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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

垂直と水平

2014-08-06 09:37:36 | 日記
ついに8月。1年で1番暑い季節である。今日は8/6で広島平和記念日だが、戦争ネタは何年か前に本ブログの当番で使用したので今回は控えておく。何もここで書かなくてもその手の特集記事やTV番組で目にする機会も多いだろう。特に8月は。


さて「垂直と水平」である。今回は前回記事の反省を踏まえて多少知的な話で行こう。

垂直と水平はタテヨコの表現ではあるが、今回は垂直思考と水平思考がお題である。
この2つは問題解決の思考方法で、問題の解決にあたり、既成の枠(前提条件)内で論理の整合性を取って課題を突き詰めていく事で解決を図るのを垂直思考(vertical thinking)と言う。別の言い方をすれば論理思考(logical thinking)だ。
これに対して既成の枠にとらわれず自由な視点で問題解決を図るのを水平思考(lateral thinking)と言う。まあ垂直思考という言い方は水平思考に対して後付された言葉っぽい感じがしないでもない。

水平思考は話題になり、注目を集めているのはここ数年だが、エドワード・デ・ボノにより発案、提唱されたのは1967年ごろと言われている。著書が日本語に訳されたのは1969年で、40年以上前にさかのぼることになる。

詳しくは自分で調べてみてほしい。手抜きではなくここで説明を転記してもあまり有効な字数の使い方とは思えないからだ。ここではざっくりとアレックス・オズボーン教授の提唱する9つのチェックリスト紹介にとどめておく。

1.他に使い道はないか?
2.他からアイデアを借りられないか?
3.一部を変更したらどうか?
4.大きくできないか?
5.小さくできないか?
6.一部を代用できないか?
7.並び方を変えられないか?
8.逆にすることはできないか?
9.組み合わせができないか?

自社製品広告で申し訳ないが、本来人間用に開発したaamsを動物に転用したpaamsは1.の思考に基づくものだろう。

日本で水平思考で有名な話は任天堂でゲーム&ウォッチをヒットさせた横井軍平氏「枯れた技術の水平思考」と呼ばれる哲学である。垂直に考えたら電卓で終わっていた技術を水平に考えてアイデアを捻り出した好例であろう。

注意すべきはこの水平思考は、ただ奇抜や突飛な発想をすればよいという事ではない。問題の解法を導く手法を多く知っている必要があるし、その前提となる基礎知識を多く持っていなければ活用できない。何事も基礎は重要ということである。その上で思考の訓練を積む事で初めて使えるツールとなる。

それに仕事でお世話になる事が多いのは論理を積み重ね、突き詰めていく垂直思考の方だろう。プログラミングなんてのは垂直思考の極みである。ただ技術的に実現の難しいものに関しては水平思考による解決も時折混ぜられる。そう考えるとどちらかに偏るのではなく、TPOに応じて使い分けるのが正しい方向なのだろう。

分類としては、垂直思考は改良、水平思考は革新に有効とされている。新しいものを試行錯誤して作り出していくには両方必要という事か。

まあ、単純に問題解決とか新製品、新ビジネス、まあそれに限らず身近な問題でも行き詰ったら、ちょっと水平思考を活用してみてもいいとは思われる。意外な方向性が見いだせるかもしれない。そして実現の為に垂直思考を使う。タテヨコ忙しいが仕事とはそんなものなのだろう。


「ちょっといいかい」
「なんでしょう?」
「俺の仕事全部やってくれよ」
「・・・遂に代わってくれどころかやってくれですか・・・」
「だって代わってくれって言ったらキミの仕事やらにゃならんだろう」
「・・・」


こういう思考ではない事に注意しようって事でここまで。

(刑事長)

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株式会社ジェイエスピー
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