非電化区間に電車を走らせるという夢の様な構想が近年実現しようとしています。
そうです。蓄電池を使用して走行するバッテリー電車の研究が盛んに行われています。
ちなみにバッテリー電車の歴史は意外にも古く1950年頃には遊戯用路線向けですが実用化されていました。
しかし当時は電池容量が小さかった事や最高速度も遅かった事などから普及しませんでした。
ですが半世紀以上の期間を経てバッテリー電車は劇的に進化しました。
搭載される充電池は現在では小型化が進み床下や座席下に収納出来る様に改良されました。
そして充電容量も増加して1回の充電で10km以上も走行出来るほどに進化しました。
これと同時に車両の走行性能も大幅に向上しました。
架線からの電力供給を一切受けずに走行しても最高速度は100km/hに達します。
(勿論、架線から電力を供給する状態でも走行出来ます。)
大きく変わった点としてはバッテリーへの充電方法です。
バッテリー電車は数駅毎に設けられた充電設備を使用して充電を行います。
また充電用の架線には一般的な架線に使用される棒状の物ではなく板状の物を使用します。
(これは充電時に架線に高圧電流が流れることによって架線が溶ける事を防ぐ為です。)
現在JR東日本では烏山線でE995系電車を使用した走行実験が行われています。
今回の走行実験では実際に充電設備を使用して充電・走行を行います。
これまで非電化区間で電車を走行させる為には路線を電化させるというやり方が一般的でした。
従来の電車の常識を一気に覆すバッテリー電車は今後更なる進化を遂げるはずです。
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