JSP_Blog

IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

南海トラフ

2012-09-03 08:31:20 | 日記
 32万人以上が死ぬ、と言われると気の弱い私などは、どこでカウントされちゃったんだろうなぁと考える。会社は耐震ビルの13階にあり、かなり大きな地震が来ても持ちこたえそうな感じがするし津波もこの高さまでは来ないだろうとたかをくくってはいるが、所詮海岸沿いの埋め立て地に建っている建物だ。ずぶずぶと液状化の中に沈んでしまい、ビルが斜めにかしいだところへ、思いのほか高い津波が来てザブ~んと飲み込まれてしまう可能性だってある。
 
 自宅は横浜の港の花火が見える高台にあり津波の被害は、全く心配ない。が、一戸建てなのに長屋のような密集地の一角なので、どこかの一軒でボッと火が出れば、もうひとたまりもない。2階で寝ているのだが、階段近辺は本やらカミさんの華道の道具やらが通常でも被災したようにうず高く積み上がっている場所である。震度6あたりが来たら階段から階下に降りるのは全く不可能なことになるのが目に見えている。そこに劫火だ。どうせなら炭酸ガスでも吸って一気に気を失ってしまうのが世話が焼けなくていい。これまでも火事場のようなプロジェクトを何度も見てきたが、最後が火事場というのも何かの縁だ。
 
 幸いなことに会社でも自宅でも生き延びた場合、32万人が亡くなるほどのウルトラスーパー級の大地震だ、当然水道は止まる電気は止まるガスは止まる電話は止まる電車は止まるバスは止まる。ライフラインはズタズタだ。地域防災拠点に避難しても、これだけ大規模な災害だと、食料も水も、まったく足りないだろう。負傷した人も、もともと病気だった人も集まってくるから、おそらく医者や医療関係者を探す声が響きわたって大変なことになるに違いない。はぐれた家族を探す声も大きかろう。なんとかやって行こうと思うなら長期にわたって地域の人達と協力して耐え忍ぶサバイバル生活を送る覚悟が必要だ。縄張りを主張するのではなく、自分の持っている物を誰かに差し出すぐらいのおおらかさと勇気がないと心の平穏を保ちながら生き抜くのは難しいだろう。
 
 富士山が爆発するかもしれない、と言う人もいる。やっとたどりついた地域防災拠点から西の空を見ると何とオレンジ色の火柱が見えるなんてことになったら、がっかりだ。火山灰は水源と水道を汚染するので、地震で生き残っていた水道施設があったとしても、これで使い物にならない。関東東海の広い範囲の被災者は東北か北海道から広域支援の手が差し伸べられるまで水に飢えることになるだろう。サバイバルの最後はやはり水だ。世界中が水不足のまっただ中にある今、被災して渇きに苦しむ日本に水を融通してくれるだろうか。隣近所の人や国とはやはり仲良くしておくべきだと思う。
 パウダー状に細かい火山灰も病原菌も濾過して飲み水を作り出せる安価な装置が必要だ。地域防災拠点には、そういうものがあるのだろうか。
 
 関東東海それに近畿四国九州まで広範囲にダメージを受けた日本が世界に送り出せるものはそう多くはない。円が下がり世界の経済は大混乱に陥るだろう。おそらく、そうなって初めて世界の人々はこの小さな島々が世界の暮らしにどれだけ重要な地域だったか実感することになる。生活のほぼすべての素材や原材料がこの島々で作られ加工されていたことを知って愕然とするだろう。ま、愕然としたところでどうしようもないので、日本の回復を待つか、時間をかけて自分たちで作ってみようと努力することになる。
 
 おそらく日本の回復力は驚異的だろう。最近の若者達はとんでもなく真面目だ。新入社員やインターンの学生さんを見ているとそう思う。目標がはっきりすれば凄い力を発揮する。しかし、驚異的な回復力を見せるためには水や食料が豊富に必要だ。最近の若者達は真面目だが、妙にひ弱でもある。彼らが頑張る道筋を造るのは、やはり生き残ってしまったおじさんおばさんなのだろうか。もうそろそろ若い者に後を託して遊んで暮らそうと思っていたのに、またか、と言う感じがしないでもないが、たまたま生き残ってしまったら仕方がない。今まで以上に、いい国にしてやろうじゃないか。
 と、地震が来る前に意気込んでも仕方がない。備蓄飲料の買い置きでもしておこう。(三)
 
 
monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする