ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

坂本龍一 著「SELDOM-ILLEGAL 時には、違法」

2023-04-22 08:01:48 | MUSIC

 

SELDOM-ILLEGAL 時には、違法
坂本龍一 著
角川書店 発行
1989年11月30日 3版発行

坂本龍一さんの、80年代末の出来事や関心、そしてそれまでの半生記が述べられた本です。
語り書きの体裁で親しみやすく、内容的にも楽しく、興味深く読むことが出来ました。

WHAT'S MICHAEL?
マイケル・ダグラスに映画出演を誘われる話
なんと、あのブラック・レインの刑事役
実際は高倉健さんが演じたが、坂本さんだったらどんなのか、ちょっと不安だが、見てみたかった気もする。

KAMAKURA
アメリカの移住計画から、香港、中国の話

MONOSHIGOTO
神経科の医者、松波克文さんとの対談
記憶喪失の問題と、親しい人を急に喪ったりしたときの心の変化。「喪の仕事」

A SEEDER
英語を改めて習い始める坂本さん

FLOWER LIGHTS
沖縄体験など

8-BIT
プエルトリコの話
友人Sのために松山に行った話
Sとは、塩崎元議員のこと。議員になる直前、二人でトークショーを行う。
学生の時、一緒に学生運動やっていても、どうせ塩崎さんは跡を継いで、自民党の議員になるんだろうと思っていた。それなら応援してやるからと約束していた。
律儀に約束を果たす坂本さん。
奥さんとは絶対に議員にならないといって結婚したのに、それに反して議員になってしまった塩崎さん。けなげに後押しする奥さんに同情する坂本さん。

GNYOTAI NO SHINPI
中学・高校時代の、スポーツや学生運動の話

JIYU GEKIJO
大学院の時のアルバイトやミュージシャンになるきっかけ。
そして自由劇場系の音楽を担当する話

NOT GOOD, BUT GREAT
YMOの時のエピソードや戦メリの音楽を担当した時のこと

CITIES IN THE PUZZLE
ロンドンからパリ、あるいはローマに続けて行くとすると、やはりどんどん田舎から都会に行くという感じ
ヨーロッパの街の原型は、やはりローマだと思う。

NEW YORK, NEW YORK
ニューヨークでのレコーディングの情景

AS BEAUTIFUL, AS POSSIBLE
ニューヨークでの音楽だけの生活で唯一感情移入できたのは「CHINA CRISIS」天安門事件
久しぶりに血が騒いだのは紛れもない事実だった。元活動家の血かもしれない(笑)

 

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坂本龍一「千のナイフ」を「線の無い譜」と勘違いした思い出

2023-04-19 20:04:22 | MUSIC

 

坂本龍一さん、自分はモロYMO世代で、よく聴いてきました。
YMO特集のラジオ番組で聴いた、坂本さんソロ時代の「千のナイフ」thousand knives。
イントロはホワホワした感じで始まります。
今、調べてみると、毛沢東の詩をヴォコーダーという機材で加工した音とのこと。
しかし当時、そんな事情はわからなかったです。
普通の音楽を離れた斬新な曲。
終わった後、聞きとれた題名は「せんのないふ」?
よくわからなくて、結局カセットテープのメモには「線の無い譜」と書いていました。
明らかに間違いだけど、感覚的にはなんとなく合っているような気がします。
ちなみに千のナイフという言葉はベルギーの詩人、アンリ・ミショーがメスカリン(幻覚剤の一種)体験を記述した書物の冒頭の一節よりとられたそうです。
でも、なせこの曲に「千のナイフ」という題名をつけたかは、ざっと調べた限り不明です。
曲との関連性がわかりません。
とすると、やっぱり、楽譜ではあらわせない、音楽を超えた音楽というわけで「線の無い譜」が正しいですか(笑)

 

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フランス語講座最後の曲(Patrick Bruel)

2006-04-01 23:39:36 | MUSIC
先日、愛聴しているラジオフランス語講座が最終回を迎えた。
最後の曲は、自分が以前ストラスブールで初級フランス語の短期語学研修を受けた時、最後の授業で勉強したものだった。Patrick BRUELという、フランスの有名な歌手の、Place des grands hommesという曲である。講師の若い女性の先生が、聞き取りの練習ということで使った曲だった。
詩は学友たちと10年後Place des grands hommesで会いましょう、というものである。Place des grands hommesというのは、パリの学生街にある、パンテオン前の広場の別称だと習ったような気がする。
手元のパリの地図では、この場所の名前は載っていない。
ただ、歌詞の中の通りの名前が、ちょうどパンテオン前の通りだった事と、そばにgrands hommesというホテルがあったことから、たぶん間違えていないと思う。(それでも違っていればすみません)
講師の杉山先生にとってもこの曲にいい思い出があり、ご自身の講座の最後で使われたのかと思うと嬉しくなってしまう。

ちなみにこのパトリック・ブリュエルという歌手は、日本ではあまり知られていないが、フランスでは超有名な歌手である。
毎年恒例の、エッフェル塔前のコンサートにも出演していたように思う。
自分がパリにいたときは、最初の年が世界のオザワのクラッシクコンサートで、次の年がジョニー・アリデイという、これまたフランスの大物歌手によるコンサートを行っていた。
自分の手元にある、パトリック・ブリュエルのCDは、CDG空港で買った二枚組のライブ盤である。
今回放送で流れた事で、改めてスタジオ盤を聞きたくなったが、関西地方で手に入るところはあるのだろうか。

(この詩をはじめとする、パトリック・ブリュエルの歌詞はhttp://users.skynet.be/sky35350/pbparo89.html#FPlace のHPに載っています。英語など、フランス語以外の言語による訳もありました)
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ライヴ・エイドのDVD

2005-09-18 22:50:26 | MUSIC
ライヴ・エイドのDVDを見た。
このところ、深夜のテレビを見ていると、このDVDの通信販売をさかんにしていた。懐かしい画像が一杯だったので、タワーレコードに行って、買いに行ったのだ。
このライヴ・エイドは、アフリカの飢餓に対する募金のため、1985年7月13日、イギリスとアメリカで行われたものだ。20年以上前である。
自分も、このときテレビで一部は見れたのだが、80年代ブリティッシュロック好きには、改めてじっくりDVDで鑑賞できるのはありがたいことだ。
主な感想をあげると、
まずこのライヴの主宰者、ボブ・ゲルドフ率いるブームタウンラッツの「I don't like mondays」に涙する。
もともとセンティメンタルな曲なのだが、それを彼に熱唱されると、感激してしまう。
ただ、このボブ・ゲルドフ、今見ると、大泉洋に見えてしょうがない。
「水曜どうでしょう」のファンとしては、笑ってしまう。泣き笑いの状態である。
あと、女性歌手、シャーデーのセクシーさに魅了される。白い衣装がなんともよい。
DISC1の最後はU2である。ボノが詰襟の学生服のような衣装で、舞台の上下動き回っている。やはり別格である。ステージの下まで行き、ファンの女の子を呼び寄せ、抱きしめたりしていたが、ファンの安全を守るスタッフからするとひやひやものだろうと、余計な心配をしてしまった。
クイーンも、U2と同じくやはり別格である。客ののりがすごい。フレディのステージは圧巻である。くねくねと怪しい動きをし、カメラマンのおっさんにまで迫っていたのには笑ってしまった。
あと、マドンナのかわいさが光っている。この時期のマドンナが一番好きである。この後の日本でのライブでは下着姿だったが、見せ過ぎで、食傷してしまった。
シンプル・マインズも個人的には嬉しかったが、ステージがアメリカだったこともあり、客のノリが一部だったのは残念だ。
以上、ぱっと思い当たるところを書いてみたが、これを見て、ロック好きだった昔の血が騒ぐ。今度はU2のライヴDVDでも買ってみようか。
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