません。
【AO-91】09:15 U/V ■交信(FM:Tone 67.0Hz)JA4GVA JA2NLT JK4DHT JE0KBP JA6EGM ■受信 JA7TTU
◆ ↑ 2局同時に呼ばれてJK4DHTさんに応答を返したつもりが、違う局の声で「了解」が返って来てしまいました。JA5OVFさんだったような気がするのですが、残念ながら未確認です。
【SO-50】09:20 V/U ■交信(FM:Tone 67.0Hz)JA6EGM JK3IKC ■受信 JK1XLD JA2NLT
◆ ↑ JK1XLD 館山市の小山さんは、良く聞こえていたので呼びましたが、応答確認出来ませんでした。
【TO-108】「CAS-6」09:46 U/V Linear ■交信(SSB)JA3IKC ★910Hz(SSB)
【RS-44】10:26 V/U Linear ■交信(SSB)JK1XLD JE0KBP JK4DHT
【TO-108】「CAS-6」11:21 U/V Linear ◆AOS直後から11時28分30秒くらいまで連続ONでした。
◆ ↑ JK4DHT中原さんが、中心周波数より500Hz上で聞こえていたので呼びましたが、応答確認出来ませんでした。
【2点間ドップラー差異】
この問題もFM衛星では関係ありません。リニア衛星でSSB運用の時、周波数が合っていないとモゴモゴ言って聞き取れない問題と関係しています。
例として、TO-108「CAS-6」衛星の場合です。私が「受信固定」ダイヤル直読の中心周波数145.925MHz USB で聞いている時、直線で711km離れた山口県周南市のJK4DHT中原さんは、リグ直読の145.925MHz USBで聞こえるのかどうかの問題です。
私は、中心周波数145.925MHzピタリで聞くため、ループ補正をした後のアップ周波数にドップラーを掛けて聞いている訳です。私の埼玉県飯能市と山口県周南市では、711kmも離れて追っているのですから、ドップラー量が違うはずです。ドップラー量が違うのに周南市で普通にドップラーを掛けたとしたら、145.925では降りてこない理屈です。
2局間の距離が近い場合は「2点間ドップラー差異」は関係ありません。
JA3IKC奈良の東口さんとTO-108「CAS-6」で、2点間ドップラー差異があるかどうか、何回かのパスで実験してもらいました。私が145.925MHz受信固定で聞こえるように上げている時、東口さんもダイヤル直読で145.925MHzで聞こえているとのことです。そして同じ受信固定で普通に交信出来ています。東口さんまでの距離は直線で350kmです。今、気づいたのですが、中原さんまでは、その倍以上あるのですね。この差が影響しているのかどうか、さらに調べないと分かりません。