知っている人は知ってはると思うのですが、”マングローブ”という名前の植物はありません。”マングローブ”と言う言葉は川の河口なんかの汽水域の潮間帯に生育する植物の総称だそうなのです。つまりは言葉としては”高山植物”なんかと同じ立場だそうです。
南の島ではヒルギなどがとても有名ですが僕の家の近所の南伊勢町の内瀬地区にも半マングローブというべき植物群落があります。それがこの写真のハマボウです。
内瀬出身の赤井龍男博士によるとハマボウはイソツバキとも呼ばれるハイビスカスの仲間だそうで、やはりハイビスカスのようなかわいい黄色の花が花盛りでした。
このハマボウ群生地は昔の規模からすると河川工事、環境の変化の影響で大分やせ細ってきたそうです。それでも今なお日本最大の規模だそうです。
これ以上小さくならないようになることを祈っています。
河口の砂泥からはえる根っこの間にはそのへんにいるイソガニと似ているんだけどちょっと違うかも?!というようなカニがいて、咲き終わったハマボウの花を引っ張り込んでパクついていました。
いつまでもこういう風景がみられると良いなぁ、と思いました。