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【音とHi-Fi】フルオーケストラ(交響曲)を聞いて様々な楽器の音を聞き分け、楽しむ。それはまさに「音楽」です。では、フルオーケストラを録音し再生したとして、どれだけ忠実に元の音を再現出来るでしょうか。それは「Hi-Fi」と言われ、音響の永遠のテーマと言えます◆単純に考えてまず音の入り口「マイクロフォン」そして出口「スピーカー」の性能が問われます◆動物の中で音を聞き分ける能力を一番に持っているのはどんな動物でしょう。人間でしょうか、犬でしょうか。犬は救急車の音を聞いて「狼の遠吠え」のようなうなり声を発します。まるで自分が襲われるかもしれないと感じているかのようです。救急車の音の周波数成分を聞き分けているのでしょう。蓄音機の前で主人の声を聞いている犬の商標「Victor」はなつかしい。人間は全て他人の声を聞き分けられます。音楽家は天才的に音を聞き分ける能力を持った人と言えるでしょう◆さて、録音と再生ですが、磁気録音の時代は「ツートラサンパチ」が最高と言われていました。オープンリール磁気テープをステレオの左右1トラックずつの2トラックにして、それを1秒間に38㎝のスピードで録音し再生する「ツートラサンパチ」しかしこれとてソースの一部に過ぎず、録音再生がHi-Fiであっても、ちゃちなマイクやスピーカーを使ったら、再生忠実度は落ちてしまうでしょう。繰り返しですが、一つひとつのソースの性能の問題がある訳です◆富田勲や喜太郎のようにシンセサイザーにより電子的に音を作り出す方法もあれば、ゴスペルのように人間の声そのものを楽器として音を表現する方法もあります。音の問題は永遠です◆現代では音の記録を電子ファイルに記録します。そしてその加工は自由自在。ロボットの声を始めてとして作り出すことも出来、圧縮などの技術もあります。「.wav」や「.mp3」ファイルを使うにつけ、音のことを改めて考えてみたいと思いました。