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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

母なる声

2012-09-11 08:58:06 | 日記
 先週、とある郊外の住宅街にビルを持つお客様を訪問した。その帰り、普通の2階建て住宅が並ぶ一角から、子供の泣き叫ぶ声が聞こえる。文字で書くと恐ろしげな内容で叫んでいる。「誰か助けて下さーい。痛くて痛くて死にそうでぇす。もう駄目でぇす。べぇーー(泣)」と言う感じだ。文字で読むと大変な感じだが、直に聞くとなぜか全く切迫感がない。とは言えかなり大きな声で何度も繰り返す。「誰か、誰か、だずげで、べぇーー(泣)」。どうやら住宅1階玄関先で泣いているようだ。
 いきなりガラッと2階の窓が空いたかと思うと母親らしき女性が顔を出し、「いつまでやってるの。早く入ってらっしゃい」というようなことをキツメに言う。子供はさらに泣き、「ドアを開ける力が、もう、もう、無いんですぅ~、べぇーー(泣)」
 
 子供の泣き声というのは、かなり正直なものだ。声にしっかりと感情がこもる。玄関前で泣いていた子供はおそらく転んで少しばかり痛い思いをしたのだろう。その時に、母親が助けに来てくれるとたかをくくっていたのに来てくれないので、助けに来てくれるまで泣いてやろうとムキになっていたのではなかろうか。切迫感がまるで無かったのは、2階にいる母親に向かって甘えている声だったからだ。
 
 しかし、母親というのは強い。キビシイ。柔らかな心を持っている子供だからすっと流せるが、大人の男がこれをやられると立ち直れないだろうなぁなどと思いながら帰った。

 先日の日曜日も近くのスーパーで買い物中に、小さなかわいいおさげの女の子が棚の上の方にある商品を指さして「あのミッフィーちゃんのやつ、買ってぇ~」と大きな声で要求する姿に遭遇した。こちらは心のなかで「はっきり言えて、えらいなぁ」などと思っているのだが、買い物カートを押している母親は別の商品探しに懸命で、娘の要求など片隅で聞いているだけだ。娘の指さした方を見ることもなく、気のない感じで「何で?いらない」とボソっと言って終わりである。さっさと行ってしまう。ああ母は強い。私が女の子の爺さんなら、「ミッフィーちゃんのやつ」を買えるだけ買って持たせてしまうだろう。極めて教育に悪い爺さんである。
 
 「母が強い」というより「女性が強い」ということではなかろうか、と最近特にそう思う。自分を律する強さにおいて、男性より女性のほうが一枚上手、いや二枚も三枚も上手なのではなかろうか。あのきんさんぎんさんの娘さんたちに「未来」を語ってもらったところ、キーワードは「辛抱」だと語ってくれた話がつい最近新聞記事になっていた。原発を廃止して電力が不足するなら代替エネルギーがしっかりするまで「辛抱」。領土問題も「辛抱」。「目標」に向かって「辛抱」が大事。男性も辛抱できないわけではないが、女性に比べるとかなり足りない。最近はその傾向が顕著になっているような気がする。
 
 にも関わらず、わが社には女性が少ない。もったいない限りだ。辛抱できる優秀な人材をなぜもっとたくさん採用して来なかったのか。反省しきりである。今後、びしっと強いことを言える女性の活躍を期待して、女性が無理なく活躍できる新しい仕事の方式や環境を考え出して行かないといけないだろう。かなり時間はかかるだろうが出来ないことではない。そのためのアイデアが実はわが社の次の主力製品を生むかもしれない、などと皮算用もしてしまう。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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