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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

リーチな感じ

2012-01-16 08:34:57 | 日記
 1年の締めと言えばビンゴゲームでしょ、という風情でわが社の納会は「ビンゴ!」「ビンゴ!」と叫ぶ声で盛り上がって暮れて行く。プリンスホテルの宴会場を借り切って山海の珍味と飲み放題のアルコールの中、野太い声が「リーチ!リーチ!リーチ!」と連呼しながら自分のカードを高々とかざして起立する様はさながら魚市場の競りの様相だ。
 最初にビンゴになった社員は液晶テレビやデジタルカメラなどの豪華景品の中から好きなものをチョイスして意気揚々と席に戻ってくる。時間が経つと景品は寂しくなるがリーチとなって胸はずませながら起立している社員は増加の一途をたどり、なんとなく社会の縮図のような「閉塞感」が会場を覆うようになって行く。
 
 いつ出てくるかわからないが、今すぐ出てくるかもしれないビンゴを常に意識しながら周囲の連中と世間話に興じたりしている社員を見ていたら、この「リーチな感じ」は今そのものであることに気がついた。

 ある日襲ってくる大地震。目が覚めたら欧州の金融が崩壊し日本も持ち堪えられずに世界恐慌になっているかもしれないし、どこかで発生した強毒性の伝染病がとんでもない速さでパンデミックを引き起こすかもしれない。いきなり人工衛星が降って来たり、小惑星が落ちてくるかもしれない。どれもみな、そのスジの人なら、「ずっと前から”リーチ”と言っている」と発生後テレビに出て解説するだろう。
 
 悪いことばかりではない。突然「常温超伝導物質、安価製造方法を発見」などという一見何のことかわからないようなニュースが飛び出して来ないとも限らない。この技術を世にもごうつくな個人が独占してしまわない限り、これで一気に世界は変わる。今の世の中、発生させたエネルギーを効率よく蓄積しておく方法が無いから、何もかも困った話になっているわけだが、超伝導物質に電気エネルギーを蓄積できるようになれば、現在世界に存在する水力発電を含む再生可能発電施設だけで世界の全人口をまかなうだけの電気エネルギーはすぐに蓄積されるだろう。世界は長い内燃機関システムの歴史に幕を下ろし完全に電化されたシステムに移行する。もちろん、電気代は今のように馬鹿に高いものでは無くなるはずだ。そうなると、サービスや物の価格に占めるエネルギー原価は大幅に削減され経済の在り様、人の生き方の在り様が大きく変わって行くだろう。
 世界中どこでも夜になれば電灯がともり、宇宙から見た夜の側の地球は先進国だけでなく至る所でもっと明るくなるにちがいない。小さな灯りの下で、健康な笑顔が広がっていることを願うばかりだ。
 
 超電導だけでは無い。医療を含む科学技術の進歩はかなりとてつもない領域にリーチな状況だ。いつビンゴが出て来てもおかしくない。
 
 われわれは日々このリーチな感じの中にいて、どこでビンゴが出るのかキョロキョロしながら生きている。この感じから遠いところに行かないと、落ち着いて暮らしていけないかもしれない。それには今自分が何をやらなければいけないか、その一点に集中して一生懸命になるしか無い。それでもなお、リーチな感じは追って来るだろう。何事もなるようになるさと思える強さを鍛えたい、そう思う年のはじめである。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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