●本日午前7時快晴-3.5℃ 節分 鬼やらい 豆まき
◆日中寒さが少しゆるみ、おだやかな日でした。
【「★710Hz」の訳】FO-29やVO-52などのアナログ衛星の交信記録の後に「★710Hz」などと表記していますが、これはアナログ衛星で完全ループを採るためにそのパスで補正した周波数です。私の送受信環境(FT-847)の場合であり、リグによって違うと思われますので、あくまで目安です。でもずれの度合いは合っているはずです◆問い合わせもありましたので【以下解説】まず、CALSAT32などの衛星追尾ソフトでリグの周波数を自動でコントロールしている場合を前提にします。どんな衛星でもUpLinkとdownLinkの周波数が決まっているわけですがFM衛星の場合では、1チャンネルで帯域の広いFM(場合によっては狭帯域)ですので多少の周波数のずれがあっても了解度が落ちることはありません。しかしアナログのSSBの場合では、500Hzも周波数がずれると「モゴモゴ」言って何を言っているかわからなくなります。初期設定(Default)周波数のままで自分のDown信号が明瞭に聞こえてくればそれで良いのですが、まずそのようなことはありません。Up周波数を微調整して自分のDown信号が明瞭に聞こえるようにします。それが「完全ループを採る」という操作です◆一度完全ループを採れば後は受信周波数を動かして、聞こえて来る相手の周波数に受信周波数を合わせて行けば、明瞭な交信が出来ます。これは「受信固定」という操作になります。CALSAT32には「衛星固定」「受信固定」「送信固定」があります。FM衛星の場合は「送信固定」でやります。送信する周波数を一定にして受信する周波数にドップラーを掛けます。皆さん通常そのようにしていると思います。もちろんアナログ衛星のSSBでも「送信固定」で良いのですが、この完全ループを採る操作の場合は「受信固定」にしてやるとやり易いのです。VO-52の場合で言えば、受信を145.900の中心周波数にしておいて、そこに自分のDown信号が明瞭に聞こえて来るように送信周波数(435.250)を微調整します。この場合リバースドップラーを掛けておいて操作します。リバースドップラーを解除してみると送信周波数が初期設定値と違っていると思います。それが微調整した周波数です。これはパス毎に違うので私の場合備忘録としても「★710Hz」というように記録している次第です。なぜ違うかと言えば中継器の「QRH」だと思います。厳しい宇宙空間を飛んでいる衛星です。経年変化もあるし、そんなに送受信機を安定に保てるものではないと思っています。ちなみにHO-68のリニアートランスポンダーは最初のうちはとても安定してました。今も比較的安定していると見ています。最近ONになりませんが…。CALSAT32のどのキーで操作すれば良いのかなどまだ説明の余地はありますが、とりあえずの解説とします。