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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

神の試練

2014-04-28 08:04:35 | 日記
 乗り越えられない試練は与えない、と誰かが言ったとか言わないとか。元は聖書から来ている言葉だと言う。言い換えれば、どんな試練も乗り越えられる、ということだが、本当ですか神様、と手を合わせて聞いてみても神は何もお答えにならない。今のところ人類が継続的に生き残っているという事実を見ると、人類全体に対する言葉である可能性は高い。つまり個体としての私が乗り越えられない試練であっても人類全体で見ると乗り越えられるという意味だ。そういう言葉にどれだけ意味があるかわからないが、時と場合によっては、かなり勇気を貰える言葉であるだろうことはわかるし、ドラマ『JIN-仁』で先生がそう語った時、妙に納得していたのも事実だ。

 しかし、個人のレベルで見ると乗り越えられない試練や壁は至る所にある。これも事実だ。注意深く多くの人の話しを総合すると、おおよそ「人は乗り越えられる試練を選んでいる」と言い換えることができるのではないかと考えられる。あの道この道を行ったり来たりして違う種類の試練を次から次に経験している人が成功しているわけでなく、じっくり選んだ1本の道を真っ直ぐに進みながら小さな試練から初めて少しずつ大きな試練を経験しているわけだ。負ける戦(いくさ)はしないというわけだ。

 こうやって個人としても人類全体としてもこの数百万年の中でじわじわと進化しながら進んできたわけだが、文明が進めば進むほど神が与える試練のレベルはアップしていて、しかも同時並行でいくつも発生している。神が用意した正解はおそらく人類全体がひとつの生物であるように緊密に連携しあって助けあいながら試練に対応するということなのだろうと思うが、今のところ正解にはほど遠い。

 最近発生した試練のひとつは、今年3月末に新聞記事になったCREのニュースだ。これはカルバペネム耐性腸内細菌(Carbapenem-resistant enterobacteriaceae、CRE)というとんでもない薬剤耐性菌で「ステルス型」だと言う。人類の持つ最終破壊兵器というか必殺技というか、これがダメなら打つ手が無い、という最後の切り札がカルバペネムという薬剤だそうだが、これが効かない。しかも検査では効いているように見えるというから「ステルス型」なのだ。良かった薬が効いた、と医者も患者もほっと安心しているうちに手遅れになる。このCREの一種が日本で誕生し、西日本に広がっているかもしれないという。元気な人が元気な状態であれば特に問題ないらしいが、ひとたび何か病気にかかると、厳しい。エボラ出血熱や鳥インフル、豚流行性下痢(PED)などCREのニュースあたりから似たようなニュースが急に増えている。

 温暖化の問題や核兵器や核廃棄物の問題。こうした新しいタイプの細菌やウイルスの問題など、神の試練はいよいよ強烈で逼迫している。人類はいつ神の用意した正解にたどり着くのだろうか。乗り越えられない試練もたまには与える、と神様が言い出す前に、できることから何かを始めたい。(三)


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株式会社ジェイエスピー
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