廿四昔、男、かたゐ中にすみけり。男みやづかへしにとて、わかれをしみて　　　　　　　　　　　　　　　　　まち　　　　　　　　ねんごろ行にけるまゝ...

    　つゝ 　　ゐつゝ いづゝにかけし       　まろが 　　たけ すぎに 　　けらしな 　　　いも 　　　　見...

烏丸光広筆　龍田川     廿一むかし、男、女いとかしこく思ひかはして、こと心なかりけり。さるを いか成ことかありけん、いさゝか成事に付て、世の中...

章段不明             十八むかし、なま心ある女有けり。男ちかう有けり。女うたよむ人な　　　　　　　　きく　　　　　　　　　をりれば、心みんとて...

斎宮歴史博物館蔵　伊勢物語絵巻       十六むかし、きの有つねといふ人有けり。みよのみかどにつかふまつりて、　　　　　　　のち　　...

十四段　姉歯の松     十四むかし、男、みちの国に、すゞろに行いたりにけり。そこなる女、京の 人はめづらかにやおぼへけん、せちに思へる心なんありけ...

喜多川歌麿　見立伊勢物語　武蔵野               十昔、男、むさしの国までまどひありきけり。扨其国にある女を、よ ...

      　　　　　　　　　　　からころも 　　　　　　　　　　　　　きつゝなれ 　　　　　　　　　　　　　　にし 　　　　　　　　　　　　　　つまし 　　　　...

　　　しらたまか 　　　　なにぞと 　　　　　人のとひ 　　　　　　し 　　つゆと　　とき 　　　こたへて きえ 　な まじ 　ものを ...

人しれぬ 　わがかよひぢの 　　せきもりは         　　　　　　　　　　　　　　よひ／＼ 　　　　　　　　　　　　...