ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

マルセイユのボンパール地区と地中海

2021-04-29 07:10:04 | フランス物語


前回写した場所から、少し右側の風景を撮ります。
この辺りはルーカス・ブラン地区の隣のボンパール(Bompard)地区と呼ばれます。
ボンパールという意味はよくわからないのですが、フランス人の姓で使われていました。
「この地区はノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院の下から始まり、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ大統領崖縁道の高さで、海辺で終わる」という、現地の不動産会社のHPに載っていたフレーズが印象的でした。

右側の樹は松でしょうか。いかにも南仏らしい風情です。
その下にはルーカス・ブラン、白い岩がしっかりと居座っています。
そしてなだらかな緑の丘に点在する家並み。
一番向こうの地中海には水平線が広がるのみ。
何かあるはずなのに、何も見えない、果てしない海。
「永遠」を表しています。
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フランス大統領選、投票まで1年

2021-04-25 09:01:20 | フランス物語


【パリ時事】フランスの次期大統領選まで、あと1年となった。 最新の世論調査によると、2017年の前回選挙と同様、エマニュエル・マクロン大統領(43)と極右「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン党首(52)が決選投票に進む可能性が高い。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が大打撃を受ける中、ワクチン接種の迅速化や景気回復など、一連のコロナ対策の成否がカギとなる。 「われわれは戦争状態にある」。マクロン氏は昨年3月、感染拡大防止に向けた最初のロックダウン(都市封鎖)を発表した演説でこう繰り返し、国民に連帯を呼び掛けた。 しかし、マスクの管理をめぐる不手際やワクチン接種の初動の遅れにより、政府に批判が集中。依然収束が見通せず、現在3回目の外出制限下にある国民は不満を募らせている。政治学者のマダニ・シュルファ氏は「大統領選は国家的な責任問題の決着をつける場になるだろう」とみる。 大統領選は22年4月下旬の第1回投票で上位2候補を選出し、5月初旬の決選投票で新大統領を選ぶ日程が有力。 マクロン氏はまだ正式に再選出馬の意向を明らかにしていない。ルペン氏のほか、前回大統領選の第1回投票で19.6%の票を獲得した急進左派「不屈のフランス」創設者のメランション下院議員、保守系のベルトラン氏らが既に出馬を表明。イダルゴ・パリ市長の社会党からの出馬もささやかれる。 今月11日付の日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュが報じた世論調査によれば、想定されるいずれのシナリオでも、マクロン氏とルペン氏が決選投票に進むという結果になった。第1回投票でのマクロン氏の予想得票率は23~28%、ルペン氏が25~27%と伯仲。決選投票ではマクロン氏が54%対46%でルペン氏を破ると予想した。 世論調査では若年層の間でルペン氏の支持率が高い傾向にあるものの、政治学者のトマ・ゲノレ氏は「棄権率の高い世代だ」と指摘。前回選挙でマクロン氏の支持率が当初低かったことを挙げ、「結果を予想するには早過ぎる」と慎重な見方を示している。 

(早くも次のフランス大統領選挙まであと1年なのですね。記事ではマクロンさんとルペンさんとのことですが、これからの1年間、まだまだ誰が出てくるかわかりません。
極左のメランションさんは前回大統領選挙でそれなりに票を獲得しましたが、タイプ的にはアメリカのサンダースさんと同じ匂いで、万年野党が似合う感じです。
それより左派社会党でパリ市長のイダルゴさんが出てくる方が面白くなりそうです。今回のフランス全国市長選挙で緑の党が躍進しており、その層を一番取り込みやすいのがイダルゴさんだと思います。立場としては東京都の小池知事と同じような感じなのですが、小池さんと違うところは首都パリでの政治的基盤がしっかりしているところ(フランスの制度的にそうでないと市長になれない)で、この点も大きいと感じます。)
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マルセイユの高級住宅街、ルーカス・ブラン地区

2021-04-23 20:19:23 | フランス物語


マルセイユのノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院の旧港方面から反対側に回り、また違った風景を眺めます。
緑の丘の中に、建物が点在しています。
この辺りはマルセイユ市7区の中のルーカス・ブラン地区(Le Roucas-Blanc Quartier)となります。
ルーカス・ブランはプロヴァンス語とフランス語で白い岩という意味です。日本語では白岩地区とでもなるのでしょうか?
ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院もこの地区に含まれます。確かに右下の岩は白いですね。
この地区はどうやらマルセイユの高級住宅街といえるエリアらしいです。いわゆるマルセイユのイメージとは違い、落ち着いた雰囲気があります。
丘の上にある大きな建物は高級老人保養施設のようです。いかにも眺めの良さそうなロケーションです。
この地区では古代から谷間に温泉が湧いていたそうです。そのような環境もこの地区を高級地にした由縁かもしれません。


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マルセイユのイフ城

2021-04-17 12:59:35 | フランス物語
マルセイユのノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院から再びフリウル諸島方向の写真です。
前に記事にした後ろの島々と違い、手前のイフ島のイフ城については日本の観光案内でもよく述べられていますが、改めてマルセイユ市のHPから引用します。

Situé au milieu de la baie de Marseille, à environ un mille nautique du Vieux-Port, l'île d'If a longtemps servi de mouillage aux pirates, aux contrebandiers, ou plus paisiblement aux pêcheurs. Le Château d'If est la première forteresse royale de Marseille.

マルセイユ湾の真ん中に位置し、旧港から約1海里(約1852m)の距離にあるイフ島は、長い間、海賊、密輸業者、または平和的に漁師の停泊地として機能してきました。イフ城はマルセイユで最初の王室の要塞です。

C'est François Ier qui a ordonné la construction d'une forteresse sur un îlot de l'archipel du Frioul pour protéger l'accès du port, en 1516.­ Dès 1580, elle a été convertie en prison d'Etat.

1516年、港へのアクセスを保護するために、フリウル群島の小島に要塞の建設を命じたのはフランソワ1世でした。1580年から国の刑務所に改築されました。

Si on se souvient parfois de prisonniers célèbres tels le Chevalier Anselme au XVIe siècle ou le Comte de Mirabeau au XVIIIe, il faut reconnaître que la renommée mondiale du Château d'If est liée à un personnage de fiction d'Alexandre Dumas, Edmond Dantès, futur Comte de Monte-Cristo.

16世紀の騎士アンセルムや18世紀のミラボー伯爵などの有名な囚人を思い出すかもしれませんが、イフ城の世界的な名声は、アレクサンドル・デュマによる架空の人物、エドモン・ダンテス、いわゆるモンテ・クリスト伯に関連していることを認めなければなりません。

Classé monument historique en 1926, le Château d'If est l'un des sites les plus visités à Marseille.

1926年に歴史的建造物として登録されたイフ城は、マルセイユで最も訪問された場所の1つです。

Il s'agit d'une construction carrée de trois étages mesurant 28 mètres sur chaque côté, flanquée de trois tours, percées de larges embrasures. La tour Saint Christophe, au nord-ouest, est la plus haute et permet de surveiller la mer. Les tours Saint Jaume et Maugovert sont à l'opposé, au nord-est et au sud-est du Fort. Elles sont reliées entre elles par une terrasse sur deux étages.
De hauts remparts, avec des plateformes à canon, surmontent les falaises. L'ensemble faisait du Château d'If une puissante citadelle.

この建物は、各辺28メートルの3階建て(1階・上階・テラス)の正方形の構造で、大きな砲眼を備えた3つの塔が側面にあります。北西にあるサン・クリストフの塔は最も高く、海を眺めることができます。サン・ジョームとモーゴヴェールの塔は反対側で、砦の北東と南東にあります。それらは上階の上のテラスでつながっています。
大砲の発射台を備えた高い城壁が断崖の上にそびえ立っています。全体でイフ城を強力な要塞にしました。
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マルセイユの街並み

2021-04-11 08:11:04 | フランス物語
 

これは宿泊地から撮ったマルセイユの街並みです。
右側のノートルダム・デザクール教会のソヴテール塔がやはり目立っています。
その前の建物には屋根裏部屋が連なっているようです。
パリで働いていた時の事務所も屋根裏部屋みたいな感じでしたが、そんなに狭苦しくは感じませんでした。
街並み自体は、他のヨーロッパの街に比べると、ごちゃごちゃしているような感じです。
南のマルセイユらしいとも言えるかもしれませんが、それでも日本と違い、巨大な屋外広告が見当たらない点はさすがヨーロッパだと思います。
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