ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

螺旋階段でつながるロワールの城

2007-04-30 23:29:48 | フランス物語
ブロワ城で次に紹介する建物はルネッサンス様式の棟である。
ここは「城造りに夢中な王様」フランソワ1世の処女作で、1515年から工事を始めた。
そしてここに八角形の塔になった螺旋階段をはめこんだ。
この階段はファサードから半分突き出した所にあり、中庭でのスペクタクルを見物するバルコニーとしても使うことができるようにしている。
この階段がブロワ城の一番の見ものと言ってもいいかもしれない。
もともとフランスワ1世は両翼を造るつもりだったが、シャンボールの城に興味が移ってしまい、そちらに移ってしまった。
そしてシャンボール城でまた螺旋階段を造った。
こちらはダヴィンチのアイデアもあったそうで、上がる人と下がる人がすれ違わなくてもいい二重の螺旋階段になっている。

(絢爛たるロマンと追憶に心解き放たれる フランス ロワール古城めぐり (講談社)を参考にしました。)
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ブロワ城のクラッシック様式

2007-04-29 00:14:03 | フランス物語
このブロワ城、建物はほぼロの字型になっており、中庭からそれぞれ様式の違った建物を見ることができる。
現地でもらったパンフレットによると、ゴシック・フランボワイアン・ルネッサンス・クラッシック様式とがあるとのこと。
この内、写真の「ガストン・オルレアンの翼(棟)」は、クラッシック様式に分類していた。
建物自体は厳格なクラッシック様式だが、装飾は華麗なルネッサンス様式を使用しているとのこと。
そのため解説書には「今ひとつ調和に乏しい」と書いてあったが、自分のような門外漢には「まあこれはこれでいいんじゃないんですか。なんとなくフランスっぽいし」と安易に妥協してしまう。
建設された年は一番新しく、1635年から1638年とのこと。
フランソワ・マンサールという建築家により設計された。
この中には図書館もあり、大広間ではコンサートなどの会場として使用されている。

(ゴールデン ブック シリーズ ロワールの古城を参考にしました。ブロワ城のほか、ロワールの色々な城を写真つきで解説しています。こういう資料をちゃんと買っていてよかったです。当時、こうやってブログ作成の参考になるなんて全く思っていなかったです。)
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ブロワ城の外観について

2007-04-28 01:33:04 | フランス物語
ブロワの駅で下車する。
そこからまっすぐ大通りを進んでいく。
少し行くと右手に公園があり、更に進んでいくとすぐ城に到着する。
外観は添付の写真のとおりだが、
「これがこの城の外観です!」と紹介するには、少し物足りないような気がする。
というのも、全体像を捉えているわけではないからだ。
ただ、どうも、地上からは、これくらいが最上のアングルらしい。
手持ちのフランスのガイドブック(「地球の歩き方」とJTBのワールドガイド)でも、大体この角度の写真を使っていた。
ちなみにツールドフランスでは、この前を疾走する画像が見られた。
またロワール河からもあまりよく分からなかった記憶がある。(トラバ参照)
そのためか、現地で買った絵葉書では、上空からの写真を使っていた。
フランスであれ日本であれ、城の一つの楽しみとして、「見上げて鑑賞する歓び」というのがある。
ブロワ城の場合、その点が少し物足りない・・・。

なーんて書いて終わっているようでは、まだまだ甘い。
この城の魅力は、なんてったって内側にあるのだ。
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パリからロワールのブロワ城まで

2007-04-27 01:08:20 | フランス物語
パリ在住時、ここから電車でロワールに行こうと思い立つ。
といっても仕事や生活の都合で、このときは泊りでは行けず、日帰りで行くしかなかった。
ガイドブックをパラパラめくる。
いろいろ美しい城があるものの、駅のそばでなかったりして、不便なところが多かった。
そんな中目に付いたのは、ブロワ城だった。
駅からも近い。
ということで(相変らず安易な性格だ)、4月の晴れた日、パリ・オーステルリッツ駅から9時半頃発の急行列車でブロワに向かう。
たまたま残していたSNCFのBilletをみると、二等席で19.36ユーロとなっている。
とってもまだフランの時代で、その下に参考として書いているだけだった。
今はいくらになっているのかわからない。

電車は相変らず美しいフランスの野を進み「フランスの庭」に向かう。
のんびりした平原が広がる。緑や黄色の畑が印象に残る。
ブロワには11時前に着く。
ほぼ1時間半の旅程だった。
ブロワの駅に降り立つ。
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フィレンツェ・ルネサンス 55の至宝

2007-04-26 00:37:04 | ヨーロッパあれこれ
フィレンツェ・ルネサンス 55の至宝
森田義之 芸術新潮編集部 著
新潮社
2007年1月25日発行

フィレンツェの歴史的建造物や芸術作品など、55を選び、美しい写真と共に紹介しています。
普通のガイドブックではなく、フィレンツェという街を、それらの作品を通して伝えようとする、著者や編集者の心意気が伝わります。
解説の中には、スキャンダラスな内容も含まれており、そういうのが好きな方にも楽しめると思います。
限られたスペースの中、上手く編集していただいているのがありがたいことです。
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