軒端の梅 明月記 式子内親王咒詛事件
明月記 建仁二年八月 廿二日天晴る。…略… 一品宮御目の病、此の間忽ちに御平滅。広隆寺より直ちに院の御所におはしますべしと云々。此等の事、皆...
歌論 無名抄 仲綱歌詞事
おなじたびの百首に、伊豆守仲綱の哥に「ならはしがほ」などよみたりしをば大貮入道聞て か...
文机談 秘曲尽くし
文机談 さて、有安には、鴨長明と聞へしすき物もならひ伝へり。わづかに、楊真操までうけとりて、のこりはゆるさずしてうせにけり。長明は和哥のみちさへ聞へければ、世上の名人にてぞ侍りけ...
家長日記 手習
家長日記 「手習ひといふ琵琶を持たりし、尋ねよ」と仰せ侍りしかば、大原へ消息して侍りし...
古今著聞集 西行法師大峰に入り難行苦行の事
57 西行法師大峰に入り難行苦行の事 西行法師、大峰をとをらんと思ふ志深かりけれども、入...
十訓抄 第八 西行女が死んだ時の西行の態度の事
第八 可堪忍諸事事 四 西行法師、男なりける時、かなしくしける女の、三四ばかりなりける...
軒端の梅 明月記 妖言事件洛外退去
明月記 建久七年六月 十九日 天晴る。巳の時、大炊殿に參じ、御共して參内す。小時にして九條の御堂に渡りおはします。例講始むるの程に退出す。今夜齋院、密々七條坊門大納言の局舊宅に渡...
西行物語 佐藤義清
佐藤義 そもそも靜かに案ずるに、にんじんを受くること、ぼんてんより糸をくだして、大海の底なる針をつらぬくがごとしといひ、また、佛法に會ふこと、まうきのうきぎの穴に逢へるに同じと...
西行物語 菩提心
発菩提心 かくて、日西に傾き、月東にいづるほどに及びて、あひしたしき佐藤さゑもんのじ...
西行物語 出家
出家 年頃にしやまのふもとに相知りたりけるひじりのもとに走りつき、あかつきがたに及び...