ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

迷いそうなバーデンバーデン

2006-07-13 23:56:43 | ヨーロッパ旅行記
バスはゆくゆくバーデンバーデン
黒い森の中心の町
湯治場として有名
バスを降りる
帰りのバスの待ち合わせ場所はここと違うと運転手さん
よくわからず、あらためて説明してもらう
それでもよくわからなかったが諦めてあちこちあるく
のんびりした黒い森の中
湯治場らしいカジノや建物
中にも入らず外から見る
はーこんなものかっていう感じ
財布の中のマルクのコイン
それを使って記念の絵葉書
そのままの街の情景

帰りの時間が近づいてくる
バスのみんながてくてく歩く
川沿いの道をてくてく歩く
ほんとの集合場所はここなんだと、彼らについていく
無事バスに集合
みんなでバーデンバーデンを離れ、黒い森の中をバスは行く
やっぱりここも木組みの家
ドイツ領だけどやっぱりアルザスのテイスト
ヨーロッパ橋でない
小さな橋でラインを渡り
再び戻るフランス領
ストラスブールはまだまだ明るい
無事到着するアルザスの中心地



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黒い森の曲がりくねった道(ドイツ・Sasbachwalden)

2006-07-09 00:29:28 | ヨーロッパ旅行記
ライン河のほとりから
いよいよ入る黒い森
妙に新鮮なドイツ語の標識
自分にとっては見慣れないアルファベットでも
運転手にとっては馴染みの道

バスは坂を登っていく
みんなを迎えてくれるのは
木組みの家にきれいに飾った花、そして花
ここサスバッハヴァルデンは
「花の村」として欧州で賞ももらい
小さい村の名をさりげなく輝かす

バスは山の中腹に泊まる
ふと見上げると、斜面には緑のぶどう畑
夢中になってそのあいだを歩いていく
振り返るとのんびり広がるドイツの青空

アルザスのぶどう畑を歩いた時の、作家須賀敦子の名文
「手入れのゆきとどいたぶどう畑を、ただ美しいと思うだけで通りすぎたあの道を、もういちど歩いたら、あのときには見えなかった大切なものが見つけられるかもしれない。」

整然とした、美しいぶどう畑に過ぎないけれども
その中にひそんでいるかもしれない真実
欧州の真ん中あたりの大地に続く
曲がりくねった道のむこうにある何かから
見つけたい、本当に大切なもの

(「須賀敦子全集第8巻、ノート・未定稿 アルザスの曲がりくねった道」 及び「須賀敦子のフランス」より引用)
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ライン河の小さな街(ドイツ・ケール)

2006-07-07 01:36:41 | ヨーロッパ旅行記
バスはヨーロッパ橋を渡りきり
いよいよドイツに入る
すぐさまかすめる、国境の街ケール
なんのことなく通り過ぎる

自転車で訪れたこの小さい街
最初の仕事はマルクの入手
現金引出機の前
カードを取りだし、周りをうかがい、ピポピポ押した暗証番号
通貨統合まで、まだあと半年だった日

歩行者天国のメインストリートを抜けると
やっぱりあった小さな広場
そしてやっぱり小さな教会
やっぱり色は、むりやり名づけたアルザス色
ラインを越えても影響は及ぶのか
それとも単なる偶然か

教会の向かいにあったモニュメント
夏の木漏れ日がふりそそぐなか
たおやかな裸体をもたれかけ
静かにひっそり涼んでる
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ライン河から黒い森へ(ヨーロッパ橋)

2006-07-04 00:20:46 | ヨーロッパ旅行記
夏の暑い日、対外試合に行く高校生
場所は隣町の高校、適当な交通機関はなく、自転車で行く
渡るのは一級河川、結構幅の広い河
その高校と対戦するのは初めてで、どんな選手がいるのやら・・・

もしその橋がフランスとドイツの間でなければ
また、もし過去の深く、複雑な歴史を知らなければ
その程度の気持ちに過ぎなかったかもしれない
それがライン河に架かる「ヨーロッパ橋」を
初めて、それも自転車で渡った時の感じ

国境の橋というのに
検問所もなく、車もビュンビュン走っている
国の境とはなんだろう、と思わず考えてしまう
四方を海に囲まれた国から来た者が感じる違和感

前回のバスツアーに味をしめ
今度はストラスブールから
ドイツはいわゆる「黒い森」へのツアーに参加
ふたたび通過するこのヨーロッパ橋

過去の歴史なんぞ知らぬように
あっけらかんと晴れている仏独国境
車では更にさりげなく、なんてことなく通過する
橋の歩道に並んでいる
偉人の言葉も読まぬまま
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フランスの限りない大地(ツールドフランス開幕)

2006-07-01 22:40:04 | フランス物語
フランスの夏の象徴
ツールドフランスいよいよ開幕
出発地は我がストラスブール
7月の初夏の青空のもと
街中の、平坦コースを疾走する

上空に浮かぶヘリコプターから
映し出されるストラスブールの旧市街
やっぱり今日も元気な大聖堂
いにしえの街並みを従え
お祭り騒ぎを見つめている

カメラは転じ近代的な欧州議会
イル川の水面は夏の光を反射させ
欧州連合の栄光を輝きだしている

フランス一周の過酷なレース
勢い余ってベネルクスにも走り込む
フランスの穏やかな大地だけでなく
山あり谷あり過酷なコース

それにもかかわらず
勇士たちはなぜ走るのか
自分とチームの勝利と名誉のためなのか
愛する家族を守るためなのか
それとも
ゴールで優しく待っている
パリという女神の懐に抱かれたいためか
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