近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

国鉄分割民営化~更なる廃線の激増

2012年02月07日 | 10番線:社会論議室

少々早いですが間も無く国鉄が分離されてJRになってから25年が経過します。
民営化を境に改善された点が多く存在する一方でかって酷くなった点も多く存在します。

最大の問題点は「民営化後は簡単に路線が廃止されるようになった。」点です。
民営企業となったからには必然的に自由競争の波にさらされます。故にある程度は利益追求が求められます。
その結果、JR北海道やJR九州を中心に赤字の続く不採算路線が爆発的な勢いで次々と廃線とされました。
場合によっては代替手段(バス輸送)なども一切登場せずに廃止される場合も存在しました。


ちなみにかつて加古川線の野村駅(現:西脇市駅)には鍛冶屋線が接続していました。
民営化後もJR西日本の路線として存続しましたが約3年後の平成2年4月に廃線となりました。
この路線は国鉄時代に赤字路線に指定されましたが僅かの採算区間(野村駅~西脇駅間)が存在しました。
再び廃線が検討された際には部分存続などが提案されましたが最終的にバス転換とされました。


かつて私は述べましたが超高齢社会を迎える現代では確実に公共交通機関が大変重要な存在となります。
特に自動車を運転出来ない中学生は高齢者などにとっては公共交通機関は「貴重な足」となります。
鉄道会社や行政はこれ以上廃線を増やさない為にも相当の努力(増便や定期券購入補助など)をする必要があります。
(姫新線には期間限定で増便を行った結果、利用者が増加したという実績が存在します。)

今回のダイヤ改正でも廃止には至らなくとも大幅に本数が激減する路線・区間が存在します。
先程も述べた様に簡単に廃線や減便という手段をとる前に何かすべき事があるのではと私は考えざるを得ません。



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