ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

通りのむこうのサン・マルタン聖堂(コルマール)

2006-07-27 22:07:52 | フランス物語
古の通りのあいだから
しっかりとサン・マルタン聖堂を支えている後陣
その向こうには小さな鐘楼が見える

他のフランスのゴシックの大聖堂のように
圧倒的な存在感はないけれども
こじんまりとした古都の眺めにマッチした
独特な聖堂の姿

正面に回り
見上げるファサードと搭
コルマールの街を長年見続けた
年輪が壁の色に現れる

頭の家、ドミニコ会教会など
中学生の社会見学のように
きっちりと街を回り
駅に戻る
ストラスブール行きの電車に乗り
カラの客車を見つけ占領する
窓の外を見ながら
夏の午後のアルザスで感じる
ひとときの解放感
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プティット・ヴェニスのタルト・フランペ(コルマール)

2006-07-23 00:42:08 | フランス物語
アルザス地方特有の家が並ぶ
プティット・ヴェニス
小さな河沿いに
きれいな花で飾られた
いにしえの木枠造りの家々

激動のアルザスにもかかわらず
ここコルマールはあまり戦災に遭わず
古い街を残している
それがなによりも大切なこと

近くのカフェに入り
アルザス地方のピザ
タルト・フランペを食べる
素朴な街並みに素朴な味
でもそれがなによりの贅沢な時間
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コルマールのキリスト(ウンターリンデン美術館)

2006-07-19 22:19:04 | フランス物語
いよいよ入る旧市街
まず訪れるは、
修道院の建物の中にある
ウンターリンデン美術館

イーゼンハイム祭壇画
「ひとびとの全ての罪を背負って」
という表現がぴったりの
キリストの疲れきったさま

祭壇画の裏に回る
そこにははなやかに甦ったキリストの姿
磔刑と復活
キリストの象徴的な姿

修道院らしい回廊の跡
呑気な落ちこぼれ修道士のように
のんびり巡る
ふと見つけた新たなキリスト
ポットか何かに描かれていた
かわいらしい、素朴なキリスト
磔刑のつらい場面のはずなのに
なぜか口もとには謎の微笑
名前も知らぬ画家による
これも一つの
愛と信仰の新たな表現
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コルマールの夏 飛散する噴水

2006-07-16 23:49:27 | フランス物語
ストラスブール駅を出て
郊外列車はどんどん進む
途中止まった
名前もわからぬ小さな駅
広々とした大地の向こうに
緩やかな山地が広がる
それに向かって行くかのように
自転車ごと列車を降りていく人たち
夏の日の楽しいサイクリング
のんびりとしたツールドフランス

40分くらいで
コルマールの駅に着く
がらんとした駅前のロータリー
旧市街は少し離れている
駅前のホテルをかすめて
オーラン県の県庁もかすめて
広々とした公園に着く
もともと練兵場の跡でもあり
総督や将軍の像があり
いろんな旗が立っている
そして夏のほてりを冷ますかのように
水が勢いよく噴き出している
旧市街まであともう少し


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アルザス 下から上へ(コルマールへ)

2006-07-15 22:15:05 | フランス物語
アルザスというレジオン(州・地域圏)にある二つの県
オーラン県とバーラン県
オーはHaut、バーはBas
いわゆる「高・低」「上・下」という関係
でも地図では
北の方がバーラン県、南がオーラン県
見かけだけでは少しヘン
でもちょちょいと考えてみると
ランというのはRhinとなり
いわゆる我らのライン河の
上流地帯と下流地帯という名前
のんびりとした大河の流れから来る
県の名前の成り立ち方

欧州の夏の朝
謎のたびびと
バーラン県のストラスブールから
オーラン県のコルマールへと旅立つ
駅のプラットフォームには
ロレーヌ地方への電車があり
こちらへも旅立ちたいと思うけど
とりあえずアルザスへ操を立てて
素直にコルマール行きの電車に乗り行く

電車は一路南へ
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