ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

アルザス欧州自治体(CeA)議会選挙の最終結果

2021-06-30 18:31:51 | フランス物語




アルザス欧州自治体議会の、改選前(上)と改選後(下)の勢力図を比較します。
改選後の方が、少し多色になっていますね。
各派の議席数及び、主要な点をフランスアンフォの記事より抜き出しておきます。

共和党(LR):42議席、つまり絶対過半数
Les Républicains (LR) : 42 sièges soit la majorité absolue

右派諸派(DVD):21議席
Divers droite (DVD) : 21 sièges

行動する:1議席(画像処理の右派諸派)
Agir : 1 siège (DVD sur l'infographie)
(infographieというのがよくわかりませんが、はっきりした右派でなく、推定とか不明確という意味でしょうか?)

中道諸派(DVC):2議席
Divers centre (DVC) : 2 sièges

独立民主連合(UDI):3議席(情報に関する中道諸派)
Union des démocrates indépendants (UDI) : 3 sièges (DVC sur info)
(ここのinfoも、推定の中道という意味でしょうか?)

共和国前進(LREM):2議席
La République en marche (LREM) : 2 sièges

民主運動(Modem):1議席
Mouvement démocrate (Modem) : 1 siège

社会党:2議席
Parti socialiste (PS) : 2 sièges

環境諸派:3議席
Divers écolo (DVE) : 3 sièges

欧州エコロジー緑の党:2議席
Europe Écologie Les Verts (EELV) : 2 sièges

フランス共産党(PCF):1議席
Parti communiste français (PCF) : 1 siège

6月20日と27日の県選挙では、新しいアルザス欧州自治体(CEA)が右派に固定されたままになります。社会主義者は議席を失い、環境保護論者はいくらか(しかし期待よりも少ない)獲得し、大統領の政党は最低限必要な物を残し、右派と中道は過半数のままです。

Les élections départementales des 20 et 27 juin laissent la nouvelle Collectivité européenne d'Alsace (CEA) ancrée à droite. Les socialistes perdent des sièges, les écologistes en gagnent (mais moins qu'espéré), le parti présidentiel sauve les meubles, la droite et le centre restent majoritaires.

右派が半円形会議場を支配する
La droite domine l'hémicycle

環境保護論者は(小さな)突破口を開く
Les écologistes réalisent une (petite) percée

敗退した社会主義者と自治主義者
Les socialistes et autonomistes en déroute

大統領与党の乏しい結果
Les résultats chiches de la majorité présidentielle

極右の失望した見込み
Les espoirs déçus de l'extrême-droite

アルザス欧州自治体で共産主義者が当選:1945年以来初めて
Une élue communiste fait son entrée à la Collectivité européenne d'Alsace : une première depuis 1945
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フランス地域圏(州)議会選挙などにおける棄権率

2021-06-27 07:42:50 | フランス物語




最初の表は、今までのフランスの選挙(EU、大統領、地域圏(州)、県、市町村)の棄権率です。今回の地域圏での棄権率がいかに高いかわかります。
二番目の表は今回の各地域圏での棄権率です。アルザス欧州自治体を含み、なにかと揉めているグランテスト地域圏がトップになってしまっています。
フランス地域圏第2回投票に関する記事を貼っておきます。
第2回投票も、棄権率との闘いになってしまいそうです。


【パリ時事】フランスで27日、来年の大統領選の前哨戦と位置付けられる「地域圏」議会選(比例代表、2回投票制)の決選投票が行われる。

極右政党「国民連合(RN)」が地域圏で初めて第1党の座を獲得するかどうかが注目されている。一方、マクロン大統領の与党「共和国前進」は他党に大きく引き離され苦戦している。

 20日に行われた第1回投票では、右派野党の共和党が得票率約28%で首位に立ち、左派野党の社会党も善戦。事前の世論調査で躍進が予想されていたRNは約19%と伸び悩み、共和国前進は約11%と惨敗を喫した。

 第1回の投票率は約33%と過去最低を記録。調査会社IFOPが24日に発表した調査結果によれば、27日に投票すると答えたのは36%にとどまった。他の世論調査でも、共和党と社会党の既存二大政党の支持者は投票への意欲が強く、共和国前進やRN支持者は相対的に低い傾向がある。

 地域圏は、複数の県を束ね国に次ぐ権限を持つ広域地方自治体。選挙結果は国政に直接影響しないものの、人種差別的なイメージが強いRNに対する国民の嫌悪感が、ソフト路線への転向を進めるルペン党首の「脱悪魔化」戦略によって、どこまで解消されたかを測る指標として注目されている。

 第1回投票でRNはマルセイユ市を含む南部の地域圏で首位に立ったものの、2位の共和党との差はわずか。決選投票で反極右票が共和党に集まれば、逆転される可能性がある。ルペン氏は24日、ツイッターに投稿した動画で「皆さんには国が必要とする政権交代の一歩を築く力がある」と述べ、決選投票での支持を呼び掛けた。 

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コンピエーニュ城庭園の空堀

2021-06-26 07:00:46 | フランス物語


コンピエーニュ城の庭園周辺の空堀を写真に撮っていました。
空堀を中心にして、両側に連なる並木に、一種の美を感じたからかもしれません。
遠近法の消失点が、空堀の先になっています。
この空堀について詳しいことはよくわかりません。
コンピエーニュの場合、城といっても、要塞的なものではなく、城館というか宮殿という建物なので、堀自体は特に必要ありません。
それでも大切な場所なので、空堀でも一応あった方が、侵入されにくくなるため、それなりの効用はあるのでしょう。
夜間にヤカラが庭園に乱入して、ばか騒ぎされるのも困ります。
威厳を保ちながら、今もコンピエーニュの庭園をさりげなく守っている空堀なのでした。
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フランス地域圏(州)議会選、マクロン与党が惨敗

2021-06-21 20:11:46 | フランス物語


(トリコロールの投票所とは凝っていますね。
ブリジット夫人も黒いスーツがよく似合っておられます。
スリムな体型を維持しておられるのも流石ですね。
さて、フランス地域圏(州)議会の第1回投票の結果は…)

 フランスで20日、地域圏議会選挙(1回目投票)が投開票され、マクロン大統領の与党「共和国前進」が仏メディアの開票予測によると得票率が1割にとどまる惨敗を喫した。海外領土をのぞく13の地域圏すべてで首位を他党に譲っており、来年4月の大統領選に向けて課題を残した。

 投票率は過去最低の33%前後にとどまる見通しだ。決選投票は27日で、1回目投票で10%以上の得票率を得た党で争う。

 フランスの地域圏は複数の県から構成される自治体で、公共交通や高校運営などの権限を担い、選挙は比例名簿式で行われる。

 内務省の暫定開票結果では13地域圏のうち、共和党(中道右派)などが推す候補者リストが6地域圏で、社会党(中道左派)などが推す候補者リストが5地域圏で、トップに立った。ルペン氏率いる右翼国民連合は1カ所で首位に立つにとどまった。コルシカ島では地域政党がリードしている。

 全国での得票率見通しは共和党が29%、国民連合が19%。共和国前進は、社会党(16%)、緑の党(13%)に次ぐ5番目(10%)だった。

 事前の世論調査では国民連合が5地域圏で首位に立つとの予測もあったが、地域に地盤を持つ旧2大政党の共和党、社会党が健闘した。(パリ=疋田多揚)

(投票率の低さが共和党や社会党という老舗の党に幸いしたということでしょうか。大統領選とはシステムが違うとはいえ、マクロン大統領の党が5位とはさすがに情けないです)


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アルザス欧州自治体(CeA)議会選挙の争点

2021-06-19 21:18:46 | フランス物語


フランス3アルザスによる、アルザス欧州自治体(CEA)選挙に関する討論番組から見た争点を、簡単にまとめておきます。

参加者はアルザス欧州自治体前議長と、緑の党、社会党、国民連合、アルザス独立党からの代表者です。

・アルザスはグランテスト州(地域圏)から脱退すべきか?
(まずこれが最初に来るのですね。やはりグランテスト州及びアルザスの行政単位は流動的といえそうです)

・アルザス欧州自治体の県庁所在地はどこにすべきか?単一の場所にすべきか?
(ストラスブールに集中すべきか、コルマールにも何らかの形で分散させるか、という問題だそうです)

・政府によりアルザス欧州自治体に「国境を超えた政策」「二言語併用」「観光」「道路網」などの権限が移譲されたが、他に求める権限はあるか?

・運輸、道路、そして環境税は?
(アルザスは元々右派が強いそうですが、最近のストラスブール市長・市議選での緑の党の躍進が気になっています)
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