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【おさらい衛星教室】リニアトランスポンダーを積んだ衛星を使ってSSBで交信する場合を考えます。通常、自分のダウン信号が明瞭に聞こえるよう、アップ周波数を調整します。これを「ループを採る」と言っています。Rigの周波数自動コントロールの場合も手動の場合も原理は同じです◆私は「受信固定」で自分のダウンがずっと同じ周波数で聞こえるようにして、QRVしています◆私を呼ぶ局は、私の信号をワッチしたなら、その周波数で自分のダウン信号が聞こえるように送信周波数を調整して呼べば良い訳です◆しかしここで、いつも一番困っているのは、ずれて呼んできた場合です。私がずれた周波数に合わせるために動いてしまうと、相手は私の信号を見失うことになります。動くに動けないのです。現状では500Hz以内のずれなら我慢して聞き取ることにしています。それ以外の時はもう一度呼んでくれるのを待ちます◆周波数のずれは最大仰角(MEL)付近で顕著ですから、この時ずれて呼ばれるのがいちばんきついのです。また呼ぶ方も周波数を大きく動かす必要があることになるのがMEL付近ということです◆聞こえてくる周波数が動かない「受信固定」が合理的な運用方法と思っていますが、送信周波数を固定のままで、聞こえて来るところへダイヤルを回すという「送信固定」もCWを中心に根強い人気があり、どちらとも決まっていない現状です◆スプリットを使う方法もあり、その辺の通信方法に長けていたJH0PVFさんがお亡くなりになってから1年、あらためてご冥福をお祈りいたします。岡田さんは「送信固定論者」でした。
12:00のFO-29 ■交信(SSB)JA0CAW ★2,510Hz