ここ数年、新しいコンピュータ技術が次々と発表されているように感じる。実は世間は昔から変わらず、私の視点が変わっただけかもしれないが、少なくともこれまでの技術を発展させた新技術ではないまったく別のアプローチの物が増えてきた。
あまり真面目に見てはいないが、「量子」と「脳」の2つのキーワードはパッと思いつく。何十年も前から研究が続き、ようやくD-Wave Systems社によって商用化が始まった「量子コンピュータ D-Wave」と、つい先日IBMが発表した「脳型コンピュータチップ トゥルーノース」だ。
それぞれがどのような理論なのかは触れない。特に「量子」だなんてものを調べてみると、ただの一つも理解できる情報が出てこない。が、どちらも重要なのは「同時に複数の処理をこなす」部分だろうか。新進気鋭なこれらの技術は、ある程度用途を絞って開発されている。
「D-Wave」は現在のコンピュータ技術では答えを出すことが難しい「最適化問題」を非常に高速に処理できる。「最適化問題」とは、簡単に言うと「複数のやり方がある中でどれが最も良いかを考える問題」である。よく出てくる例に「巡回セールスマン問題」というものがあるので、気になる方は調べてみると良いだろう。
「トゥルーノース」は脳を模しただけあり、画像認識や音声認識、膨大なデータから目的のデータを見つけるなど、人は簡単に出来るがコンピュータには難しい複雑な処理に特化している。現在は一つのチップで神経細胞100万個に相当するらしい。人間の脳は千数百億の神経細胞があるため、このチップを十数万個ほど繋げることで、人間の脳に相当することになる。
様々な研究から発展しているコンピュータではあるが、今ある技術、これから開発されるだろう技術はすべて物理的・化学的現象によって情報を処理している。詳しい仕組みは未だにわかっていないが、人間の脳も同じである。
そのことを考えると、やがてはコンピュータが自我を持ち、SFに出てくるような「ロボットの人権」を考える時代が来るのだろう。きっと医療技術の発展として、人間のサイボーグ化も行われる。何が人間で何が機械なのか、判断の難しいところである。
IBMの「トゥルーノース」はチップをロボットに組み込み、ネコのレベルの情報処理能力を実現するのが目標らしい。ひとまずは青いネコ型ロボットの開発が先だろうか。意外と、アトムやアラレちゃんに会える日は近いのかもしれない。(つ)
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
あまり真面目に見てはいないが、「量子」と「脳」の2つのキーワードはパッと思いつく。何十年も前から研究が続き、ようやくD-Wave Systems社によって商用化が始まった「量子コンピュータ D-Wave」と、つい先日IBMが発表した「脳型コンピュータチップ トゥルーノース」だ。
それぞれがどのような理論なのかは触れない。特に「量子」だなんてものを調べてみると、ただの一つも理解できる情報が出てこない。が、どちらも重要なのは「同時に複数の処理をこなす」部分だろうか。新進気鋭なこれらの技術は、ある程度用途を絞って開発されている。
「D-Wave」は現在のコンピュータ技術では答えを出すことが難しい「最適化問題」を非常に高速に処理できる。「最適化問題」とは、簡単に言うと「複数のやり方がある中でどれが最も良いかを考える問題」である。よく出てくる例に「巡回セールスマン問題」というものがあるので、気になる方は調べてみると良いだろう。
「トゥルーノース」は脳を模しただけあり、画像認識や音声認識、膨大なデータから目的のデータを見つけるなど、人は簡単に出来るがコンピュータには難しい複雑な処理に特化している。現在は一つのチップで神経細胞100万個に相当するらしい。人間の脳は千数百億の神経細胞があるため、このチップを十数万個ほど繋げることで、人間の脳に相当することになる。
様々な研究から発展しているコンピュータではあるが、今ある技術、これから開発されるだろう技術はすべて物理的・化学的現象によって情報を処理している。詳しい仕組みは未だにわかっていないが、人間の脳も同じである。
そのことを考えると、やがてはコンピュータが自我を持ち、SFに出てくるような「ロボットの人権」を考える時代が来るのだろう。きっと医療技術の発展として、人間のサイボーグ化も行われる。何が人間で何が機械なのか、判断の難しいところである。
IBMの「トゥルーノース」はチップをロボットに組み込み、ネコのレベルの情報処理能力を実現するのが目標らしい。ひとまずは青いネコ型ロボットの開発が先だろうか。意外と、アトムやアラレちゃんに会える日は近いのかもしれない。(つ)
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