ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

パルテノン神殿を巡る

2005-11-28 22:53:42 | ヨーロッパ旅行記
パルテノン神殿に向かう。
参道を進み、前門をとおり、中に入る。
目の前に巨大なパルテノン神殿が広がる。圧倒的な迫力で迫ってくる。
この時は、ちょうど逆光になっていたので、写真を撮るのはひとまずあきらめた。
神殿の周りを時計回りとは逆に進んでいく。
神殿の内部は、入れない。足場を組み、修復作業の真っ最中なのだ。
長い歴史の中、ひどく破損していた時代もあった。それをここまでよみがえらせた熱意に感動する。
神殿を眺めながら、一方で周囲の景色を愛でる。
入り口の手前で見た、フィロパポスの丘の方向を眺める。
少し視点が高くなり、丘の向こうにある海まで、かすんでいるものの、見える。

アクロポリスの南東の角にある博物館に入る。
ここでは、パルテノン神殿の北側にある小さな神殿、エレクティオンの柱廊として使われていた少女像がある。この中で大切に保存してる。
今外にある少女像は模造である。ふきっさらしにしておくと、雨風だけでなく、大気汚染のためどんどん腐食がすすんでしまうらしい。
つくづく遺跡の保存の難しさを感じる。
さまざまなレリーフなどの遺跡を鑑賞した後、再びパルテノン神殿の前に出る。
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古代の砦を巡る(アクロポリス周辺)

2005-11-26 10:27:52 | ヨーロッパ旅行記
翌朝、早くに目を覚まし、窓からアクロポリスを見つめる。
普通の家も建てられている、こんもりした丘の上に、巨大な岩盤がへばりついている。
そして人工的に作られた壁の中に、神殿の上部が見える。
ホテルのさらに上の階なら、神殿がもっとよく見えるはずだ。

ちょうどこちら側の角に、ギリシャの旗がはためいている。アイルランドやエストニアでも思ったことだが、独立に苦労した国の国旗には特別な感慨がある。アクロポリス自体、敵に攻められた時の最後の砦という意味合いが一番強いわけで、旗がはためくさまがよく似合う。

ホテルを出て早速そのアクロポリスに向かう。
昨日行った道を登っていく。
右手に古代アゴラが見える。緑の中にヘファイトス(テセイオン)神殿は柱がちゃんと残っていて、かえって遺跡らしくないかもしれない。
アクロポリスの入り口近くからイロド・アティコス音楽堂を見おろす。
ここもフランスのリヨンやオランジュのそれと同様、今でも使用されており、客席などもきれいである。
舞台背景の巨大な壁が、いい具合に朽ちており、いい味を出していた。

南西の方向に見えるフィロパポスの丘は、アテネには珍しく、山頂まで緑に覆われている。頂上にポツンとあるのは、命名の由来になった、2世紀ローマの執政官、フィロパポスの墓碑だということだ。

周囲を見渡した後、いよいよアクロポリスに入る。


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ギリシャ民族舞踏の夜

2005-11-21 23:29:59 | ヨーロッパ旅行記
岩場を降りて、アクロポリスの入り口に行く。
もう閉まっているのはわかっていたが、明日の入場時間を確認したかったのだ。
入り口の標示を見ておき、明日の参考にする。

夕食を食べれるところを探す。
ギリシャに着いたばかりで、慣れていないため、「ファミリーレストラン感覚」とガイドブックにあった店に入る。
書いている通りだったが、やはりその分つまらなかった。少し後悔して店を出る。
外は既に暗くなっていた。
ふと近くの広場を見ると、大きいツリー型の照明があり、周りに人が集まっている。
近づいてみると、舞台があり、そこでギリシャ舞踏のショーをやっていたのだ。
結構人がいたので、とりあえず舞台の側面に陣取って見まもる。
割と若い、民族衣装を着た男女が、手をつなぎ踊っている。
やはり若い子はピチピチして良い。(おっさんくさい表現だ)
一番端っこの踊り手が握っている手を支えに危うくバランスをとっている。
そしてここぞ、という時に手を離し、スケートの回転ジャンプのように跳ぶ。なかなかきびきびしてかっこいい。
バックはマンドリンのような楽器を持ってジャカジャカ伴奏している。
このあといろいろなグループが出演した。ギリシャ各地から来ているのだろうか。服装や踊りの内容がバラエティに富んでいて楽しい。
自分は途中で正面に移動し、背を伸び上げて見る。
中には老若男女集まり、みんな前を向いて起立し、代わりばんこに何か力強く言っているようなグループもあった。
子供も真面目な顔をしてなにやら大きな声を出しているが、少しいやな気分になった。子供なんだからもっとのびのびさせてあげればいいのに、と思ってしまった。
それでも全体的には、ギリシャの踊りと音楽をいっぱい楽しませてもらい、おもいっきり得をした気分だった。
アテネの夜空の下、夢見ごこちで、ホテルに戻る。
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夕陽に照らされるアテネ

2005-11-19 22:45:54 | ヨーロッパ旅行記
空港からのバスはアテネ中心部、国立庭園前に着く。
バスを降りて、予約していたホテルを探す。
プラカ地区にある「Aphroditi Hotel」だ。路地をうろちょろし見つけ、チェックインする。
カードで3泊分を払う。最初機械が上手く作動せず、支払いが出来るか心配になったが、3度目ぐらいで、無事手続きできた。
鍵をもらって部屋に行く。
テレビも無い部屋だったが、嬉しいことが一つあった。
窓からアクロポリスが見えるのである。ありがたいことだ。
部屋によっては、見えないところもあるようだ。いい部屋が無事取れて感謝する。

早速ホテルを出て、アクロポリス方面に向かう。
といっても、既に夕方なので、その内部に入るのは無理なようだ。
ローマン・アゴラの遺跡のそばを通り登っていく。
アクロポリスの進路の途中に、展望にちょうどいい岩場がある。
そこからアクロポリスの入り口を見つめる。今日は天気がいい。正面を夕陽が照らし出しており、背景の青白い空の中には、ぽつんと点の様な白い月があった。

岩場を注意して登り、アテネ市街に目を転ずる。視界が広がる。
ほとんど雲がない夕焼け空がある。そして白っぽい建物群を夕陽が照らす。
草木の少ない山々が見える。そのうち三角形の特徴的な丘はリカヴィトスの丘だ。
美しい夕焼けを記憶にとどめ岩場を降りる。
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ヨーロッパ文明発祥の地へ(ギリシャ・アテネ)

2005-11-18 23:11:13 | ヨーロッパ旅行記
年末の休みを利用して、旅行の計画を立てる。
といっても、ヨーロッパは寒い時期である。必然的に目はヨーロッパ地図の南側にむかう。
そうなれば行くのはやはりギリシャでしょう、ということになった。
ヨーロッパ文明発祥の地である。ヨーロッパとの名前も、ギリシャ神話で、かのゼウスにさらわれた美女「エウロペ」にちなんでつけられたくらいだ。
また治安については、レストランでの詐欺や睡眠薬強盗などの事例が報告されていたが、他のヨーロッパ諸国に比べると悪くなさそうだ。

パリのシャルルドゴール空港からアテネに向かう。
この時は、すでに新国際空港、エレフテリオス・ヴェロニゼロス空港が出来ていた。しかし、手持ちの「地球の歩き方」では、十分な情報が無かった。まあ、いけばわかるさという気持ちだった。

空港に着く。
パリとは2時間の時差がある。
やはりここも協定のおかげで入国の手続きなど無く、すっと出れた。
この時、ユーロ貨幣の流通まで秒読み段階だった。年明けにはいよいろ流通がはじまるよ、ヨーロッパのみんな準備はいいかな、という時期だった。
混乱がないか心配だったためか、空港ではあまりたくさん現地通貨ドラクマに両替しなかった。結果的には、直前は何も問題なかった。年明け、実際の流通時も、ほぼ順調だったようだ。

空港前でアテネ市街向けのバスに乗る。日本人の学生グループもいて、少しほっとする。
冬と言うこともあり、もうすでに日はかげっているように感じる。途中、アテネオリンピックの準備もあり、あちこちで道路工事が行われていた。

バスは橙色の日差しの中進んでいく。工事の影響で少し渋滞気味である。そして埃ぽかったように感じた。
窓からギリシャ文字の標示が見える。異国情緒を感じながら、一路アテネに向かう。

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