年末年始のゴタゴタからすっきり抜け出せないでいる間に、今年の12分の1がもう過ぎ去りそうな勢いだ。年末に見た映画の話など話題にするのは遠い昔話をするよう感じがする。が、話題にしたい映画は調べてみたらまだ上映していた。感覚とは違い、世間はさほど急速に変化しているわけでもないと知ってちょっとホッとした。
年末に見たのは『ゼログラビティ』という映画だ。洋画である。邦画で『永遠のゼロ』を上映しているし、ホリエモンの『ゼロ』という本が話題になったりしていたので、2014年はゼロから始まる、という天の啓示かと思い込んでいたものだったが、ゼログラビティは邦題で、原題はただのグラビティだったことにかなり真面目に驚いた。重力がゼロの世界の驚異というより原題の通り、重力があるこの世界の素晴らしさを改めてきづかせてくれる。
宇宙空間で作業していた宇宙飛行士に起きた数時間の出来事を映画にしたものだ。私自身が宇宙に行った経験があるわけではないので、どれくらい本当らしいのか全くわからない。ただ迫力は凄い。
まだ見ていない人のためにかなりデフォルメして紹介すると、宇宙冒険活劇というより、IT業界のプロジェクト暗喩劇というような内容になっている。
主人公は何となくこの業界に入って何となく今こうしている、という雰囲気を撒き散らしている女性科学者だ。自分の専門分野については、まあそこそこやる気があるが、それ以外は特に関心があるわけでもない。宇宙のどこがいいんだと思っている。
その女性が火の付いたプロジェクトを転々とする。さながらそんな様相の危機が連続する。助けてくれるはずのマネージャーがいる地球とは連絡がとれないし、能天気に見えた頼れる先輩は早々に遠くに行ってしまう。あっちに行ってはダメ、こっちに逃げてはダメ。どこに行ってもひどい目に遭って、だから宇宙は嫌いだって言ってたじゃないの、2度と宇宙になんか来るもんかと毒を吐きながらギリギリのところで最悪の状態をくぐり抜けて行く。緊迫した怒涛の映像に釘付けだ。だが最後には疲れ果てて自分で自分を終了させようとする。
だがラスト数分前、何かが彼女を変える。そこまで強烈な映像で語って来た監督が、いきなり実はこの言葉を言わせたくて、この映画を作ったのだと言わんばかりのセリフを彼女に語らせて最後の賭けに出発させる。
「これは誰のせいでもない。自分で選んでここにいる。いい旅だったわ」最高の笑顔でそう言うのだ。そしてスイッチを押す。
監督の狙いにすっかりはまって、映像の力を借りて増幅された言葉の力にコロっとやられてしまった。
いい旅だった。最後の瞬間にそう考えることが出来るのは幸福だ。本当の強さかもしれない。その強さを持った女性を神様はいったいどうするのか。神様は実は重力(グラビティ)を持った青い空と青い海と大地の星地球かもしれない。その大地にしっかりと立って新しい未来に向かって歩いて行ける、これもまた幸福なことだ。それを今度は映像で一瞬にして語った後、Gravityの題字がすーっと下から持ち上がってエンディングとなる。ゼログラビティって邦題は監督の気持ちとはかなり違うなぁ、そう思いながら映画館を出た。
誰のせいでもない、と何もかも受け容れて笑顔を見せた女性の言葉の力は、それからずっと背中を押してくれている。(三)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
年末に見たのは『ゼログラビティ』という映画だ。洋画である。邦画で『永遠のゼロ』を上映しているし、ホリエモンの『ゼロ』という本が話題になったりしていたので、2014年はゼロから始まる、という天の啓示かと思い込んでいたものだったが、ゼログラビティは邦題で、原題はただのグラビティだったことにかなり真面目に驚いた。重力がゼロの世界の驚異というより原題の通り、重力があるこの世界の素晴らしさを改めてきづかせてくれる。
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その女性が火の付いたプロジェクトを転々とする。さながらそんな様相の危機が連続する。助けてくれるはずのマネージャーがいる地球とは連絡がとれないし、能天気に見えた頼れる先輩は早々に遠くに行ってしまう。あっちに行ってはダメ、こっちに逃げてはダメ。どこに行ってもひどい目に遭って、だから宇宙は嫌いだって言ってたじゃないの、2度と宇宙になんか来るもんかと毒を吐きながらギリギリのところで最悪の状態をくぐり抜けて行く。緊迫した怒涛の映像に釘付けだ。だが最後には疲れ果てて自分で自分を終了させようとする。
だがラスト数分前、何かが彼女を変える。そこまで強烈な映像で語って来た監督が、いきなり実はこの言葉を言わせたくて、この映画を作ったのだと言わんばかりのセリフを彼女に語らせて最後の賭けに出発させる。
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いい旅だった。最後の瞬間にそう考えることが出来るのは幸福だ。本当の強さかもしれない。その強さを持った女性を神様はいったいどうするのか。神様は実は重力(グラビティ)を持った青い空と青い海と大地の星地球かもしれない。その大地にしっかりと立って新しい未来に向かって歩いて行ける、これもまた幸福なことだ。それを今度は映像で一瞬にして語った後、Gravityの題字がすーっと下から持ち上がってエンディングとなる。ゼログラビティって邦題は監督の気持ちとはかなり違うなぁ、そう思いながら映画館を出た。
誰のせいでもない、と何もかも受け容れて笑顔を見せた女性の言葉の力は、それからずっと背中を押してくれている。(三)
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