close

6月です。じわじわと蒸し暑くなってきましたね、コンニチハ。
これだけ暑いとビール飲みながら仕事しててもいいよなー在宅勤務だしなー成果物さえ上げれば誰も文句いわないだろーとかハイソかつ堕落した衝動に駆られながら在宅用のPCをスイッチオン。職場と違って誰からもツッコミが入らないと本当に冷蔵庫からビールを取り出しそうになるのがコワイところです。麦酒の代わりに麦茶で我慢我慢。新型コロナ対策には忍耐が必要です。

さておき今回のお題は「close」です。暑さにも負けずにいきましょう。

4月から在宅勤務状態ではあったが、5月後半の緊急事態宣言解除直前にやむを得ない事情で職場に出勤する機会があった。久々に歩いて足がだるいのもあったが、困ったのは駅前も作業フロアがあるビルもどこもかしこも喫煙所が閉鎖されている状態であった事だ。
当然ながら喫煙スペースがある喫茶店も軒並み「closed」。「そうですよね、密ですものね。」と諦め自宅を出てから自宅に帰るまで禁煙状態。路上喫煙は周囲の住民や通行者の方々に配慮して、絶対にしない事にしているのでこれはキツイ。
このままタバコやめてしまえるんじゃ？とも思ったがそううまくいかないのが世の中のキビシイところ。吸えるところに行けば吸い始める。afterコロナで変われるチャンスを一つ逃してしまったわけだが、

まあクローズドといえば、在宅勤務もある意味クローズドな状態とも言える。ウィルス風情を必要以上に怖がる事は無いが、社内でも「感染予防ちゃんとやれよ！」なんて
指導する立場上、迂闊な外出で自分が感染してしまっては示しがつかない。怖がるのではなく適切な対策は必要である。
また、今回は無症状でも感染している可能性があるため、無責任な行動で万が一自分が感染を振り撒く側になってはならない。よって必然的に自宅内に籠る状況になる。
さて、閉鎖環境だし人目も気にせずビールを・・・という冗談は置いておいて、リモートワークも2か月近くなり、事務所に出勤しての仕事と勝手が違う事がいろいろと
分かってきた。常時ネット経由のビデオ通話をしているわけでもないので、ひどく作業の状況が伝わりにくく、伝えにくいのだ。
いろいろなツールを活用すれば改善できるのだろうが、ツールはあくまで手段であり、仕事仲間同士の伝えよう、という意識が無いとうまく機能しない。この状況下では今まで以上にマネージャあるいはリーダが情報収集と指示伝達にパワーを使う事になる。歩いて数秒で聞ける距離に集まっていた事務所と違い、情報確認にいちいちチャットを打ち込み、ビデオ通話を立ち上げるというのはリーダ側にとっては大きな負担だ。仕事を任される担当者側も作業のプロセスを見てもらえない以上、何らかのやむを得ない事情で結果が出せなければ評価はゼロになる。見られていないということは思っている以上に気が抜けず、ストレスの素になりかねない状況なのだ。

ここで重要になってくるのは接近するという意味での「close」だ。リモートで接近と言っても矛盾しているようにも思えるが、仕事を任せる側と任される側が適切な歩み寄りのコミュニケーションをとる事で改善できる問題だと思っている。
現在の担当案件は担当側に回って作業をすることも多いのだが、まず依頼を請けたときに、段取りを細かい単位で設定、宣言するように心がけている。依頼側にとっては間違った方向に進んだり、効率の悪い方法や結果的に意味のない作業をすることをリスクとして考えているわけだが、そこをこの宣言段階ですり合わせてしまうのだ。
宣言を無視するようなリーダならそれまで。逆に宣言できないということはそもそも依頼されたことの目的や進め方を自分の頭で理解できていないということになる。あとは段階ごとに細かく、簡素に進捗を報告していけば、たとえ遅延が発生しても「何もやってない」という意識は持たれないし、持たずに済む。自分の段取り宣言は慣れていない人には難しいかもしれないが、慣れればなんとでもなる。
自分の意思とスキルで進めている事がうまくいけば、仕事はまた違った充実感を自らにもたらしてくれるはずだ。ただ一つ気を付けるべきなのは、あまりにも多くを伝えようと
しすぎないことだ。そこは要点だけでいかないと逆に効率が落ちるのが難しいところだが、諦めずに色々調整して落としどころを決めるしかない。

上記は別に在宅勤務でなくても心掛けなくてはいけない事が、より工夫と強化をしなければ、チームとしての生産性が著しく落ちる要因となる。逆にここで対応できるようになればチーム運営は強固なものに生まれ変わる事ができるだろう。逆境こそ自分たちのレベルを上げるチャンスである。と、そんな事を考える今日この頃であった。しんどいけど。


「歩み寄りの意味でのクロージングが重要ってことですね。」
「そうだね、クローズ、くろーず、苦労・・・」
「・・・」

どこで仕事をしようと苦労性はなかなか拭えないってことで今回はこれにて。

（刑事長）

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